最近、沢尻エリカ主演のドラマ『大奥 スペシャル』を観たのをきっかけに、13年前から続いたドラマシリーズをレンタルしてきて、かたっぱしから大奥マラソン中の新井家の我々。
私はリアルタイムで全部観ていたのだけど、歴史好きなダーリンは未視聴。
観ているうちに、かなり史実に基づいた脚本になっていることに気づき、それを知った私も以前とはちがう視点で観ることができています。
とくに徳川十四代将軍の家茂公は、政もパートナーシップもしっかりと向き合うタイプだったようで、公武合体の目論見のため政略結婚だったにもかかわらず、愛し愛され生涯を共にしたという皇室出身の正室・和宮さまとの数々のエピソードは、ふたりとも大のお気に入りに。
家茂公は、側室をもたず正室の和宮さまだけを愛し抜いたという、十五代将軍のなかで唯一の将軍だったのだとか。
そもそも一夫多妻が当たり前だった武家社会において、正室のみを大切にするということ自体が、奇跡的な状態なのですよね。
ふたりとも自分たちの両親がまともなパートナーシップを築いていなかったからこそ傷つき一度は絶望したものの、自分たちなりの誠実なパートナーシップを築くことにチャレンジ、コミットした真摯な夫婦。
私もそうありたいなと常々思っているのでありますよ。
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ちょうど大奥でそのエピソード回を観ていたのですが。
先日の立春の日は、たまたま東京プリンスホテルで所用で打ち合わせがあったので、ふたりで芝公園へ。
東京プリンスホテルは、もとは徳川家墓所だったのだけど戦火で焼失して現在の増上寺内に墓所が移設されたとのこと。
打ち合わせをした男性も、奥さんととても誠実なパートナーシップを長年、重ねてきていて。
私はその方と仕事を通じての15年来のお付き合いなのだけど、当時はうまくいっているパートナーシップを組めているお手本カップルや夫婦がとても少なかったので、たいそう憧れたことでした。
話を聞けば、そのご夫婦は40才と41才で知り合い、2回目のデートで結婚を決め3カ月でスピード入籍。
報告を受けたときには「大丈夫?」と思ったけれど、自分たちも似たようなプロセスを経たわけで、その状況や気持ちやプロセスがとても納得できて腑に落ちたのでした。
決まるときは決まるのだよね。
流れに逆らわなければ。
ケンカの仕方や仲直りの仕方が我が家ととてもよく似ていて、10年の月日を経ていつの間にか自分も、憧れていたパートナーシップに近づけていたことに気づいてうれしくなりました。
打ち合わせ後、増上寺を参拝して徳川家のエネルギーを一身に浴びてまいりました。
徳川家墓所、そして増上寺には、6人の将軍に5人の正室、5人の側室、将軍の生母や幼くして亡くなった子女、38人が埋葬されていました。
http://www.zojoji.or.jp/keidai/tokugawagrave.html
青銅でできた六代将軍家宣公の霊廊の中門
青銅でできた葵の御紋。こんなに間近でみたのは初めてかも
霊廊の門を守る昇り龍
なかでも家茂公と和宮さまのお墓が並んで弔われていたのを目の当たりにしたときには、鳥肌が立ちました。
病弱な家茂公は幕府の危機を救うべく何度か京へ上洛しているのだけど、その度に和宮さまは増上寺にお百度詣をしていたそうで、その夫婦愛すばらしいなと。
私は誰かのためにお百度詣をしようと思えるかというと、いまはかなり謎。
自分のためでもなかなかする気にはなれないなと。
精進ですね。
ドラマの世界と過去の史実が、現実でリンクした、立春の楽しい増上寺参拝デートでございました。
立春はいつも私の産土神が祀られている日枝神社を参拝するのですが、今年はなぜか流れで増上寺参拝に。
ご縁とは、おもしろいものです。
なぜか欄干の外側でギリギリ日向ぼっこを楽しむニャンコたち。撫でてもビクともしない!
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