城,神社寺巡り

2026年の初詣で悪縁を断つ!『縁切り』で人気の神社仏閣おすすめ5選

あるアンケートによると「正月は初詣に行く」と答えた人は、男女合わせて約6割ほどで、その理由は「新年の行事だから」「厄除けや家内安全を願いたいから」などが大半を占めていました。

参拝先については、「自宅から近い」「毎年決まっている」「歴史や由緒がある」といった基準で選ぶ人が多いようです。
また、「恋愛成就」や「試験合格」など、目的を明確にし、そのご利益があるとされる場所を選ぶという声も見られます。

もし、病気や悪癖、断ち切りたい人間関係など、いわゆる「悪縁」との縁切りを願うのであれば、2026年の初詣は「悪縁と縁を切り、良縁を結ぶ」といったご利益で知られる社寺仏閣を訪れてみるのも1つの選択でしょう。

そこで今回は「縁切り」のご利益で知られ、初詣でも特に人気の高い5つの社寺仏閣を紹介します。

穴の開いた巨石をくぐる『安井金比羅宮(京都府京都市)』

画像:京都 安井金比羅宮(撮影 桃配伝子)

穴の開いた巨石「縁切り縁結び碑」をくぐり、願いごとを書いた形代を貼って祈願することで知られるのが、京都にある安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)です。

社伝によれば、同宮の起源は、第38代天智天皇の時代(668~671年)に、藤原鎌足が一堂を建立し、紫の藤を植えて「藤寺」と称したことに始まるとされています。

明治維新後の神仏分離により、蓮華光院は廃され、社名を「安井神社」と改称。さらにのちに「安井金比羅宮」と改められ、現在に至りました。

主祭神である崇徳天皇が、讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切って参籠したと伝えられることから、同宮は古くより「断ち物」の祈願所として信仰を集めてきました。

男女の縁に限らず、病気や断ち切れない酒・煙草・賭事などの悪癖をはじめ、さまざまな悪縁を断ち、良縁へと導いてくれるといわれています。

安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)

所在地:京都府京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70
参拝時間:終日参拝可
授与所受付時間:9:00~17:30
アクセス:
・京阪本線「祇園四条駅」より徒歩約15分
・阪急京都線「河原町駅」より徒歩約20分
・京都市バス「東山安井」下車、徒歩約1分
公式HP:http://www.yasui-konpiragu.or.jp/

女人救済の寺『東慶寺(神奈川県鎌倉市)』

画像:鎌倉 東慶寺 山門 photo-ac 孫寸本

神奈川県鎌倉市山ノ内にある、臨済宗円覚寺派の寺院・東慶寺(とうけいじ)。

鎌倉時代の弘安8年(1285)に開創されました。

女性からの離婚が認められていなかった封建時代、東慶寺は、ここに駆け込めば離縁がかなう「女人救済の寺」として知られ、約600年にわたり縁切りの寺法を受け継いできました。

現在でも、人間関係や過去のしがらみ、病気や悪癖など、断ち切りたい縁を抱える人々から信仰を集めています。

また、境内には四季折々の花が咲き、心が静かに癒される寺としても知られています。

東慶寺は観光地ではなく、静かに祈りを捧げる場所であることから、参拝者には「撮影を目的とせず、心で感じてほしい」という考えのもと、境内は撮影禁止となっています。

画像:東慶寺では参道両脇に咲く紅白梅も有名。(紅白の梅/上野五條天満宮:撮影 桃配伝子)

東慶寺(とうけいじ)

所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内1367
参拝時間:
・通常期 9:00~16:00
アクセス:
・JR横須賀線「北鎌倉駅」より徒歩約4分
公式HP:https://tokeiji.com/

「関東最恐」の縁切り力『縁切榎(東京都板橋区)』

画像:マンションの隣にひっそりと佇む縁切榎(撮影:桃配伝子)

画像:縁切榎がある榎大六天神の境内。左は絵馬の自動販売機(撮影:桃配伝子)

「関東最恐」ともいわれる縁切りスポットが、東京都板橋区にある縁切榎(えんきりえのき/榎大六天神)です。

その名のとおり、御神体は一本の大きな榎の木。
旧中山道の板橋宿にあたり、現在もマンションの脇にひっそりと佇んでいます。

江戸時代から、「どうにもならない悪縁を断ち切り、良縁を招く」と評判を集めてきました。

かつてこの地には、旗本・近藤登之助の抱屋敷があり、屋敷内にあった榎が、いつしか「縁切榎」と呼ばれるようになったと伝えられています。

男女関係に限らず、病気や断酒・禁煙、ギャンブル断ちなど、「悪縁を切る」ことに特化した祈願所として、今も多くの人が訪れています。

その霊験あらたかさから、「この木の下を嫁入り行列が通ると不縁になる」という噂も広まりました。

幕末の文久元年(1861年)、皇女和宮が徳川家茂に嫁ぐ際には、「縁起が悪い」として、この榎のある場所を避けて通ったという逸話も残されています。

画像:縁切榎の絵馬を買うと、木彫りのお守り根付けが付いてくるのも嬉しい(撮影:桃配伝子)

境内入口には絵馬の自動販売機が設置されており、1,000円で絵馬を購入できます。

縁切りの願い事や名前、日付を書きますが、付属の個人情報目隠しシールで名前部分を隠せるため、安心して奉納できるのも特徴です。

実際に訪れると、平日でも祈願に訪れる人が絶えず、絵馬には「板橋 縁切榎」と彫られた木札の根付けが添えられています。

縁切榎(えんきりえのき/榎大六天神)

所在地:東京都板橋区本町18
参拝時間:終日参拝可
アクセス:
・都営三田線「板橋本町駅」より徒歩約5分
公式情報:板橋区観光協会公式サイト
https://itabashi-kanko.jp/see/detail?id=104

「日本一の縁切稲荷」といわれる『門田稲荷神社(栃木県足利市)』

画像:『後三年合戦絵詞』の源義家 飛騨守惟久 public domain

「日本一の縁切稲荷」とも称されるのが、栃木県足利市にある、下野國一社八幡宮の境内に鎮座する門田稲荷神社(かどたいなりじんじゃ)です。

由緒によれば、その起源は天喜4年(1056)頃、現在の足利市西新井町付近にあった農家の稲荷社にさかのぼると伝えられています。

この地には、平安時代中期から後期にかけて活躍し、「八幡太郎」の通称でも知られる源義家にまつわる逸話が残されています。

あるとき、身体の弱い農家の息子が、源義家率いる陣営に参陣することになりました。
息子の身を案じた両親は、稲荷社にその無事を熱心に祈願したところ、息子は戦場で功を立て、義家の目に留まるほどの活躍を見せました。

その後、源義家が戦勝を祈願して八幡宮を建立した際、この稲荷社もあわせて境内に建てられ、祀られるようになったと伝えられています。

以来、門田稲荷神社は、病気との縁をはじめ、断ち切りたい人間関係や不幸、悪い習慣など、さまざまな悪縁を断ち、幸せへと導いてくれる神として、人々の信仰を集めてきました。

門田稲荷神社(かどたいなりじんじゃ)

所在地:栃木県足利市八幡町387
参拝時間:終日参拝可
アクセス:
・JR両毛線「足利駅」より(徒歩または車でアクセス)
・東武伊勢崎線「足利市駅」より(徒歩または車でアクセス)
公式HP:https://enkiri.jp/

縁切りと良縁の両方を祈願『豊川稲荷東京別院(東京都港区)』

画像:豊川稲荷東京別院 photo-ac morit

都会のど真ん中、青山通り沿いにある豊川稲荷東京別院(とよかわいなりとうきょうべついん)は、縁切りと縁結びの両方で知られる寺院です。

本尊として祀られているのは、霊験あらたかとされる豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)。
稲穂を負い、白い狐にまたがる姿で表されることから、「豊川稲荷」の名で広く親しまれてきました。

江戸時代、大岡越前守忠相が信仰していた豊川稲荷の分霊を祀ったのが始まりとされ、明治20年に大岡邸から現在地へ移転遷座。以後、愛知県の豊川閣妙厳寺の直轄別院として今日に至っています。

その信仰は武家社会にも広く、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった武将たちからも篤く信仰されたと伝えられています。

江戸時代には庶民の間にも信仰が広がり、現在も多くの参拝者が訪れています。

境内の本殿左手奥に鎮座する叶稲荷尊天は、縁切りや禍事災難除けの守護神として信仰され、人間関係をはじめ、土地や家、方位、厄など、さまざまな悪縁を断ち、開運招福を授けるといわれています。

また、同じ境内には良縁のご利益がある「愛染明王」や「縁結びの御神木」もあり、縁切りと縁結びの両方をあわせて祈願できる点も、この別院ならではの特徴です。

豊川稲荷東京別院(とよかわいなり とうきょうべついん)

所在地:東京都港区元赤坂1-4-7
電話:03-3408-3414
参拝時間(境内):5:00~20:00(年中無休) 
アクセス:
・東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」B出口より徒歩約5分
・東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」7番出口より徒歩約5分 
公式HP:http://www.toyokawainari-tokyo.jp/

マナーを守り、真摯な気持ちで縁切りのお願いを

画像:縁切りと縁結びのお守り photo-ac hshk

このほかにも、悪縁を断ち切るご利益で知られる神社は全国にありますが、いずれも共通しているのは、悪い縁を断つと同時に、良縁を招くことを願う点にあります。

また、祈願はあくまで自分自身のために行うものであり、誰かの不幸を願うものではないとされています。

いずれにしても詣でるときには、必ず神社参拝時のマナーや礼儀作法を守りましょう。また、撮影禁止のところもあるので注意してください。

お参りしてもいい時間帯やアクセスなどは、それぞれの公式HPでご確認ください。

文:撮影 / 桃配伝子 校正 / 草の実堂編集部

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アパレルのデザイナー・デザイン事務所を経てフリーランスとして独立。旅行・歴史・神社仏閣・民間伝承&風俗・ファッション・料理・アウトドアなどの記事を書いているライターです。
神社・仏像・祭り・歴史的建造物・四季の花・鉄道・地図・旅などのイラストも描く、イラストレーターでもあります。

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