国際情勢

『日本車に25%トランプ関税炸裂』日本経済が崖っぷちに突き落とされる!?

耳を疑うようなニュースが飛び込んできた。

アメリカのトランプ大統領がぶち上げた「日本車への25%関税」案が現実味を帯びてきたのだ。

もしこれが本当に導入されたら、日本経済はとんでもない大打撃を食らうことになる。この危機的状況を紐解いてみよう。

トランプ節炸裂!日本車が標的に

画像 : トランプ大統領 public domain

トランプ氏といえば、選挙戦から「アメリカ第一」を掲げ、貿易赤字を敵視する姿勢を崩さない。その矛先が、今度は日本車に向いた。

「日本はアメリカに車を押し付けて儲けてるだけだ!」とでも言わんばかりに、25%というぶっ飛んだ関税をぶちまけたのだ。

トヨタ、日産、ホンダといった日本が誇る自動車メーカーが、アメリカ市場で稼ぐ利益は莫大。2024年の統計でも、アメリカに輸出した日本車の総額は年間約5兆円規模とも言われる。それが一気に25%も上乗せされたら、どうなるか想像するだけでゾッとする。

日本経済の屋台骨とも言える自動車産業。輸出全体の約2割を占め、雇用や関連産業への波及効果もバカにならない。経済産業省の試算では、25%関税が現実になれば、自動車業界だけで年間1兆円以上の損失が発生する可能性があるという。

さらに、部品メーカーや中小企業まで連鎖的にダメージを受け、失業者が街にあふれるなんて悪夢も現実味を帯びてくる。

トヨタの株価だって暴落必至だ。投資家はすでに戦々恐々、「関税が決まったら即売り!」なんて声も聞こえてくる。

日本政府の対応は腰砕け?庶民の生活にも暗雲

イメージ画像

一方で、日本政府はどう動くのか。

過去のトランプ政権時代を思い出せば、彼の交渉スタイルは「まず殴ってから話す」タイプ。日本の外交手腕が試される局面だが、正直言って頼りない感は否めない。経団連も「強い懸念」を表明しているが、それでトランプ氏が折れるとは到底思えない。

関税が導入されれば、アメリカでの日本車価格は跳ね上がり、売れ行きはガタ落ち。結果、企業の利益が減れば、給料カットやリストラの嵐が吹き荒れるかもしれない。車好きのあなたも、新型プリウスやRAV4を買う夢が遠のくかもしれない。

それどころか、電気代や食料品までさらに値上がりする可能性もあるだろう。

トランプの真意はどこに?日本はどうするべきか

ここで気になるのは、トランプ氏の本気度だ。単なる選挙向けのパフォーマンスなのか、それとも本気で日本を締め上げに来てるのか。

専門家の間では「アメリカの自動車産業を復活させたいトランプの執念」との見方が強い。
確かに、アメリカのビッグ3(GM、フォード、クライスラー)は日本車に押され気味である。しかし、関税で守ったところで彼らが競争力を取り戻せるかは疑問符がつく。むしろ、アメリカの消費者も「高い日本車なんて買えない!」と怒り出すかもしれない。

今、日本に求められるのは危機感だ。関税を回避する交渉力も必要だが、最悪のシナリオに備えた対策も急務である。
たとえば、アメリカ以外の市場を強化したり、EVシフトを加速させたりする手はある。しかし、そんな悠長な話をしてる間にトランプ関税が現実になれば手遅れである。日本経済が崖っぷちに立たされる前に、政府も企業も本気で動く必要があるだろう。

25%関税が導入されたら、日本経済はまさに「トランプショック」に見舞われる可能性が高い。自動車産業が崩れれば、その衝撃波はあらゆる業界に及び、庶民の生活まで直撃する。果たして日本はこの危機を乗り越えられるのか、それとも奈落の底に突き落とされるのか。

2025年、歴史的な転換点がすぐそこまで迫っている。

文 / エックスレバン 校正 / 草の実堂編集部

アバター画像

エックスレバン

投稿者の記事一覧

国際社会の現在や歴史について研究し、現地に赴くなどして政治や経済、文化などを調査する。

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く
Audible で聴く

コメント

    • OYG
    • 2025年 3月 16日 7:53am

    安心して下さい!
    心配ないさー
    一時的に落ち込みはあろうがまた盛り返します
    米三大メーカーは値上げに走る筈です
    儲けどきは今だと言わんばかりに!
    経営陣は莫大な報酬を得るために!

    0 0
    50%
    50%
  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. なぜ中国は北朝鮮を必要とするのか?4つの理由で読み解く
  2. なぜ9.11同時多発テロは起こったのか? ビンラディンが描いた「…
  3. アラビア半島のアルカイダ ナセルウハイシ 「アラビア半島のアルカイダ」とは何か 〜米本土を標的に起こしたテ…
  4. 『中国・ロシアは実は対立関係にある?』中露関係に潜む3つの亀裂と…
  5. ソマリアの「アルシャバブ」とは 〜最も強靱なアルカイダ系組織の起…
  6. 中国漁船は“ただの漁師”ではない? 尖閣諸島で進むグレーゾーンの…
  7. SNSは独裁者の脅威となるのか?政権崩壊を引き起こした“投稿”の…
  8. 『世界激震のトランプ相互関税』カンボジアやベトナムなどASEAN…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

徳川家斉 「大名はみんな俺の子供」なぜ子を押し付けたのか? 大名家ファミリー化計画 〜後編

前編では53人もの子供を作った女好きの「オットセイ将軍」である徳川家斉の「大名家ファミリー化…

張昭 ~孫権と犬猿の仲だった呉の政治家「放火事件にまで発展」

生涯を通して孫権と戦い続けた天敵三国時代の呉の初代皇帝であり、当時としては超長生きという…

『2003年3月』なぜ米国はイラク戦争に踏み切ったのか?

2003年3月、米国を中心とする多国籍軍がイラクへの軍事侵攻を開始した。この「イラク…

オディロン・ルドン 【幻想を描いた孤高の画家】~花恐怖症とは

読者の皆さんはオディロン・ルドンという画家をご存じだろうか。ルドンは印象派の巨匠クロ…

日本にも存在した古代文明 「ピラミッド、海底遺跡、奇石群」

日本は四大文明と呼ばれる、海外の古代文明に比べるとその歴史は浅い。しかし、四大文明の発生した…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(週間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP