夏が旬の野菜と言えばトマトにキュウリにピーマンに・・・と数々ありますが、やっぱり夏を代表する野菜は「枝豆」ではないでしょうか?
小腹が空いたときに、ビールのお供に、枝豆は欠かせませんよね。
ところで優秀な冷凍技術のおかげでいまや枝豆は一年中食べられるようになりました。
そのため枝豆の旬が夏だと知らない人も多いのではないでしょうか?
もちろん冷凍の枝豆も美味しいです。
美味しいですが旬のもぎたての枝豆の味にはかなわない。(と個人的に思います)
そこで今回は枝豆のあれこれを調べてみました。
枝豆 の歴史
枝豆を食べるというのはアジア特有の食習慣とされています。
日本では奈良・平安時代には食べられていたようで、この当時は「生豆(なままめ)」と呼ばれていました。
江戸時代になると路上で枝豆を売り歩く商人も現れています。
枝についたままの枝豆を塩ゆでされたものが売られており、これを歩きながら食べるというのが江戸の夏の風物詩でした。
今で言うファストフードですね。
売る際に「枝つき豆」「枝成り豆」と呼ばれていたのが現在の「枝豆」という名前の由来とか。
江戸時代の人も枝豆売りの声で夏の訪れを実感していたのでしょうね。
枝豆と大豆は同じ豆?
枝豆と大豆は同じ豆です!とご存知でしたか?
枝豆とは未成熟な大豆のことです。
厳密に言えばそれぞれに適した品種があり、目的別に栽培されています。
ちなみに枝豆は「野菜類」、大豆は「豆類」に分類されています。
完熟前の枝豆には野菜と同じくらいのビタミン類が多く含まれているからだそうです。
枝豆に含まれている栄養素はさすがに畑のお肉=大豆の子供だけあって多種多様です。
野菜のいいところと豆のいいところ、両方のいいところ取りをしている優れた健康食材とも言えます。
枝豆に含まれている主な栄養素はタンパク質、ビタミン類、イソフラボン、鉄分、メチオニン、オルニチン・・・と続きます。
中でもメチオニンはアルコールの分解を助けてくれますし、オルニチンは疲労回復に効果があるとされています。
まさしく枝豆はビールの相棒、お父さんたちの親友ですね。
枝豆は別腹です!
枝豆の有名どころは、新潟県の「茶豆」、山形県の「だだちゃ豆」、兵庫県の「黒豆」あたりでしょうか。
中でも新潟県は作付面積、年間消費量、年間消費額ともに1位の「枝豆を愛してやまない県」です。
消費額で言えば年間7265円、2位の東京都は3923円、どれだけ枝豆につぎ込んでいるのか・・・。
好きすぎて収穫した枝豆のうち40%以上を出荷するよりも家族や知人、ご近所で食べてしまうくらいです。
枝豆を小鉢に盛って食べる他県の皆様には驚かれるところですが、新潟県人は枝豆をほぼ毎食大きなざるに山盛り食べます。
もはや枝豆は別腹。
6月から9月にかけて40種類もの枝豆が次々と栽培される枝豆処・新潟県です。
枝豆をもっと美味しくする茹で方
枝豆を茹でる前に「よい枝豆の見分け方」を。
本当は枝つきで購入できればいいのですが、さやから外して袋詰めで売られている枝豆も多いですよね。
枝つきでも袋入りでも枝豆を買う際にはさやの緑色が濃いものを選ぶといいですよ。
さやがふくらんでいるものも選ぶ基準になりますが、豆が大きいほうがいいのか、あまり育ちすぎていない方がいいのか、はお好みで。
それでは、よい枝豆を購入したら美味しく茹でましょう。
枝豆の塩加減や茹で上がった時の固さは個々人の好みがわかれるところですが、一般的には塩分濃度4%で茹でるのがもっとも美味しいとされています。
塩分濃度4%と聞くとずいぶんとしょっぱそうですが、枝豆の可食部分に限ると塩分濃度は1%ほどなのでご安心を。
<枝豆を美味しくゆでる手順>
1 枝豆をよく洗い、さやの両端をキッチンばさみなどで切り落とす
2 鍋に水を入れ沸騰したら塩を入れる(例:1リットルの水に塩40g 精製塩なら大さじ2、 自然塩なら大さじ3くらいです)
3 3分半~5分茹でる、落し蓋をするか箸でかき混ぜながら茹でる
4 ざるに上げてうちわや扇風機で冷ます この時決して水をかけないこと、水っぽいぼんやりした味になります
茹でる以外にも魚焼きグリルで作る「焼き枝豆」もおすすめです。
下ごしらえをした枝豆を塩水に1時間ほど浸けた後、アルミホイルを敷いた魚焼きグリルに並べて10分くらい焼きます。
時々焦げていないか確認して下さい。
香ばしくて甘くて、茹でた枝豆とはひと味違う枝豆を楽しめます。
茹ですぎて枝豆が残ってしまった場合には「枝豆ごはん」もいいですよ。
基本的には炊きたてのごはんにさやから出した枝豆を混ぜるだけ。
お好みでお醤油を少したらしたり、塩昆布を加えたりしても美味しいです。
枝豆ごはんのおにぎり、も美味しいですのでお試しあれ。
でもやはり塩茹でにビールですかね・・・。
まとめ
今まで何気なく食べてきた枝豆ですが、思っていた以上に栄養満点であらためて見直しました。
どうしても脇役的なポジションに甘んじることが多い枝豆ですが、夏の食卓で主役を張れるのではないでしょうか?
この夏も美味しい枝豆をたくさんいただきましょう。
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