健康と睡眠
健康で過ごしたいなら、適切な睡眠は欠かせない。
質の良い睡眠は、心と体を健康にする。
現代人は不規則な生活や過度のストレスから、良質な睡眠をとることが難しくなってきている。
筆者が住んでいる台湾では、お昼寝の習慣がある。
彼らは幼い頃からお昼寝の習慣があり、学校や会社でもお昼寝時間がある。筆者もすっかりお昼寝の習慣がついてしまって、時間が来ると眠らないことには頭が冴えない。
【外国人が驚く台湾人のお昼寝文化とは】 お昼寝の様々な効能
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快適な睡眠のための枕やマットレスも多く販売されている。それぞれの好みがあるため「高反発」や「低反発」など様々な種類が存在する。
昔の日本では、髷や日本髪を結っていたことから「小さな箱のような枕」を使っていた。なんとも寝心地が悪そうだ。
では、古代中国ではどんな枕を使っていたのだろうか?
陶器の枕
古代中国の「枕」の歴史は古く、殷、商朝の時代から存在していたと多くの学者が指摘している。
そして春秋戦国時代までには、枕は位の高い者だけでなく、百姓や一般人にも日用品として定着していたと考えられている。
古代の枕は、高価なものから安価なものまで様々あり、「翡翠、陶器、漆器、皮、藤、竹、布」などであった。
古代においても現代の高反発・低反発のように、硬さ柔らかさで分かれていたようである。
陶器の枕は、隋朝の時代に流行り始めた。
埋葬品の一つともされ、使用した主人が亡くなったとき、共に埋葬されていた。
陶器の枕は非常に高価で、隋朝の時代では一般市民には手が届かない代物であった。
一般に流通するようになるのは、唐朝の時代以降である。
陶器の枕の寝心地はいかに!?
「陶器の枕」は高級そうではあるが、実際に使用すると頭が痛くなりそうだ。
しかし、当時の人たちは陶器の枕を使うことは体に良いと考えていた。特に「目や脳に効果がある」という認識だったようである。
現代の専門家によれば、睡眠時に頭部の温度が過度に高いと眠りにくくなるという。
陶器の枕は夏でもひんやりと頭を冷やしてくれる。
クーラーなどの設備がなかった時代において、陶器や翡翠の枕は頭部の熱を拡散し、快適な眠りを提供したに違いない。
では、寝心地はいかがなものであっただろうか?
当時は髪を長く伸ばしている人が多かった。髪のクッションで多少の硬さは気にならなかったのではないかと推測されている。
唐の時代以降、陶器の枕が流行し始めると、その技術が競われるようになった。
枕は一種の芸術品とされ、名言が書かれたり、美しい装飾が施されるようになった。人々は自分の好みの言葉が書いてある枕を買い、朝起きて一番にその言葉を見て自分を鼓舞し、新しい1日をスタートすることができた。
とはいえ、その寝心地の悪さから、実際のところ多くの人は柔らかい枕を日常的に使用していたと考えられている。だが、その材料は布や皮など朽ちやすいものであったため、現存するものは少ないようだ。
参考 : 中國枕頭的歷史,你知道幾種 | 每日頭條
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