皆さん「キリスト教」知ってますよね?
当然です。
では、バチカン市国は?
そう、世界で一番小さい国でカトリックの総本山です。でもキリスト教には、プロテスタントもあります。じゃあ、プロテスタントの総本山は?
私にもわかりません(笑)
考えたら、宗派も色々あるしキリスト教のことって表面的なことしか知らないんですよね。そこで今回は分かりやすくキリスト教について調べてみました。
キリスト教 を広めたのはのはイエスじゃない?!
キリスト教を語るには「ナザレのイエス」ことイエス・キリストを抜きにしては語れません。で、まず驚いたのが「イエスはキリスト教を広めていなかった」ということです。さらに驚いたのは、キリストは苗字じゃないってこと!知らなかったの私だけですか?(笑)
どういうことかというと、イエスが説いたのは神の教えであって、それをイエスの死後に弟子たちがイエス自身の奇跡とともにローマ世界へ広めていったということです。そして「キリスト」とは「メシア(救世主)」という意味でした。
つまりイエス・キリストは「キリストであるイエス」という意味なんですね。
そもそも、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の神様は同じ存在です。神様は唯一神ということですが、ユダヤ教では「ヤハウェ」イスラム教では「アッラー」と呼び、キリスト教では「神」と呼びます。アッラーも「神様」という意味ですが、「唯一の神様なんだから区別する名前なんか必要ない!」という理由だそうです。
そして、イエスはこの神の子なので凄く偉いといったところでしょうか。だって、神の子が存在するのはキリスト教だけですから。
三位一体がわからない!
※三位一体の図
キリスト教が信仰するのはイエス・キリストではありません。
正確には「父と子と聖霊」を合わせて神様として信仰しています。「父(神)、子(イエス)、聖霊(?)」は揃ってこそ神であり、どれかが欠けてもダメというわけです。「父と子と聖霊の御名においてアーメン」って聞いたことがありますよね。まさにコレです。
ちなみに聖霊は(?)と書きましたが、本当に?なんです。この関係を三位一体(さんみいったい)と言いますが、聖霊の存在はキリスト教の中でも定義に困っているみたいです。聖書には「あなた方は間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである」「あなた方の上に聖霊が降ると、あなた方は力を受ける」などと書かれています。
なので「奇跡の力」「神の奇跡」とでも思えばいいんです!
そもそも、キリスト教自体が理解するのが難しいわけですからね(笑)
教派の違い
最初の話に戻りましょう。
カトリックやプロテスタントというものが教派だっていうことはわかります。そうそう、ギリシャ正教も忘れてはいけません。
でも、何が違うんでしょうか?
調べてみたらキリスト教の教派には、西ローマ帝国の影響が強かった国(西欧)が「西方教会」、東ローマ帝国の影響が強かった国(東欧・ギリシアなど)が「東方教会」というように大きく二つに分けられます。政治家の派閥みたいなものですね。
教派は色々とありますが、カトリックとプロテスタントは西方教会に、ギリシャ正教は東方教会に組み入れられています。ちなみに世界のキリスト教徒を教派で分けると「カトリック53%」「プロテスタント33%」「東方正教会9%」「その他5%」ということで、メジャー3教派でほとんどを占めていることになります。
キリスト教の布教にもローマ帝国の力が強く影響していたことがわかりますね。
カトリックと正教会
ここからは教派の違いについてお話しましょう。
カトリックですが、正式名は「ローマ・カトリック教会」といいます。もともとのキリスト教の教えにローマ帝国の文化を融合させた教派です。でも、ローマ帝国ってキリスト教が広まるまで「多神教の宗教」を信仰していました。唯一神を信仰するキリスト教とでは矛盾がありますよね?
そこで、カトリックでは「神は唯一のものだけど、イエスやマリアも祈りの対象になるよ」という教えを広めたわけです。
さらに神は形のない神秘的なものなので像などを作ってはいけない、という考えもあります。そこで多くの教会には磔にされたイエスの像が祈りの対象としているんです。
正教会は東方の国々で、ギリシャ正教、ロシア正教などに発展したものです。カトリックがローマ帝国の影響を受けているのと同じように、正教会では古代ギリシアの文化に影響を受けています。日本でも「日本ハリストス正教会」という名を聞いたことはありませんか?「ハリストス」というのは「キリスト」のギリシア語読みなんですね。
大きな特徴は「イコン」の存在です。イコンは、イエスや聖書の重要なエピソードを絵にしたものです。
プロテスタント
プロテスタントも正教会と同じように、さらに細かく分かれていて、カトリックのように総本山はありません。というより、16世紀ころに「カトリックが腐敗してる!これに抗議しよう!」という人々が立ち上げた色々な教派をまとめてプロテスタントと呼ぶんです。「プロテスタント」は「抗議する人」という意味だそうです。
カトリックが国との繋がりを強めたことで、権力も強くなりました。その結果、聖職者たちの腐敗が始まり、「免罪符を買えば罪を償うことが出来ますよ!だから、みんな免罪符を買いましょう!」という金儲けに走ったりしていたので、プロテスタントが生まれたわけです。
現在はイギリスやアメリカなどで広く信仰されています。
まとめ
かなり簡単ですが、キリスト教がどんな宗教か少しずつわかったと思います。同じキリスト教でも教えの解釈によって教派が違うというのは他の宗教と同じですね。次回は聖書と祈りについてお話したいと思います。
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天皇家は神の子孫であり、イエスと違って現存する神の子ですよ。
聖書もいいですが、古事記や日本書紀も読みましょう。
アホとちがうかお前
いつのコメに返信しとんねん