結局は個人の考え方次第、と言われるととても痛いのですが、それでも株式投資の仕組みを理解していると個人でも株式市場で上手くやっていけます。
これからご紹介する例はあくまで1個人の見解であり投資してきた結果です。私の場合は大きなリターンというより年10〜20%くらい資産を増やしている状況です。
今ではスマホ1台で条件付き注文予約なども出来るので手軽に取引できます(例 1ヶ月以内に〇〇銘柄が1500円を下回ったら成行で100株購入する)私が普段投資のリスクについて考えていることをご紹介します。
1つの銘柄に固執しない
基本ですが、自分が好きで思い入れのある1社だけに資金を集中投下しても、自分としては満足かもしれませんが、リスキーな選択です。
1社だけだと、買ってから株価が上がるかどうかは半々の確率でしかなく、これでは投資ではなく投機的(ギャンブル的)となってしまいます。また、1度に10単元購入などのやり方も個人ではお勧めできません。
仕込んでいくのであれば1ヶ月や半年毎に分けて1単元ずつ徐々に仕込んでいく方が購入金額をならしていくことができます。(500円で10単元買えば平均購入額は500円。ところが500円で1単元購入後、520円に上ったのでここでは買わず、その後480円に下がったので1単元購入する。
すると平均購入額は490円になり、、、というのを繰り返すこと)ならしていくことのメリットは、結果的に自分が相場の高いところで購入してしまったとしても、平均購入額を徐々に下げていくことが出来るところです。
購入期待銘柄リストをつくる
大切なのは、長期的にみてこの会社は信頼できる運営をしているかどうかです。
長期的に安定した運営をしてくれそうかどうかの基準は、その会社の業種、長期間の配当実績、極端な変動が無い収益実績などでしょうか。
それらの基準に基づいて作ったリストの中で分散投資していくのがリスクを減らす方法です。
2社が下がり相場でも3社が上がり相場であればトータルでプラスになる可能性が高いですよね。その様にリストを作っていきます。
リスクを減らすポートフォリオの作り方
リスクを最小限にしながらそこそこの利益を上げていくには、自分の投資信念に基づいたポートフォリオの選定が必要です。
私がオススメするのは、
1. 過去5年配当金が安定している企業
2. 誰もが知っている企業であること
3. 株1000円〜2000円くらいの中型株を無理せず追うこと
4. 過去5年の値動きが安定していること
この辺りの情報を重視して機械的にポートフォリオを作って、例え購入していない銘柄でも週に1回くらいは見るようにしています。一つずつ解説していきます。
1【安定配当企業】
アプリやPCの取引画面でも良いのですが、特にネット主体の証券会社(楽天、SBIなど)では一通りの情報を整理して見やすく表示してくれています。
また、検索の条件も細かく指定することができます。検索で、配当性向の%をだいたい2〜5%くらいで検索するとうまく絞り込めます。
そこから私は聞いたことある企業の四季報ページに飛んで過去の配当実績をみます。ここからは個人の好みによって分かれますが、1株1000円くらいの銘柄で配当が20円@くらいだとポートフォリオに組み込みます。
中には1株1000円くらいで年間配当が5000円近くある銘柄もあるので注意深く探してみましょう。
ただし、経営状況が悪いのを配当性向の高さでごまかして株主を集めている可能性もあるので、簡単な財務分析も必要になると思います。
2【誰もが知っている企業】
これは、単純に得られる情報が多いところにあります。ふとした時に流れるニュースなどで、有名企業や一般消費者に与える影響が大きい会社はたくさん取り上げられるため投資判断材料が多いです。
自動車メーカーはとても良い例で、リコールはネガティブなニュースの代表例です。ただ、リコールがあったからといってすぐに株価がストップ高になるという例はほとんど見られませんね。
恐らく、売買代金が日頃から大きく(取引する人が多い)売りも買いも吸収されて元の値動きに戻るのが早いのだと思われます。長期投資をする視点でいうとせいぜい数百円の値幅変動なので予測が立てやすいです。
ただ、営業益の下方修正に関するニュースは注視してください。四半期の基準になる月(例えば3、6、9、12月など)のそれぞれ1ヶ月前くらいに業績見通しをリリースするので、もし出てれば見るようにして下さい。
3【中型株を狙う】
これは配当金が高く、買いやすい銘柄のバランスをとると1000円〜2000円になると思われる個人寄りの基準です。1株10000円以上の株のほうが単純な配当金は大きいです。
また、1株300円くらいの銘柄だと配当金も5円@くらいのケースが多いです。ご自身の運用資金と相談して決めたほうがいいですね。
4【安定的な値動き】
1000円くらいの銘柄でも上下3百円くらいの値動きはあるものです。しかし外部要因的(円高、円安など)な値動きでも内部要因的(リコールなど)な値動きでも安定している株は収束しています。
だからといってこの先もそうであるとは断言できませんが、悪いニュースも良いニュースも吸収して現在の株価であることは事実です。
会社の財務分析や業界分析はある程度必要ですが、安定的な動きをしている銘柄は大外れしにくいことは確かです。
私は以上のことを念頭に置いていますが、基本的に売買益よりも配当益を重要視して買い入れています。自分の評価している金額よりも上がり過ぎてしまったら売るようにしています。
そうすることで利益を確保でき、さらに別のポートフォリオ内銘柄を買う準備ができます。
値下がり傾向の銘柄は定期的にナンピン買い(下落局面で定期的に買い購入単価を下げる)し、値上がりした銘柄は利益確定してしまうのが低リスクだと思います。
この記事へのコメントはありません。