海外ドラマは休みの時間にちょくちょく見るのだが、7月10日からHuluで配信が始まった
がはっきり言って面白すぎる。
司馬懿(しばい)が主人公
三国志に詳しくない方からすれば、司馬懿(しばい)???って誰?って感じかもしれませんが、天才軍師の諸葛孔明は多分どこかで聞いたことはあるかと思います。
その諸葛孔明の最大のライバルと言われていたのが、司馬懿仲達なのです。
そして三国志は魏呉蜀と3つの国があって、魏は曹操、呉は孫権、蜀は劉備という君主が国を治めていたのですが、司馬懿は魏の軍師であり将軍だったのです。
司馬懿は世間のイメージがあまり良くない
しかし後に司馬懿はクーデターを起こして魏の権力を掌握。自身は権力は掌握したものの宰相にはならず、魏の家臣としてそのまま没しましたが、その後司馬懿の息子や孫によって魏は司馬一族によって乗っ取られます。結局司馬懿の孫の司馬炎が魏を滅ぼして西晋という国を作ってしまうわけです。
でも司馬懿自身は形的には曹操一族を決して裏切ってはいないんですね。
若い頃から70過ぎのじじいになるまで鬼のように働き続け、遠方まで遠征し続け、曹家に対しては忠実な家臣のまま生涯を終えています。クーデターを起こしたといっても曹家に対して起こしたというより曹爽という、皇帝の補佐役に対してクーデターを起こしたのです。
この曹爽というやつは本来は司馬懿と一緒に幼い皇帝を補佐する役割だったのですが、自分に権力を集中させたいために司馬懿を引退的な形に追い込みます。その後調子にのりまくって皇帝でもないのに私利私欲にまみれた政治を始めたわけです。
そして司馬懿はボケ老人のフリまでしてこの曹爽を欺いて隙を狙い、曹爽が墓参りで都を離れた隙に、皇太后に曹爽の悪政を告げ口して、大義名分を得て一気に都を掌握し曹爽に対するクーデターを起こしたというわけです。つまり皇帝や皇太后に逆らったというわけではないんですね。
でも、漫画蒼天航路で一気に高感度が上がったあの曹操一族から国を奪ったというイメージが強いので、三国志トランプでもジョーカーだったりなんとなくイメージが良くないのです(笑)
そんな司馬懿が主人公というのは、かなり斬新な切り口だと思います。
だいたい劉備とか趙雲とか関羽とか孔明とか曹操とか、今まではそんな感じでしたので。。
官渡の戦い(曹操vs袁紹)前夜くらいから物語が始まる
司馬懿は三国志の時代的にはどちらかというと後半の人物で、前半中盤くらいにはあまり活躍してないしそもそも士官すらしてないレベルなのですが、比較的前半の官渡の戦い手前くらいから物語が始まります。
これがまたいいんです。
なぜならこの時代は、曹操陣営のキレッキレの軍師たちが活躍していた時代。
荀彧、郭嘉、荀攸、程昱、陳宮、賈詡、楊修・・・キリがないほど魅力的な知力を誇った軍師たちが曹操陣営にはいました。
まだ4話までしかhuluでは放送されてませんが、荀彧、郭嘉、楊修がすでにバリバリ活躍してます。
荀彧も郭嘉も曹操も満寵も許褚もイメージ通り
多くの武将が出まくりで300人くらいは出るらしいですが、それがまたイメージ通りで最高の出来です。なんでもこのドラマ、司馬懿軍師連盟は脚本だけでも4年の歳月を費やしているとのことです。
荀彧は清廉潔白な天才軍師というイメージですが、まさにそんな感じ。
郭嘉は繊細でキレッキレの天才というイメージですが、まさにそんな感じ
右が曹操ですが、豪快でわがままで横暴かと思いきや天才軍師級の知力も持ち、芸術性があったり度量や優しさもあったりとなんとも複雑な曹操像もうまく表現できてます。
物語は全86話できっちり司馬懿のクーデターまでやる
huluではまだ4話しか配信されてませんが、公式サイトを見ると物語は三国志の後半部分まできっちり作られてますね。
蒼天航路では曹操が死んだらやっぱり終わっちゃいましたし、官渡の戦い付近からのスタートなのでどこまでやるのか心配になりましたが、曹操が死んで曹丕が皇帝となり、その後の曹叡、諸葛孔明との戦いや司馬懿のクーデターまで最後まで中国では放映されているようです。
今後は戦のシーンも増えてくることでしょうし、今後は仕事する時間がどんどん奪われそうです(笑)
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