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自分の性器と対話すると幸せになれる 〜心理カウンセラーに取材した「あるがままの自分」を愛する方法

自分の性器と対話すると幸せになれる

すぐに幸せになれる簡単な方法を知りたい

私たちは、どのような状態になったら「本当に幸せに満たされる」のだろうか。

恋愛や結婚や子育て、仕事やお金など、どんな分野で夢が叶ってハッピーになったとしても、時間が経ってしまえばまた新たな悩みが生まれて苦しみ始めるのが私たち人間という生き物だ。

どうしたら「本当に幸せに満たされるのか」、究極の疑問を心理カウンセラーのA先生に取材してみた。

「ズバリ、『あるがままの自分』を受け入れることができたときです。
でも、それが難しいからこそ、悩み苦しんでしまうというのもわかります。
あまりに抽象的で概念的、かつ哲学的な話でもありますからね。」(A先生)

心理カウンセラーの先生と、小難しい哲学談義がしたいわけではないので、ストレートに聞いてみよう。

「どうしたら、『あるがままの自分』を受け入れられるようになるんでしょうか?
正直に言うと、すぐにできる簡単な方法を教えていただきたいんです。」

自分の『性器』とあなたの関係はどんな感じ?

「『本当の幸せに満たされたい』『どんな自分でも受け入れられるようになりたい』というのは、古来から続く人類共通の望みです。

『すぐに、あるがままの自分を受け入れて幸せになれる簡単な方法』はありますが、即席で簡単だからこそ、人によっては心の痛みが伴うかもしれません。
それはしっかり覚悟してくださいね。

ひとつ質問しますので、ゆっくり自分の内側を探りながら答えてくださいね。

『あなたは、自分の「性器」と、どんな関係をもっていますか?』」(A先生)

唐突すぎて面食らう質問が飛んできた。

「自分の性器との関係」と言われても、ピンとこない、あまり考えたことがないというのが正直なところだ。

自分の性器と向き合うのは、トイレで用を足すとき、パートナーといちゃいちゃするとき、ひとりHをするとき、病院で検査や検診を受けるときくらいだろうか。

仕事や家事に追われる忙しい毎日を送っていると、自分の性器と関わるタイミングは、これらのタイミングくらいしか思い浮かばない。

「そうなんです、多くの人が自分の性器と意識的に向き合ったことがないのです。
ですから、自分の性器についての情報を持っている人も少ないんですよね。

でも、性器は『あるがままの自分』そのものです。

自分の性器がどんなカタチをしていて、どんな色をしていて、どんな香りをしていて、どんな性格で、どの部分をどのように刺激すると、どんなふうに気持ちいいと感じるのか……。

実は、『自分の性器と自分自身との関係性』が、そのまま『どけだけあるがままの自分を受け入れているか』『幸せに満たされているか』に反映されるのです。」(A先生)

自分の性器に対する感情=あるがままの自分に対する感情

「ひとりの時間に、自分の性器をじっくり観察してみてください。

これまで自分の性器を観察したことがなかったとしたら、それだけあなたは自分のことを知らない、無関心だったということ。

無関心だと、『あるがままの自分を受け入れること』の意味もよくわからないし、幸せに満たされることも難しいですよね。

『性器と今の自分との距離感』は、『あるがままの自分と今の自分との距離』と同じなのです。

自分の性器を最初に観察する時は、さまざまなネガティブな感情や考えが浮かんでくるかもしれません。

『汚い』とか『グロい』とか『気持ちわるい』とか、嫌悪感をもつ人もいるでしょう。

その嫌悪感はそのまま、『あるがままの自分』に対して思っている感情なのです。
受け入れるどころか、無意識に嫌っていた、ということなんですね。

自分の性器に対する感情や扱い方は、実はそのまま、『あるがままの自分』に対する感情や扱い方につながっているんです。(A先生)

「でも、それはたいてい幼少期に大人から刷り込まれたものです。

子どもはある時期になると、男女どちらも自分の股間にあるものに自然と興味がわいて触りだします。

その時、親を始めとする周囲の大人から『そこは、おしっこの出る汚いところだからキレイにしなきゃダメよ』とか『みっともないから、そんなところ触るんじゃない』とか叱られたことで、自分の性器自体をタブー視するようになってしまうんです。

私たちの潜在意識は、聞いた言葉をそのまま取り込む性質がありますから、当時の大人たちからされた注意を自分の価値観として定着させてしまう人も少なくありません。

すると、『性器=汚い触ってはいけないもの=あるがままの自分は汚いので触れてはいけない存在』という誤った方程式が潜在意識にできあがります。

『あるがままの自分』が、汚い触れてはいけない存在だと思い込んでいるとしたら、受け入れることもできなければ、幸せに満たされることもできないということになりますよね。

だから私たち人間は、自分以外の外の世界に幸せを求めて、恋人や結婚相手、仕事の成果やお金や洋服や家を持つことに躍起になってしまうんです。

ですが、あなたがもし自分の性器に対して嫌悪感やネガティブな感情を持っているとしたら、それは幼少期に大人から刷り込まれたものであって、『真実ではない』のです。」(A先生)

真実ではないとしても、実際に自分の性器に嫌悪感を抱いているとしたら、「あるがままの自分」をどのようにして受け入れたらいいのだろうか。

また、本当の幸せに満たされるには、どうしたらいいのだろうか。

自分の性器に謝って対話すると、あるがままの自分とつながる

「頭がおかしいと思われるかもしれませんが、ずっと自分の性器に対して無関心でいたこと、そして実際に観察してみたら嫌悪感を持ったことを、自分の性器に対して『ごめんね』と謝ってあげてください。

それはそのまま、『あるがままの自分』を無視し続けていたこと、心の深いところで嫌悪感を抱いていたことを今のあなた自身が謝ってつながることになるからです。

余裕があれば、性器と『対話』してみるのもいいかもしれませんね。

これは、決してふざけているわけではありませんよ。

性器は、あなたにどんな言葉を語りかけてくるでしょうか。

ずっと無関心でいたことに怒るかもしれないし、嫌悪感を持たれていたことに傷ついて悲しんでいるかもしれません。

もうお分かりかと思いますが、その言葉や感情は、『あるがままの自分』の言葉や感情でもあり、『あるがままの自分』と対話をすることにもなるのです。」(A先生)

たしかに、「自分の性器と対話する」なんて文章にしているだけで、冷静に考えて頭がおかしいとしか思えないのだが、A先生の話を聞いていると説得力があって、自然とやってみようと思えてくるから不思議だ。

自分の性器をかわいがると、幸せを感じられるようになる

「自分の性器を知ることは、『本当の自分自身を知ること』になります。
自分を知れば知るほど、あるがままの自分と出会い、受け入れられるようになっていきます。

自分の性器を『かわいいな、愛しいな』と感じられるようになるまで、対話しながら観察を続けてみてください。

観察していて、ネガティブな感情や嫌悪感がわいてきたら、その気持ちをしっかり受け止めて、抱きしめてあげてください。

そうしているうちに、自分の性器に対して、何かしてあげたい、してみたいと思うようになるかもしれません。

最近は、性器をケアする専門グッズがたくさん出ていますよね。
クリームを塗ったり、VIO脱毛をしたくなるかもしれないし、下着をコットンやシルクのいいものに変えたくなるかもしれません。

外側からケアしていくうちに、だんだん自分の性器や自分自身のことを好きになっていく人もたくさんいます。

自分の性器をかわいがってケアした分だけ、『あるがままの自分』の感度が上がるので、幸せを感じやすくなっていきます。」(A先生)

自分の性器を愛すると、パートナーからも愛される!?

A先生によると、自分の性器をかわいがって好きになった人たちの中には、幸せなパートナーシップを築いている人たちがたくさんいるという。

「あくまでも結果論ですが、『あるがままの自分』を愛せるようなると、自然と『相手のあるがままの姿』も愛せるようになっていくんです。

お互いの『あるがままの自分』を愛していたら、パートナーシップも自然とうまくいくようになっていくんですね。

最近は婚姻率も低下して、生涯、恋人ができないという人が増えていますが、もし、幸せなパートナーシップを築きたいという心の底からの願望があるなら、自分の性器を愛でることからスタートするといいですよ。

『結婚したら幸せ』という時代は終わりを迎えつつありますが、ジェンダーにこだわらず、『あるがままの自分を愛する者同士のパートナーシップ』は、新しい時代のパートナーシップの形として増えていくんじゃないかと思っています。

相手がいてもいなくてもどちらにしても、『あるがままの自分を愛すること』が幸せへの近道ですから、楽しんで自分の性器を観察してみてくださいね。」(A先生)

にわかには信じられない話の連続だったが、理にかなっているとも思えるし、筆者は取材しながらハートと丹田のあたりから何かポジティブな熱いエネルギーのようなものが湧き上がってくるのを感じた。

何より、未来と自分自身に希望を感じることができたのが嬉しかった。

もし、A先生の話に興味を持ったなら、試しに「自分の性器の観察と対話」を楽んでみても、損はないのではないだろうか。

 

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藤城奈々 (編集者)

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ライター・構成作家・編集者
心理、人間関係のメカニズム、スピリチュアル、宇宙
日本脚本家連盟会員

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