日本史

輪島塗について調べてみた

日本人には馴染みの深い塗料「」。
北陸新幹線も開通し、何かと話題の石川県も国内屈指の漆器の産地だ。
今回はその石川県でも北部、輪島を産地とする輪島塗に関して調べてみる。

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漆とは

漆は樹液である。
漆の木があり、その幹に傷をつけ、染み出してくる樹液をこそぎ取り精製することで塗料として使用可能となる。
日本では取れる地域が限られており、主に岩手県、茨城県、栃木県である。
現在、日本国内で流通している漆の99%は海外(主に中国)産で、残りのわずか1%が国産漆となっている。
その漆を使用して様々な器などが制作されている。
漆は非常に特殊な、湿度が高くなると乾燥、凝固するという性質を持つ。
そのため、日本各地の漆の名産地と呼ばれる場所は、主に海沿い、雨の多い気候であることがほとんどである。

 

輪島塗 とは

産地によって漆器にも様々な特徴があるが、輪島塗はどのような特徴があるのだろうか。
Wikipediaによると
輪島塗は厚手の木地に生漆と米糊を混ぜたもので布を貼って補強し、生漆と米糊、そして焼成珪藻土を混ぜた下地を何層にも厚く施した「丈夫さ」に重きをおいて作られている漆器である。
漆は塗料であるため、器などを制作する際はまずは木地と呼ばれる、木で成形された元が必要である。
そこに下地(もちろん漆を使用した)を塗り、研ぎ、何層にも重ねた上に漆を塗り仕上げることで、非常に丈夫な漆器になる。これが輪島塗である。
輪島塗はその丈夫さと、加飾の美しさ、絢爛さからブランド力があり、故にまがい物が広く出回っている。
これらのまがい物と区別するため、ひいては伝統産業の振興を目的とし、いくつかの条件を満たした輪島塗に関しては、証紙を貼ることが許可されているが、貼っていないからと言って輪島塗でないということではない。

 

輪島塗 の歴史

輪島塗はいつごろ始まったのだろうか。
能登半島の三引遺跡からは、6800年前の漆製品が発掘されているそうで、その歴史は古くにさかのぼるようだ。
江戸時代寛文年間には現在の輪島塗の手法が確立されていたようである。
また、この時期にはすでに海運や陸路での販売が行われていたようで、日本各地でその堅牢さから輪島塗は評判となっていたそうだ。
海外の博覧会にも出品し、他の産地の漆製品とは比べ物にならない突出した金額で取引されたようである。

 

輪島漆芸美術館

輪島塗
輪島には世界で唯一の漆芸美術館がある。
その名も「輪島漆芸美術館」である。
1991年に開館し、輪島の漆芸を始め、世界の漆芸を世に発信し続けている漆芸専門の非常に珍しい美術館である。
コレクションでは輪島塗の様々な作品が鑑賞できるほか、中国やミャンマー朝鮮半島などの漆芸も展示されている。
実際に漆に触れることもでき、漆のシールを貼るという体験も可能だ。
こうした小さな努力の積み重ねで、衰退する日本の伝統工芸を守っている。

 

輪島塗 の加飾技法


漆には様々な加飾技法がある。
漆はただ塗っただけでももちろん十分美しく、深みのある色が出るが、輪島塗では大きく分けてふたつの加飾方法が主に使用されている。

1 沈金
2 蒔絵

沈金、馴染みのない言葉かもしれないが、実は非常にわかりやすい技法である。
ツルツルに塗りあがった漆器の表面を、先のとがった金属のノミで彫り、その溝のなかに金や顔料を埋めて模様を浮かび上がらせるという技法である。
輪島塗ではこの沈金技法が頻繁に使用されている。
ツルツルに塗りあがった表面、しかものその多くが曲面であり、そこに彫りつけるため、非常に繊細な技術力が求められる高度な技法である。
一方、蒔絵はご存知の方もいるかもしれない。
筆に漆をつけ塗りあがった漆器の表面に模様を描画し、そこに金粉や銀粉、時には螺鈿などを撒きつけることで模様を表現する技法である。
これも沈金と同じく非常に高度な技術が必要となる。

 

現代の輪島塗

漆というとどうしても伝統的な漆器を想像してしまいがちだが、実は近年では輪島塗を活かした様々な製品が生まれている。

●輪島塗の名刺ケース


実はこの名刺ケースを作った輪島キリモトさんは、あの世界的ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」ともコラボしている。

輪島塗
※参考http://www.kanazawa-syugen.jp/_wp/?p=21097

●輪島塗 の蒸気機関車?!

輪島塗の専門店わいちせん

●2020年五輪、金メダルケースは輪島塗に?

※参考 http://denmira.jp/?p=4938

このように、古き良きものを現在に伝える職人さんたちのおかげで、日本が誇る伝統工芸である漆が、このような形に変化し今も私達の生活のそばにある。
調べてみると想像よりもとっつきやすい輪島塗。
他の産地とも合わせて、さらに深く調べてみたくなった。
大量消費の時代にあって、このようなずっと大事にしたくなるようなものを作り出している職人さんたちの技術はとても貴重であり、これからも継承していきたい、いくべきものだ。

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【輪島キリモト】 漆の名刺入れ 黒

 

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石とかが好きな人。Tシャツ作りが趣味です。都内で便利屋をやっています。色々やります。



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