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不思議な伝承が残る日本の地を調べてみた【モーゼ、キリストの墓】

今のようなインターネットが普及する前の時代。

その土地にだけ伝えられてきた、不可思議な言い伝えは日本各地にあった。それは単なる言い伝えではなく、時に物理的な遺構や物証をともなうものも珍しくない。

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キリストの墓

キリストの墓
※青森県新郷村にあるキリストの墓

2000年以上前にゴルゴダの丘で磔刑に処されたはずのイエス・キリストの墓が青森県に存在している。なんとも荒唐無稽な話だが、これが案外、冗談やただのでっち上げの類ではない。

キリストユダの裏切りによって十字架にかけられたのは、クリスチャンでなくても有名な話だが、この際に処刑されたのは、実はイエスではなく、双子の弟「イスキリ」だったとう説が前提である。人知れず生き延びたキリストは、ロシアからシベリア経由で4年後に青森県の八戸に上陸した。そして、現在の新郷村に定住することを決めたキリストは、名を十来太郎大天空(とらいたろうだいてんくう)と改め、ミユ子という日本人女性と結婚し、3人の娘を授かった。その後は106歳でその生涯を閉じたのである。

その頃の日本は弥生時代の中期である。イエスや妻の名前に違和感を覚えるが、新郷村の以前の名前は「戸来(へらい)村」といい、ヘブライが由来になったのではないかといわれる。さらに、村に伝わる盆踊りの歌「ナニャドヤラ」には、さらに大きな秘密が隠されていた。

ナニャドヤラー、ナニャドナサレノ、ナニャドヤラー」と歌われるが、日本語では意味を成さない。

しかし、ヘブライ語では「主を讃えよ、主よ逆賊を掃討してください、主を讃えよ」という意味に翻訳できるのだ。

果たして、これは単なる偶然なのだろうか?

新郷村キリストの墓 → 公式サイト

モーゼの墓


※モーセ

紀元前13世紀、エジプトに生まれたモーゼは、旧約聖書に記される古代イスラエルの民族指導者である。

迫害される数十万のヘブライ人を率いてエジプトを発ち、カナンへと向かう途中、紅海の海面を真っ二つに割る奇跡を起こして逃げおおせた物語はあまりにも有名だ。さらにその先、旅路の果てでシナイ山の山頂に現れた神から「十戒」を授かったというエピソードもよく知られている。

しかし、モーゼが実在したのかどうかについては未だに決着が付いていない。

そのような事情などどこ吹く風、日本の石川県にモーゼが眠る墓が存在していた。

40年もの歳月をかけユダヤの民衆をイスラエルの地へ導いたモーゼは、十戒を刻んだ石板を携えてシナイ山から天浮舟に乗り、能登宝達山(ほうだつさん)にたどり着いたというのが、現地に伝わる伝承だ。モーゼはそこで583歳まで人生を全うし、その後は三ッ子塚に埋葬されたという。

現在、モーゼの墓として知られているのは、その三ッ子塚の古墳群を「伝説の森公園モーゼパーク」として町が整備したスポットである。

さらに、生前にモーゼは当時の天皇に十戒が刻まれた石板を献上し、それを大いに喜んだ天皇は皇女をモーゼに嫁がせたという。三ッ子塚の由来である三つの墳墓にはそれぞれ、モーゼと彼の妻、そして彼等の孫が埋葬されているというのだ。

イエスの墓より説得力に欠けるのは否定できないが、少なくともいずれも古墳としては本物であり、周辺からは土器などが出土したこともある。

伝説の森公園モーゼパーク → 公式HP

鬼ヶ島


※サンポート髙松より望む女木島

誰もが知っている昔話「桃太郎」が史実だったといえば、皆さんは驚かれるかもしれない。

昔話としての内容は省くが、鬼ヶ島が瀬戸内海に実在しているのだ。

香川県高松市からフェリーで約20分の沖合に浮かぶ外周8kmほどの小島「女木島(めぎじま)」がそれである。

女木島が鬼ヶ島と呼ばれる根拠の一つは、島の中央にある大洞窟の存在である。この洞窟は紀元前1000年ころに掘られたものといわれ、全長はおよそ400m、確認された範囲における総面積は400平方メートルにも及ぶ。あちこちに小部屋が設けられるなど、入り組んだ構造になっており、少なくとも古代に人が暮らした場所であるのは間違いないそうだ。

そもそも桃太郎の発祥は岡山だといわれていることは有名だが、そのモデルは第七代孝霊天皇の第八皇子である「稚武彦命(わかたけひこのみこと)」であるという説に端を発しており、鬼のモデルとなったのが当時、女木島を根城にしていた海賊たちだった。その討伐の様子が桃太郎伝説として語り継がれるようになったのである。

実際、周辺にはそのことを裏付ける伝承や資料に事欠かない。例えば女木島がかつて「女鬼島」と表記されていたという記録を見れば、やはり単なる昔話では片付けられない。

鬼の手形

岩手県の上盛岡駅からほど近い「三ッ石神社」の境内にはその名の通り、巨大な石が3つ祀られている。この巨石は「三ッ石様」と呼ばれ、太い鎖が巻きつけられている。これはかつて「」を縛りつけるために使われていたものなのだ。

その昔、羅刹(らせつ)という名の鬼が悪行三昧を働き、困り果てた村人たちが三ッ石様に救いを求めたところ、たちまち羅刹はこの巨大な石に縛り付けられてしまったという。羅刹は観念し、ニ度と悪さをしないという証にこの石に手形を押した。これがそのまま「岩手」の由来となったというところまでが伝承の一部だというから面白い。

現在でもその手形は石の表面にうっすら痕跡が見られるようだが、同寸の手形が社の壁に書き写されており、その大きさを比べる事ができる。なお、この地方には「不来方(こずかた)」という別称もあるが、この地名は鬼が再び来ないことを誓ったことに由来しているという。

地名にも多くのエピソードが隠されているのが面白い。

最後に

どこも伝承という形で今も残されているスポットばかりだ。中には資料が残るものもあるが、信憑性という意味では高いとはいえない。それでも「火のないところに煙は立たない」。つまり、その伝承に由来する出来事があったり、人物が存在したと考える方が自然である。

伝承を追う旅をしてみるのも面白いだろう。

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