飲食

元は取れる?ドリンクバーでの賢い飲み方

ファミレスチェーン店でおなじみドリンクバー

どんな時でも安価で好きなだけ好きなものを飲める、安心のシステムだ。
今回は、そんなドリンクバーで得をする賢い飲み方について考えていきたい。

ドリンクバー

■原価について

さて、食べ放題に飲み放題といった類のサービスでは、とかく「元を取る」ために「原価の高いもの」を狙おうとする人が多い。
とはいえ、これらのサービスは基本的に店が儲かる(つまり客が原価で勝つことはない)と相場が決まっている。

ドリンクバーに関していえば、まず言えることは

「おかわり自由は客寄せ」
「飲み物だけでなく食べ物も一緒に頼む客狙い」

ということだ。

ドリンクバー

まず、どのチェーン店にも共通して言えることは

「どれだけ良くても、10~20杯程度では元が取れない」

という点だ。
とある筋によれば、ドリンク一杯あたりの一般的な原価はおおよそ以下のようになっているという。

・コーラ等の炭酸飲料系(3~5円)
・お茶・コーヒー系(10~15円)
・果汁100%ジュース(15~25円)

いくら喉が渇いていて胃袋が大きいからといって、ドリンクバーで10~20杯も飲めば胃がタポタポになってしまい決して快いものではない。本末転倒だ。

元を取って得しようという試みは、胃の不快感と尿意とともに潰えるだろう。

■健康面も計算に入れる

さて、ドリンクバーでがぶがぶ飲もうと意気込んでいる人からすれば、健康面など計算の外かもしれないが、ここを押さえて飲むことが必勝のコツだ。
まず、鉄則として

「飲みすぎは×」

これを覚えていて頂きたい。
アルコールの飲みすぎではない。ソフトドリンクの飲みすぎも体には害なのだ。

ドリンクバー

・炭酸飲料系

まず、ドリンクバーの目玉であるコーラやソーダ系の炭酸飲料。

これらには言うまでもないが糖分が非常に多く、また食品添加物も含まれているため、決して健康管理上すすめられるものではない。

毒とまでは言わないが、あくまでがぶ飲みは避けたい。
料理の味をひきたてる程度、口を潤す程度の量がスマートにも見える。

・コーヒー

次に、「おかわり自由」が人気のコーヒー。

これまた言うまでもないが、カフェインの摂取過多は身体に毒なので適量に留めよう。
身体が丈夫な人でも、飲みすぎればイライラ・ソワソワするなど精神面へのデメリットはある。
また、コーヒーの利尿作用は強いため、何度も手洗いに行くことになり煩わしい。

砂糖や「ミルク」を入れる場合は、糖分・脂肪分も加わるためヘルシーさからは遠ざかる。
特に、プチッと開けるタイプの「ミルク」は要注意だ。
これは本当は乳成分からなるものではなく、植物油(いわゆるサラダ油)に食品添加物を加えたもので、風味に乏しい割には体へのメリットもない。控えめにしたいところだ。

ドリンクバーのコーヒーについては、色々な話がある。

「酸化しているのか、作り置きのアイスコーヒーを飲むと必ず胸焼けがする」

というコーヒー好きの談を耳にする。

また、一説によると

「ドリンクバーのコーヒーは通常の3倍の量を無理矢理豆から抽出するため、リン酸ナトリウムを添加している」
「大量に出したコーヒーでは風味が薄いため、酢酸ベンジル等の香料や苦味料を添加してごまかしている」

という情報もある。

真偽のほどは定かではないが、安くて品質に不安のあるコーヒーなら尚更少量にとどめておきたいところだ。

・果物・野菜ジュース系

では、果物や野菜系のジュースはどうだろうか。
炭酸飲料やコーヒーに比べてだいぶヘルシーな印象を受ける。

確かに、カフェインや脂肪の心配はなく、コーラ等に比べれば甘さもやさしい。
とはいえ、決してヘルシーと手放しで喜ばないほうがよい。

なぜなら、これらのジュースは、野菜や果物本来の持つ食物繊維がほぼ残っておらず、新鮮とも言い難い。

果汁野菜汁100%なのは安心だが、それでも甘さはそれなりにある。
つまり糖分が多く、ヘルシーと思って飲みすぎると血糖値が上がりやすくあまり薦められたものではないのだ。

そして単純に、水分のとりすぎも体に負担をかけるだけで良いものではない。

健康面、体の調子のよさを犠牲にしてまで、がぶ飲みする価値はないのだ。

■「元を取る」という考え方を切り替えることが最大の得

食べ放題に関しても言えることだが、「元を取る」=得をする というような発想がされがちなドリンクバー。

通常の飲食店における飲み物や食べ物で、原価で提供されているものはないと多くの人が知っているはずだが、何故か「ドリンクバー」と聞くと何倍も飲んだ方が良い、飲まないと損というようなイメージを持ってしまいがちだ。

ドリンクバーの価格帯を見回しても、本来「一杯のドリンクの価格」としても決して高いものではない。

原価を考えれば、元など取れない。つまり飲む量で得をしようという発想イコール損、負け確定だ。
そうではなく、総合的な満足感や納得感にフォーカスしよう。

居心地よく衛生的な店内で、適切な接客を受け、本来であればドリンク一杯分の値段で好きなものを好きなように飲める。
そのように考えれば、ドリンクバーを最も賢く、お得に利用していると言えるだろう。

 

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