長年ConohaVPSを使っていたのだが、SSDの容量が少ないのと、アクセス解析のためだけに使っていたWordPressプラグイン、JetPackが急に課金を求めてきてアプデも環境が古くてできなかったので約10年ぶりくらいに引っ越しを検討。
久々にVPS関連を調べると、KagoyaVPSが圧倒的コスパだったので、Kagoyaに引っ越し決定。Conohaも悪くはないんだけど唯一の弱点がSSDが100Gしかない点。しかもパーテーション?とかで区切られてて実質はもっと少ない。。
Kagoyaはなんと同じ4コアでデフォで600Gもある!しかもConohaが月額4000円くらいなのにKagoyaはなんと1760円。Conohaも今、秋のキャンペーンとかで年契約なら1400円くらいでやってるけど、キャンペーンだし100Gは変わらず。管理画面も毎回重いし、かつては最強だったけどもうKagoyaだなと思ったので引っ越しを決意しました。
とはいえ5年くらい前の環境だったのでいろいろ大変でした(汗)
PHP7→PHP8、kusanagi8→kusanagi9、WordPressやプラグイン、Themaも昔のままだったのでかなり手こずりました。備忘録として残しておきます。
1. Basic認証が外せない
Basic認証がデフォで設定されてて、これは本来そのままが望ましいんだけど、自分の場合は環境的に外したかった。
管理画面にログインしようと /wp-admin/ にアクセスすると毎回 Basic認証がかかる。
KUSANAGI 9 では WordPress プロビジョン時に デフォルトで Basic認証が設定される。(値を指定しないと ユーザー名はkusanaiになる)
以前のバージョンで使えていたかもしれない kusanagi accesslimit コマンドはFree Editionでは存在せず、直接 nginx 設定を触るしかない。
nginx関連ファイルはkusanagi9だと
/etc/opt/kusanagi/nginx
にありました。
対処
Basic認証の記述を探す
grep -R "auth_basic" /etc/opt/kusanagi/nginx
→ 〇〇〇〇.wp.inc などに以下が見つかる。
※〇〇〇〇は、プロビジョニング時に指定したプロファイル名。
auth_basic "basic authentication";
auth_basic_user_file "/home/kusanagi/.htpasswd";
satisfy any;
allow 127.0.0.1;
deny all;
これらをコメントアウトする↓
#auth_basic "basic authentication";
#auth_basic_user_file "/home/kusanagi/.htpasswd";
#satisfy any;
#allow 127.0.0.1;
#deny all;
設定を確認して反映
/opt/kusanagi/nginx129/sbin/nginx -t
kusanagi nginx --reload
→ これで管理画面からBasic認証が消えました。
2. マルチサイトで管理画面が404、デザインも崩れる
マルチサイトでWordPressをやってる人は多くないと思うけど、自分用のメモとして残しておきます。
子サイトや管理画面にアクセスすると 404 Not Found
フロントはテキストリンクだけで、CSSが読み込まれない
調べてわかったこと
nginx の設定ファイル内でマルチサイト関連の include がコメントアウトされていた。
#include conf.d/wp-multisite.inc;
#include conf.d/wp-plugins.inc;
対処
コメントアウトを外してリロード
kusanagi nginx –reload
→ これで子サイトも復活し、CSSも読み込まれるようになりました。
終わり
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