乗り物

BRTについて調べてみた【新世代の公共交通機関】

東日本大震災により、JR気仙沼線、大船渡線は沿岸部の一部区間が壊滅的な被害を被り、断線された状態となりました。

その不通区間で運転をしているのが「BRT(バス・ラピッド・トランジット)」です。

単純に街と街を結ぶだけでなく、街作りに合わせたルート設定や駅の増設にも柔軟な対応が行えることなどから、新世代の公共交通機関として注目されています。

BRTとは?

BRTとは?

【※ブラジル・クリチバの乗換駅。wikiより引用】

BRTはバスをベースとした大量輸送システムのことで、日本では「バス高速輸送システム」とも呼ばれています。

1974年に世界で始めて開業したのはブラジルで、鉄道インフラの整備が遅いラテンアメリカでは、世界最多の60路線があります。BRTの特徴としては「バス専用車線」を設けたり「バス専用道路」を設けることで、鉄道のように渋滞のない運行が可能なところです。専用道路はまさにバス専用に用意された道であり、優先道路と違い、BRTしか利用できません。しかも、鉄道路線の廃線跡も利用できるため、比較的低コストで導入できます。

また、運賃の精算もバス内ではなく、駅で行うことで運行の遅延を回避できます。想像してみてください。多くの鉄道は、運賃を駅で精算しますよね?それと同じ感覚です。

BRTの定義

【※BRT気仙沼線 wikiより引用】

もちろん、日本でも導入が増えています。道路や運行方法、車体の整備などを行うことで鉄道に匹敵するほど速く、時刻表の通りに多くの人を運べるBRT。路線バスのようで路線バスとは違った新世代の乗り物です。もっとも、BRTにはっきりとした定義はなく、日本でも先に挙げた特徴の他に、次のような特徴を兼ね備えたものをBRTと呼ぶようです。

バス専用車線を横断する道路では、バス側の青信号の時間を増やし、反対に横断する側の赤信号の時間を増やすことで、信号による遅延を回避。乗降口の高さも、駅のプラットフォームの高さに合わせることにより、スムーズな乗り換えを実現。電車が到着後、隣のホームに停車しているバスに段差のないまま乗れるなど、バリアフリー化も実現しています。

そのため、BRTのバスは基本的に低床バスで、ドアに段差がないものが人気です。

ひたちBRT

【※ひたちBRTのどうのいり公園停留所。wikiより引用】

日本で有名なのは気仙沼線や大船渡線ですが、その他にも色々なBRTがあります。特に、廃線になってしまった鉄道の線路をそのままバス専用道路にするというケースです。

平成25年(2013)年に運行を開始した「ひたちBRT」は日立電鉄の跡地を利用して開業しました。計画では3段階になっていて、全長9.4kmのうち、約8.5kmが専用道路として整備される予定です。その他は、一般道を経由していますが、平成30年(2018年)3月には、第2区間の暫定運行を開始しました。

気仙沼線と大船渡線も同じように被災したJRの線路跡をそのままバス専用道路として利用しているところがあり、駅のプラットホームにバスが停車するという面白い光景を見ることができます。

ガイドウェイバス

【※名古屋ガイドウェイバス wikiより引用】

平成13年(2001年)3月に開業した名古屋ガイドウェイバスは、BRTの先駆けといっていいでしょう。

制式名称は「ガイドウェイバス志段味(しだみ)線」といい、専用の高架道路を走る、全国唯一のバスです。専用道路はガイドレールを備えていて、タイヤの横に取り付けられた案内輪という小さな車輪がガイドレールに沿って走るため、手放しでも運転が可能となっています。もちろん、アクセルやブレーキの操作は必要ですし、郊外の専用道路がない区間は普通のバスとしてハンドルで運転します。

もっとも、法律上はトロリーバスと同じ扱いになるため、専用区間を走るためには、バスの免許に加え、鉄道の免許も必要になります。このため、純粋なBRTとはいえないかもしれませんが、地元の足として親しまれています。

東京のBRTは?

実は、東京でもBRT導入の計画があります。2020年のオリンピックに向けて、港区新橋から、勝どき、晴海を通り、豊洲までのルートです。

この臨海地区は選手村や競技場が整備されることで、いま注目のルートです。制式名称「東京都市計画道路幹線街路環状第2号線」、通称「環二(かんに)通り」と呼ばれていますが、築地市場移転問題の長期化によって築地から先の道路建設が一時棚上げになってしまいました。

豊洲新市場の開場を平成30年(2018年)10月に予定していますが、この遅れはBRTの導入にも影響が出ています。予定では専用道路を作るところまではいかないものの、専用停留所の設置が予定されています。また、都営地下鉄大江戸線の勝どき駅は、周辺のタワーマンションの住人によって朝のラッシュが深刻化しているので、そうした問題の解消にもなるでしょう。

まとめ

BRTは、路面電車とバスの中間といった感じですが、比較的低コストで導入できるので、今後も大都市、地方を問わずに増えてくると思います。専用道路も地方になるほど用地確保が容易なので、普及するでしょう。あなたの街にもBRTが走る日が来るかもしれません。楽しみですね!

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