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神居古潭(カムイコタン)の伝説【神のいる村】※心霊スポット春志内トンネル

ホラースポットでもある神居古潭

この神居古潭も北海道ホラースポットの一つだ。ではなぜ神居古潭が怖いのか、という話をしよう。
旭川市民が口をそろえて言う言葉がある。

川に落ち、神居古潭までに引き上げることができなければ助からない。体も上がらない

という言葉だ。市内をゆったりと流れる石狩川が、神居古潭では川幅を狭め、大きな岩が岸だけでなく川底にまである上に急流なのだ。消防や警察も、神居古潭の一歩手前で救助できなければあきらめるという噂もある。助けようにも神居古潭のあたりは急流過ぎて助ける側も危ない。アイヌの人たちも神頼みしたくなるだろう。そして、その急流の犠牲となった人もいたであろう。そのような場所である。


神居古潭を流れる石狩川

少しでも霊感がある人は気を付けた方がいいスポットである。それと少し気が弱い人や病気などの人もである。見える人が見れば

「橋の両端からおびただしい数の手が橋を渡るものを引きずり込もうとしている」

というのだ。しかも、「D51」は夜になると子供が乗っているという噂もあるが、サイクリングロードは夜は通行禁止とされている。
旧駅舎にも「何か」がいるのだが、この駅舎の中のはよほどのことがない限り悪さをしないとされている。霊感を持たない筆者ですら、駅舎周辺は一緒に行った仲間以外にもいそうな気配を感じる。

「D51」の向こう、深川方面へのトンネルは本当に入ってはいけない。邪念を持った者が入ってしまうと・・・・である。その辺は察していただけると嬉しい。肝試しでトンネルに入るのは危険だ、と言っておく。だが、「彼ら」はなぜかトンネルから出ることができないらしいので、近寄らなければ大丈夫、だと思うが保証はできない。

さて、ユーカラを思いだしてほしい。神居古潭には何がいるか?・・・・「」である。

アイヌの人たちは神々に深い信仰を持っていた。時期が来ればふさわしい生贄や祭りで神をあがめていた。

だが、今ではどうであろうか?神居古潭にはアイヌの人たちは住んでいないうえに、アイヌの人たちも日本人との混血がすすみ、純血のアイヌの人はもう数人程度しかいないだろう。ほぼハーフやクォーターだ。
そんなアイヌの人のさびれた神居古潭に新しい「」が生まれた。その神により多くの悪霊や自死を選ぶ人を呼び込むようになってしまったのである。結果、闇の中で生きる者たちが増えてしまったのである。
決して「」の弱っている者は近寄ってはいけない。ついでに、たばこを吸うのもお勧めはしない。お仏壇にお線香を供えるのはその煙をもって故人を送るためである。察しのいい方なら気づいたであろう。たばこの煙といえど煙は煙。その煙に導かれ、闇に生きる者を体内に取り込んでしまうのである。愛煙家さんも、ここでは我慢してもらおう。もちろん、昼でもだ。

 

社会科の教師に聞いた怖い話

国道もホラースポットの範囲内である。筆者が中学生のころ、社会科の教師にこんな体験談を聞いたことがある。

不良生徒どもが多く、授業をまともに聞かないのにしびれを切らしたのか、教科書を置いてふと思い出したかのように語った。

「君たちの家の車はマニュアルかオートマか?」

「昔、オートマの車が出たらいいねっていう時代があったんだよ。お父さんに聞くといい。今の君たちにとっては、未来には電気自動車が走っているという考えにも近いね。」

 

と、長い前置きをしてから言い出した。その時の光景を忘れることができないでいる。

 

「昔ね、マニュアルの車に結婚したばかりのカミさん乗せてね、仕事の帰りにカミさんの実家に行くことになったんだよ。まだ夕方の6時だったけれど真冬でね。真冬となれば6時は真っ暗だ。そんな中で神居古潭を通ったんだよ。ふっとね、後ろの座席のあたりから視線を感じたんだ。おかしいと思わないかい?子供がまだできていない頃で、カミさんは助手席。なのになぜ後部座席から視線が来ると思う?」

と言い出して、黒板にリアガラスの略図を書きだした。当時でもう定年に近い御年であったと思う。

 

「車の後ろの窓って、こう台形みたいな形をしているだろう?何が見えたと思う?ガラスいっぱいに大きな人の顔があって、こう、手形もべたべたついて見えたんだ」

 

と黒板に書いたのだ。しかもこの教師、絵がうまい。

 

「カミさんはね、怖がりで怖がりで遊園地のお化け屋敷すら入れない人でね。叫びたい気持ちを何とか押さえ込んで、深川市(旭川市の隣町)まで一気に抜けたんだよ。休憩しようといって車を確認したけれど、手形なんて何もなかったけれどね。こんな怖い思いしたのはあの時しかないよ。だから、気を付けるといい」

 

と語ってくれた。

また、神居大橋を旧駅舎方面にわたったところになぜか電話ボックスがある。需要があるのか甚だ謎ではあるが、この電話ボックスには夜な夜な女の幽霊が出るという話もよく耳にする。

観光でこの場所に訪れた客が突然「死にます」と言って川に飛び込んだり、さっきまで元気だった人が急に生気を失い自殺したそうである。川の流れが早いため遺体は上がってくるはずがない。

過去に列車の脱線事故が起こり、多くの犠牲者が出たという悲惨な事故がある。その時の犠牲者たちの幽霊がさまよっているとされている。

心霊スポット 春志内トンネル

春志内トンネルの中で写真を撮ってはいけない

全長1,805mのトンネルだが歩道は狭く、普通に気軽に歩けるようなものではない。

管理の作業員が歩いているのを見かける程度である。だが、このトンネル内で撮影した写真にはたくさんのオーブが写りこんでいるとされている。

見える人が見たら、ここも何かの気配を感じるという証言を多く耳にする。

このトンネル内で雨の日に歌いながら通行していると横に男性の姿を見たという話は有名である。

ほかにも、「ナニカを見た」という証言は数多く聞かれ、その中には

 

「顔がはっきりした幽霊を見た。どこかで見たことのある…と思ったら、以前ニュースで川に飛び込んだ人の顔であった」

 

というのまである。神居古潭でさまよえる人になってしまったのだろう。遺体が上がらねば、ちゃんとしたお葬式も上げてやれない。ゆえに、幽霊となって神居古潭にいるのかもしれない。

春は春で桜などが咲き蒸気機関車との光景も美しく、夏は茂る緑の木々に彩られこれまた美しく、秋は紅葉で白い神居大橋とのコントラストも美しい光景の神居古潭。

確かに、美しい渓谷ではある。水しぶきを浴びる巨岩も美しい。

確かに、アイヌの人たちが暮らした大昔にいた山の神は美しい風景を見せてくれる優しい神であっただろう。人々を悪い神から守る尊い守護神でもあったかもしれない。だが、その神を崇める人々はもういない。アイヌの人々の時代には優しい山の神様であっても、現代となっては美しい光景を見せてくれるだけの神になってしまったのかもしれない。だからと言って、わざわざ祀りに行く必要はないかと思うのだが、できることならお遊びの肝試しなどはせずにいたい。

それと、美しい光景だからと言って、みだりに写真を撮るのもあまりお勧めはしたくない。たまに闇の住人が写りこんでしまうのだ。

特に、神居大橋を旧駅舎側に渡るときに左側に川が少し曲がったところがある。

ちょうど流れがたまるところであるが、霊感のない筆者でも「あそこはなんか怖い」と思ってみているのだ。いい風景なので、心の中に思いとどめておく程度にしておくのが無難だろう。

 


アイヌ神謡集 (岩波文庫)

 

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