健康

パクチーの育て方 「手軽で簡単、ビタミンも豊富」

年々パクチー人気が高まっていましたが、2017年5月に新宿で開催された「パクチーフェス」には、5日間でなんと4万人が訪れたといいます。

私の自慢のひとつに「ブームになる前からパクチー好きでした!」というものがあります(笑)

元の職場の近くにタイ料理のお店があり、タイで暮らしていた経験のある同僚のすすめでタイ料理にハマったのがきっかけです。当時はパクチーもスーパーなどでは買えない時代です。トッピングのパクチーを注文してはお店のタイ人の方に「タイ人でもそんなにパクチー食べないよ」と苦笑された思い出があります。

それが今では近所のスーパーでもパクチーが買える時代。でも、香りが強いだけに使い方も限られますし、他の野菜と比べても割高です。そこで今回、パクチーを自家栽培するとともにパクチーについて調べてみました。

パクチーはビタミン豊富!

パクチーの育て方

パクチーの愛好家である「パクチスト」の方々には、今さらパクチーの関連商品を紹介する必要はないと思います。

そこで今回はパクチーの栄養価から調べてみました。

その前に、パクチーはタイ料理に欠かせない食材ですが、西洋では乾燥させたものを「コリアンダー」と呼び、中国では「香菜(シャンツァイ)」と呼びます。つまり、どれも同じセリ科の植物なんですね。

その栄養はというと、ビタミンCが豊富でβカロチンは抗酸化作用が強いため、コレステロールを減らしたり、内臓や皮膚といった膜組織の健康を保ちます。その他にも、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1、B2や、老化を予防するビタミンEなどが含まれています。

つまり、体内でエネルギーを生み出す力を促進させたり、お肌をキレイにする美容効果もあるわけです。さらにあの香りには食欲増進などの効果もあるので、食欲のないときにスープなどに入れてもいいでしょう。

デトックス&アンチエイジング効果

パクチーには栄養とともに、デトックス効果もあります。

体内に蓄積した毒素を排出してくれるという大切な働きです。私たちは日常生活の中で水銀、鉛といった重金属を知らないうちに体内に蓄積しています。もちろん、健康に大きな害が出るほどではありませんが、血流が悪くなってお肌のトラブルの原因にもなるんです。吹き出物ができたり、目の下のクマが気になる方はこうしたことが原因かもしれません。

そんな重金属を体外に排出する「デトックス効果」がパクチーにはあります。

さらに抗酸化作用もあるので、シミやシワ、動脈硬化、がん、糖尿病といった活性酸素が原因となる病気や症状を抑えてくれます。アンチエイジング効果もあるわけです。

パクチーを育ててみよう

パクチーの育て方

いいことづくめのパクチーですが、鉢やプランターで簡単に自家栽培することが出来ます。
庭がなくてもベランダがあれば大丈夫なんです。

私はプランターと菜園で初めて育てています。今までも野菜は育ててきましたが、パクチーは初めてでした。そこで私の経験も織り込みながら育て方をお話しますね。

パクチーの育て方は、ホームセンターなどで苗を買ってきて植える方法と、タネから育てる方法と2種類あります。私も今回は初めてということで2種類用意しました。

種まきや植え付けは、基本的に春か秋の涼しい季節がいいでしょう。

種からだと約2ヶ月ほどで収穫できますが、収穫時期も夏や冬にならないように時期を調節してください。といっても、あくまで「基本的に」というお話なので、それほど神経質にならなくても大丈夫です。パクチーなどのハーブは、ある程度育てば他の葉物野菜より丈夫になるので、そこまでが勝負です。

準備と種まき

鉢などで育てる場合は、底に小石を敷き詰めて水はけを良くします。小石が手に入らない場合でも、100円ショップの園芸コーナーで売っています。その上からホームセンターなどで売っている「野菜用の土」を入れて苗を植えるか、種を撒きましょう。野菜用の土がない場合は、普通の土に肥料を混ぜたもので大丈夫です。ポイントは底の小石ですね。

地面に植える場合は、苦土石灰(くどせっかい)と、鶏糞(けいふん)入りの肥料などを撒いて、しっかり耕します。どちらも100円ショップで売っているので大丈夫ですよ。石灰は、土の酸性をアルカリ性に変える作用があります。植物はアルカリ性を好みますが、日本の土は酸性のものが多いので、これらの作業を種まきの約2週間前までに行いましょう。

種の撒き方ですが、一ヶ所に集中しなければ少し多めに撒いちゃって大丈夫です。鉢なら全体的に、プランターや地面なら直線に。ただ、一袋丸々使うほど種を撒く場所はないと思うので、最初は半分くらいを撒くつもりで。一ヶ所に4~5粒ずつくらいですね。

あとは軽く土をかぶせて完了です。

経験上のポイント!

種を撒くと約10日ほどで芽が出てきます。

そして、本葉が3~4枚になったころ、成長の遅い芽を間引きしてください・・・というのが普通の説明ですが、私の経験上、ここで間引きは早すぎます。もうちょっと待ってください!
間引くのは、土から吸い上げる栄養を少しでも効率よく、元気な株に集中させるためです。でも、もう少し待ちましょう。

というのも、白状しますが、私はここで失敗しちゃってるんですよ(笑)

パクチーはこの段階(高さ4~5cm)だと茎が細いんです。ここで間引きしてしまうと強風や大雨の力で茎が倒れてしまいます。また、株の間が大きいと曲がって伸びてしまいます。そこで、もう少し密集して育てることで互いを支えにするわけです。

この画像を見てください。

パクチーの育て方
撮影:クロワ

ちょっと見にくいですが、中央と右側にある茎が太くて真っ直ぐなのが苗から育てたもの、その周りで倒れて育っているのが「早くに間引きをしてしまったもの」です。

パクチーの育て方
撮影:クロワ

このようにどちらもシッカリ育ちましたが、やはり苗から育てたもののほうが立派です。

さらに菜園に植えたものがこちら。

パクチーの育て方
撮影:クロワ

中央奥の太いものが苗、右手前の細いものが種からのものになります。

なので、一般的な説明よりももう少し待ち、茎が安定する太さになったら間引きをしましょう。これが私の経験です。あとは土が乾いてるな、というくらいの時に水をやるだけでグングン育ちますよ!

まとめ

収穫したら、料理に入れるもよし、スイートチリソースで夢のパクチーオンリーサラダを作るのもよし、夢が広がります!
今回はあまり細かく書きませんでしたが、実際にパクチーは間引きのタイミングさえ間違わなければ初心者でも育てやすい植物だからです。

パクチストの皆さんも夢のパクチーライフに向けて育ててみませんか?

関連記事:植物の栽培
トマトの栽培について調べてみた

 

クロワ

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