ベジタリアンの食事内容
ベジタリアンは、その名の通り野菜類や穀類などを中心とした食生活を送っている。そこで、人間の人体に必須とされる三大栄養素と言われる炭水化物、たんぱく質、脂肪の摂取について見てみよう。
①炭水化物
炭水化物は主に穀類から取ることが多い為、ベジタリアンであっても問題なく食べられるものが多い。
例えば、ご飯、パン、うどんや蕎麦などには動物性食品は一切なく、どれであっても食べることができる。もちろん砂糖なども、植物性食品から抽出されたものであるため問題なく摂取することができる。
ただしヴィーガンに限り、ラーメンの麵や一部のパスタなど、卵を使用しているものは食べることができないとされている。しかし、最近では卵を使わない麺なども開発されており、主食に関していえば、ほとんどのものが食べられる状態となっている。
②たんぱく質
たんぱく質は、主に動物性たんぱく質と植物性たんぱく質がある。
このうちベジタリアンは植物性たんぱく質を多く摂取する必要がある。植物性たんぱく質を豊富に含む食品で有名なものには大豆がある。特に和食においては、豆腐や味噌、納豆など数多くの大豆由来のたんぱく質を摂れるものがある。
また、大豆を使った肉類に似せた料理もあり、精進料理などはその典型的なものとなっている。最近では、豆腐を作る際の副産物である「おから」を使ったハンバーグなど味や食感なども本物と遜色がないと言われている。
③脂肪
ベジタリアンが摂る脂肪類に関しては、オリーブオイルなど植物性油脂が主になるが、ヴィーガン以外であれば、乳製品である動物性油脂のバターも食べることができる。
一方で、ラードなどは摂取しないことが一般的であるともされている。
またヴィーガンであっても、従来からもバターの代用としてマーガリンが使われるなど、脂肪類に関しては豊富な選択肢の中から選ぶことができる。
ベジタリアンの食事の注意点
では、健康志向のため今すぐベジタリアンの食事に替えるということは良いことなのだろうか。実際にはこれは大きな誤りである。
ベジタリアンは生まれつき肉類を摂取していないといった場合を除き、食事を体に慣らすために、比較的長い時間を必要とする。これは栄養を吸収する際の腸内細菌が大きな役割を担っているためである。
また、肉類には動物性たんぱく質やビタミンB12、亜鉛など植物性食品にはほとんど含まれない栄養素もある。
これらは丈夫な肉体を作り、生命を維持するには欠かせない栄養素でもある。よって、今まで通常の量の肉類を摂っていた人が急に肉類の摂取をやめてしまった場合、植物性食品だけでは摂りにくい栄養素を充分に摂取することができず、かえって体に悪影響を与えてしまう。
実際に通常の食事からベジタリアン食となる人も、栄養学の専門家などにしっかりと相談し、適切な食事メニューのアドバイスを受ける人も多い。
ベジタリアンとして健康を維持する場合には、しっかりとした栄養学の知識が必要になってくる。
最後に
ベジタリアンの食事は、肉類を避け野菜中心の健康的な食生活を送るという意義があり、食生活や野菜や穀物中心となる。
近年では、美味しく食べやすいベジタリアンフードも多く開発されている。
しかし、食事内容は充分に吟味し、栄養失調等にならないような工夫も必要となる。
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