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国鉄からJRになって変わったこと

国鉄とJR

国鉄とJR

(出展URL http://www.ashinari.com/2016/12/19-394641.php 

「鉄道会社」と聞いて、まっさきに思い浮かぶのは「JR」ではないだろうか。実はJR各社は1987年4月に国から民営化された会社で、全国に7社存在する。現在でも新幹線、在来線の管理運営をメインに日本の交通インフラの整備、維持の役割を担っている。

民営化前のJRは「国鉄」と呼ばれ、国が税金を投入することによりその維持、管理を行っていた。もちろん国の企業であるため公共性が高く、日本国内隅々まで公平なサービスが図られるような経営が行われていた。

なぜ国鉄はJRとして民営化されることになったのだろうか。また、国鉄からJRになることによってどのようなことが変わったのだろうか。
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民営化の背景は?

(出展URL http://www.ashinari.com/2012/09/28-370932.php )

民営化が行われる前の国鉄は、国が主体となって経営されているため、地域格差が起こらないように運営されていた。また、予算や運賃も国会の承認をもって決定されていた。つまり、国鉄の経営には強い政治力がかかっていたと考えることもできるのである。

しかし、日本が高度経済成長の時期に入ると運賃収入が経営に追いつかず、国鉄は多額の債務を背負うことになってしまう。そのため、国鉄は運賃を急上昇させて債務返済を急ぐが、逆に利用者の減少を招くという悪循環に陥ってしまった。

この打開策として、国鉄が持つ鉄道路線を委託し、民間の手で経営させることにより鉄道路線の維持をはかる案が示された。当初は、国が関与する割合が減るため反対の声も多く聞かれたが、鉄道路線の維持は日本を支えるインフラとして重要な位置を占めることから、国会内でも民営化を承認することとなった。

 

JRになって変わったことは?

国鉄とJR

(出展URL http://www.ashinari.com/2014/01/26-385062.php 
国鉄がJRに民営化されたことによって、どのような点が変わっていったのだろうか。

①ニーズに合わせたサービスの展開

民営化後JR各社は、それぞれの路線の利用実績から旅客サービスの向上を図った。具体的には、車両運用を効率化させ利用客の多い路線は増便を行い、少ない路線では利用者が多い時間帯を中心としたダイヤに変更した。また、利用客が多く見込まれる駅の改修も手掛け、便利で快適な鉄道利用を促進している。

国鉄時代には、駅やホーム、線路を改修するにも国会の承認を経て予算をやり繰りする必要があったが、民営化以降は簡略化した手続きで済むようになったため、よりニーズに合ったサービスの実現が可能となっている。

 

②不採算路線の廃止

国鉄が民営化された原因のひとつに多額の負債があるが、その大元となったのが不採算路線である。たとえば、ある路線で100円を稼ぐのに200円の投資が必要な場合、列車を走らせても利益を得ることができず路線の維持が困難になってしまう。とくに日本の場合、鉄道の安全基準は極めて厳しく、その基準に従えない場合は鉄道の運行そのものを行うことができない。

そのためJRは、不採算路線では大幅な減便をしたり、廃止してバス転換させるなどの方法を取り、できる限り赤字にならないような経営を行っている。これは国鉄時代には、公共性から極めて困難なことであった。鉄道を廃止することは、全国均一なサービスの原則に反するとも批判があがったが、廃止路線においても公共性や利便性をできるだけ確保する救済策を取ることで、合理的な経営が可能となった。

 

③普通運賃値上げの抑制

不採算路線を維持するためには、維持費や管理費、人件費といったものが重なり、結果として利用者に転嫁されてしまうことになる。経営の効率化を図るよりコスト削減に繋がり、普通運賃の値上げを抑制している面がある。国鉄時代末期には、負債を減らすため毎年運賃の値上げを行っており、利用者からは大きな不満の声があがっていた。つまり、国鉄時代には首都圏の採算路線の黒字を不採算路線の赤字解消の埋め合わせとしていたのである。

民営化後は、JRの本州3社は消費税引き上げによる影響を除き、普通運賃の値上げは行っていない。JRに民営化されてから30年近くの間、運賃は値上がりしていないことを示している。民営化する前の国鉄が毎年のように値上げを行っていたことと、きわめて対照的であることが分かる。

 

④安全性の向上

国鉄時代は予算の都合上、旧式の設備を維持しながらの運行であったため安全面に懸念があった。実際に、国鉄の末期には人為的ミスによる事故が多く発生しており、安全面の信頼も大きく揺らいでいた。

国鉄が民営化された後、JRは技術革新に伴った設備の更新を進めていった。国鉄から受け継いだ負債は相当額あったもののJRは安全を最優先とし、安心して利用できる交通機関としての役割を目指していた。これが功を奏し、JR発足以降は鉄道事故の割合も大幅に減少していくことになった。

 

まとめ

国鉄とJR

(出展URL http://www.ashinari.com/2012/08/28-368223.php )

国鉄は、経営方針が大きな足かせとなっていたため民営化を推進することにより、公共インフラとしての維持を目指すことになった。その結果、不採算路線が廃止されバス転換されるといったことはあったものの、運賃の値上げが抑制されたり、安全性が向上したりなどの面でニーズに合わせたサービスが実現できることになった。その上で、民営化の真価は今現在の結果だけでなく今後も問われ続けることになるだろう。

 

 

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