令和4年(2022年)も明けた事だし、何か新しいことにチャレンジしよう!
……と言う訳では無いのですが、40歳も過ぎたので、内視鏡検査を受けてみようと思い立ちました。
内視鏡というのは、肛門からカメラを挿入して大腸を検査するための器具で、大腸ガンの前兆とも言えるポリープなど異常を早期発見・治療することで重症化を予防します。
で、百聞は一見に何とやら。さっそく受けてきましたので、皆さんが将来内視鏡検査を受けられる時のご参考になりましたら幸いです。
(※)検査の流れや使用する薬剤などについては病院や医師によって異なるため、皆さんの状態を確認した先生方の指示に従って下さい。
内視鏡検査・事前の準備
まず、内視鏡検査は病院にフラリと行って「やって下さいな」と言うわけにはいかず、と言って「予約すればいいんでしょ?」とも行かず、事前の受診が必要なところがほとんどかと思います。
何か不調があって受診した際に「詳しく調べるために内視鏡検査をしましょう」と言われることもあれば、健康状態を確認するために受けたいのかなど、先生と相談して検査日を決定。
内視鏡検査を受ける前に「同意書」を書きます。例えば……
一、体内に器具を挿入するため、思わぬ出血などのリスクがあることを理解・承知した。
一、鎮静剤を用いるか否か(鎮静剤を使わないと非常に苦しいらしいので、使用を強く勧められますが、その日は運転などできなくなります)
一、大腸の内部にポリープを発見した場合、その場で切除するか、一度保留するか(切除した場合は入院となります)
……などについて、その後の予定などと照らし合わせてサインしましょう。
検査日が決定したら、その日に向けてすべきこと(病院から指示されたこと)、心がけた方がよいことなどを以下にまとめます。
【すべきこと】
一、前日の夕食を18:00(目安として検査時間の約15時間前)までに摂り、以降は水か湯を除き口にしないこと。
(夕食は素うどんや粥などとし、薬味を含め一切の具を入れないこと)
一、夕食後30分〜60分ごろに指定された下剤を飲むこと。
(飲んでから3〜4時間は腹具合が収まらず、早寝したくても難しかったです)
【心がけたこと】
一、前日の昼食まではなるべく消化の良いもの(食物繊維や油脂分の少ないものなど)を摂ること
一、水分をこまめかつ多めに摂ること
……くらいでしょうか。
さて、ここまで来たら当日の朝を迎えますが、個人的にはここが一番の難関でした。
いざ当日!2リットルの下剤を飲もう!
さて、翌朝6:00(検査の約4~5時間前)に起床して、用意された下剤を2リットルの水に溶いて飲みます。
その時に書き残したメモがあるので、こちらに紹介。腸内を綺麗にする都合上、輩出された物質の色も併記してありますが、ご了承下さい。
0600 飲み始め
0610 半分まで飲む、第1回 黄土色
薄い塩水……?
熱いなら熱い、冷たいなら冷たい方がまだマシかも。
でも、最初は熱くても次第にぬるくなるので、腹を壊さない程度に冷たいのがいいかも
とにかく不快0617 吐き気、まだ吐かず
腹を冷やさぬよう、少し温めたのが逆効果か
0633 第2回 黄土泡立ち 吐き気強し 8割
0700 第3回 黄色泡立ち 吐き気峠越す
0720 第4回 完全に固形物残滓なし 黄色 吐き気だいぶ楽に
0755 第5回 完全に透明 それでも吐き気は残っている
0900 第6回 完全に透明
途中に書いていますが、味は海水を薄めたようなナトリウム感と言いますか、とかく不快でした。
寒い早朝なので腹を壊さないよう、中途半端に温めたのが仇となって生ぬるい気持ち悪さが倍増した印象です。
夏なら冷たく、冬なら熱すぎない程度に熱するか、冷たいままで呑んだ方がマシかも知れません。
(ちなみに、前夜用にもらった下剤は少量かつ駄菓子の粉ジュースのような味だったので、飲みやすかったのですが……同じようにはできないもんでしょうか)
その後も頭がぼんやりと重苦しく、かすかに吐き気や頭痛を残しつつ、時間になったらタクシーで病院へと向かいました。
ようやく本番!……でも、アッサリ終了
2リットルの下剤さえ飲んで、お腹さえ落ち着いてしまえば後はもう病院で指示通りにしていればあっけなく終了します(検査自体は10~15分程度)。
お尻から何か入ってくるヒヤッとヌルリとした感触はあるものの、鎮静剤と早起きした眠気もあってすぐに寝てしまいました。
「終わりましたよ、起きて下さい!」
「……え?」
あぁ。そう言えば、内視鏡の検査に来ていたんでしたね。鎮静剤が抜けるまで少し寝てていいと言うのでありがたく寝かせてもらい、しばらくしたら先生からのお達し。
「どこも異常なしです。でも、40歳過ぎたら5年と開けずに検査を受けた方がいいですよ」
との事で、良かったと思う反面、あの下剤の気持ち悪さを思い出してうんざりしながら帰途についたのでした。
費用は異常なしなら事前の診察も含めて1万円強、もしポリープを切除していれば入院費用込みで3~5万円程度とのこと。
生まれて初めて自分の大腸内を見せてもらいましたが、これからもこの健康な状態を保っていきたいですね。
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