ファッションは日々の活力
ファッションは大切だ。
女性だけでなく男性もファッションを意識することによって周囲からの印象が良くなる。
そして何よりも、魅力的な自己イメージを持つことができるため自信がつき、日々をエネルギッシュに楽しむ活力の源になる。
ファッショナブルになれない男たち
さて、ファッションに興味を持ち、自分に似合う服を探そうとする男性を筆者は応援したい。
とはいえ、男性の中にはファッションが苦手な方も多く、そういった人たちの意見としては
「何から始めていいか分からない」
「服を買いに行く服がない」
「店員さんと話すのが恥ずかしい」
「服を変えても自分は顔や話し方が気持ち悪いので意味がないと思う」
といった声は若年層から聞かれることもあり、
中高年からは
「今更ファッションなんて歳でもない」
「服に使う金があるなら良いものを飲み食いしたい」
「男は仕事。私服に気を遣うなんて情けない」
そういった考えを持つ人々も少なくない。
これらの思い込みは、男性のファッションセンス向上を大きく妨げる障害だ。
女性達は日々メイクアップをし、おしゃれな身なりをする割合が比較的高めだが、少なからぬ割合の男性が身だしなみに関して全く異なる認識をしている。
薄毛・ハゲがファッションの妨げに!
さて、さまざまな思い込みが日本人男性のファッションを妨げているが、何よりも大きく障害となっている要素がある。
「薄毛・ハゲ」である。
男性型の脱毛、いわゆるAGAは中年以降に進行するイメージがあるが、「若ハゲ」にあたる人は20代から既にその兆しが見え始める。
毛が薄いと、嘲笑の的になる。
それはブサメンフツメンイケメンを問わない。
学校も社会も家庭もTVもネットも、ハゲいじりを人権侵害と捉えていない。
欧米では、ヒトの身体的特徴を笑いの種にするのは人権問題にされるというのに。
心ある人はこう言うだろう。
「ハゲでもかっこいい人いるから大丈夫」
「おしゃれな坊主頭にしよう」
「ハンチング帽似合うと思う」
「そういえば美坊主図鑑とか流行ったね」
結局、言い方を変えているだけで、彼らもハゲいじり勢と同じメッセージを発している。
そう、つまりこう言っているのだ。
「あなたの頭髪状況は個性的であり、もう普通の見た目ではない」。
薄毛・ハゲに残されたファッションの選択肢
髪形はファッションの重要な構成要素だ。
髪の長さ、スタイリング、カラーリング…
もし薄毛・ハゲがありのままのファッションを実現しようとするならば
「帽子or坊主」
この残酷な二択しか残されていないのが一般的な認識だ。
帽子は室内や浴場・寝室では脱ぐものなので、「ハゲ隠し」としては成立しえない。
坊主は清潔感があり正々堂々としているが、やはり与えるイメージが限定される。
そして悲しいことに、完全なスキンヘッドでもない限りは坊主頭であっても生え際が目視できてしまうため、生え際の後退が見えてしまえば
「あぁ、この人は好きで坊主にしているんじゃなくて、ハゲてるからなんだ」
と憐れみを抱かせてしまう。
類似の選択肢として「バンダナ」「手ぬぐい・タオル」巻きもあるが、これもまた季節や装着者のキャラクターが非常に限定されている。
薄毛・ハゲの当事者が望みのコーディネートを実現することは不可能なのだろうか。
ファッションウィッグという選択肢
ここまでに、ファッションへの絶望感に打ちひしがれた薄毛族の読者が居られたかもしれない。
そこで筆者はここに新しい提案をしたい。
「ファッションウィッグの活用」
である。
ウィッグとはつまり「かつら」のことだが、「かつら」というとどうしても情けないイメージがつきまとうのではなかろうか。まるで「頭に毛がない、可哀相なおじさんが身に着けるコミカルなアイテム」とでも言うような。
そういったイメージを避け、清潔でポジティブなイメージを押し出すためにあえて本記事では横文字で呼ぶこととする。
ウィッグには様々な価格帯のものが存在するが、本格的なものでなければ5000円前後くらいでもいくらでも見つけられる。
形も、いかにも中高年向けのものもあるが、それ以上にジャニーズやK-POPアイドルのような若いイケメン向けのヘアスタイルもある。
他には、関連して医療用ウィッグの情報も目にするかもしれない。
これは、抗がん治療等によって頭髪を失った女性等が身に着ける用途のものである。
どうだろうか。それらを見てもまだ「ハゲがかぶるかつらなんて物笑いの種」と感じるだろうか。
それとも「ウィッグは自由な髪形の一種」「頭髪が抜けてコンプレックスを感じている人のために用意されているオプション」と考えるだろうか。
もし前者と感じるならば、あなたの敵は世間の目ではなくあなた自身の心にこびりついた偏見なのかもしれない。
ファッションを楽しんで視野を広く
もし貴方が薄毛・ハゲに悩める男性であったとしても、ウィッグをコーディネートの一部として取り入れる前向きな勇気があれば、自分らしく過ごせる楽しい時間が増えて視野が広がることは間違いない。
家族や知り合いに見られることが恥ずかしいのであれば、カバンにウィッグをしのばせて、出先のトイレ等で身に着けてみよう。もう一人の自分に出会えて心がうきうきとするのを感じるだろう。
男が見た目を気にするのは情けない、などという思い込みは不要であるし、薄毛の人がファッションを楽しんでいけないという決まりもない。
是非、ファッションウィッグを取り入れて幅広い自分を楽しんでいただければと思う。
※スキンヘッドに関しては、こちらの書籍が明るい↓
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