小田急電鉄
小田急電鉄は、新宿と小田原、江ノ島、多摩東部を結ぶ私鉄路線である。新宿~小田原間は小田原線と呼ばれ、通勤路線の他箱根方面への観光路線としても利用されている。
相模大野~片瀬江ノ島間は江ノ島線と呼ばれ、主に湘南地域と都心との通勤、観光路線として運転されている。また、新百合ヶ丘~唐木田間は多摩線と呼ばれ、都心と多摩ニュータウンを直結している。
また、地下鉄千代田線や箱根登山鉄道、JR御殿場線とも直通運転を行っており、各方面の観光輸送や通勤輸送にも利便性を向上させている。
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小田急ロマンスカー
また小田急電鉄では、観光客や通勤客の着席利便性を図る目的で特急ロマンスカーが運転されている。
日中に運転されるものとしては、「スーパーはこね」、「はこね」が、主に都心と箱根方面を直結し1時間に2本ほど運転されている。「さがみ」は新宿と小田原を結び、主に小田急沿線地域のビジネスや観光に利用される。「あさぎり」は、新宿と御殿場を結び、御殿場、富士方面の観光客の利用が多い。「えのしま」は、新宿と江の島方面を結び湘南方面への利用客が多い。
人気の車両としては、「スーパーはこね」で運転されることが多い小田急50000系(VSE)で、展望席があり都心から丹沢山系や箱根までの景色の移り変わりを堪能することができる。2018年3月からは新型車両となる70000系も登場し、こちらも展望席がついており箱根への快適な旅行のサポートを提供するとされている。
今回は、そんな小田急線沿線の観光名所について調べてみた。
小田急電鉄沿線の観光名所
①箱根山、箱根温泉
小田急沿線の観光地として最も有名なのが箱根山と、そのふもとにある箱根温泉であろう。実際に小田急電鉄の観光案内でも、箱根へのPRは欠かせないものとなっている。
小田原線の終点、小田原駅からほど近い場所に箱根山は位置している。箱根山周辺には大涌谷や小涌谷、芦ノ湖などに名所があり、登山客を中心に非常に人気がある。小田原駅からは、箱根登山鉄道が運転されて入り、箱根山周辺を経て芦ノ湖まで移動することが可能になっている。箱根温泉は、都心から近い温泉郷としても知られ、新宿から小田急ロマンスカーで2時間弱で到着できる手軽さも人気の秘密になっている。
また、芦ノ湖は遊覧船が運行されていて箱根観光船は「箱根海賊船」としても知られ、年間200万人近い観光客が利用している。また、バス釣りの名所としても知られ、ニジマスの他バスフィッシングを行う釣り客も多く訪れている。
箱根山のふもとには温泉も点在しており、箱根湯本温泉や塔ノ沢温泉は「箱根七湯」と呼ばれ観光客を中心に利用が多い。これらはいずれもミネラルを多く含む天然温泉で特に冷え性や神経痛に効くと言われている。
②丹沢、大山
丹沢山系は神奈川の県央から西部にかけての山岳地帯で、1960年に「丹沢大山国定公園」に指定されている。特にその中でも大山は日本三百名産の一つにも数えられ、富士山を彷彿とさせる綺麗な山裾が特徴になっている。
大山の山頂には日本神話に登場する大山積神(オオヤマツミ)を祀った「阿夫利神社」があり、多くの参拝客も訪れている。
大山阿夫利神社
特に初詣の参拝客も多く大晦日から元旦にかけては伊勢原駅からバスも終夜運転を行っており、参拝後に初日の出を拝む人も多い。
名産品としては「大山豆腐」があり、丹沢山系の天然水を使ったにがり100%の絹ごし豆腐は非常に上品な味わいとして人気が高い。
箱根山同様、ふもとには温泉街が点在している。「厚木飯山温泉」や「厚木七沢温泉」などが代表的な温泉街で、大山登山の帰りに利用する人も多い。
交通アクセスは、小田急小田原線「本厚木駅」から上飯山、七沢行きのバス、「伊勢原駅」からは大山ケーブル、日向薬師行バス、「秦野駅」からはヤビツ峠行のバスがあり、それぞれ終点で登山道に接続している。
③江の島、湘南
特に夏場の観光地として有名なのが湘南地域である。その中でも江の島は日本百景にも指定されるほど有名で、海岸線に浮かぶ江の島の風景は江戸時代の浮世絵にも描写されている。
江の島で行われる主なイベントの一つに、「ふじさわ江の島花火大会」がある。花火大会と言えば通常お盆の近辺で行われるが、この花火大会は10月中旬の秋に行われる点が特徴である。この花火大会では二尺玉などの大型の花火が打ち上げられるのが特徴で、湘南の秋の夜空を彩る風物詩となっている。
また、江ノ島線片瀬江ノ島駅周辺の有名な施設には「新江ノ島水族館」がある。新江ノ島水族館の目玉の一つは「相模湾大水槽」で、浅瀬方海中までの相模湾の環境が再現してあり、マイワシの群れの泳ぐ様子などを観察することができる。また、国内で初めてバンドウイルカの繁殖に成功した実績もあり、イルカの水槽展示の他イルカショーなども見学することができる。
小田急線の沿線には、自然豊かな観光地がいくつもあり、都心から近いこともあった多くの人が訪れている。もし、機会があれば小田急沿線の観光巡りをしてみるのもいかがだろうか。
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