紅茶を飲むとき、あなたは何を大切にしますか。
温かさ。
フレーバー。
茶葉のグレード。
紅茶好きには、いいえ、紅茶を飲む人なら何かしらのこだわりがあるでしょう。そして、そのこだわりを可能にしたのが、様々なブランドと茶葉の種類です。しかし、紅茶に効能を感じる人は少ないと思います。でも、お茶にも色々な効能があり、そのなかでも、日本ではあまり知られていないお茶があるのです。
ルイボスティー
あまり耳馴染みのない紅茶「ルイボスティー」。日本では、あまり知られていません。と思ったら、ニッチな分野で密かにその名が広まっているようです。
それは、美容や健康に敏感な女性たちでした。でも、効果や効能については情報が少ないようです。なぜなら、その入手ルートがとても限られているからでしょう。
原産国は「南アフリカ共和国」、そして、原料は「ルイボス」というマメ科の植物で、セダルバーグ山脈の一部でしか栽培されていないという幻のお茶がルイボスティーというわけです。紅茶とは原料が違うので、当然、成分や効能も違います。
まずわかりやすいところでは、紅茶はカフェインを含むため眠気をおさえる効果がありますが、ルイボスティーはノンカフェインのために就寝前に飲んでも、リラックスして眠ることができます。
スーパールイボスティー
現在、通販サイトやドラッグストアでも色々な効能を前面に押し出したお茶が多くありますが、ルイボスティーも例外ではありません。
しかし、現在流通しているルイボスティーは、グレードの低い茶葉をブレンドしたり、グレードの低い茶葉そのものを販売していることが少なくないのが現状です。そのため、本来の香りや効能が感じられないといったことになるようです。紅茶のようにブランドが浸透していないため、選びようがないというのもあるかもしれません。
しかし、日本で「本物」のルイボスティーを味わうこともできます。それが「スーパールイスボティー」です。
もともと、ルイボスティーは20年ほど前に日本に上陸しましたが、それ以前には紅茶の本場であるイギリスやヨーロッパでは「TASTETEA(テイスティー)」と呼ばれて親しまれていました。
日本で最初のルイボスティー(ルイボスティの歴史)
1991年に廃止となったアパルトヘイトの時代、南アフリカは経済制裁を受け、輸出もままならない状態でした。そうした時代にあって、ルイボスティーは貴重な外貨獲得の手段としても、一流のものが製造されていたのです。
現地の原住民には「ルイボス(赤い藪)」と呼ばれています。公用語がオランダ系の住民が話すアフリカーンスという言語なので、日本語での発音がしにくいものでした。
そこで「株式会社日本ルイボスティー本社」が、より日本語に近い「ルイボス」に変え、日本人にも親しみのある「ティー(TEA)」を組み合わせ、日本のルイボスティーは誕生しました。
そして「株式会社日本ルイボスティー本社」が南アフリカ共和国政府の「ルイボスティー公社」と契約。日本における独占輸入販売権を得て、ルイボスを初めて日本に輸入したのです。
現在では様々な業者が栽培や販売を行っていますが、これは南アフリカにおける政変や経済状況の変化により専売がなくなったというわけです。南アフリカではアパルトヘイト撤廃後も政治や経済は混乱し、失業率が高いことも問題です。そうしたなかで、最高級ルイボスの生産を続けることは簡単ではありません。
ルイボスの製造法
現地では100年も前から健康維持のためにルイボスは親しまれてきました。本家のルイボスは政府機関であるルイボスティー公社が厳重な管理を行い、厳しい品質管理のもとで生産されています。
原産地であるセダルバーグ山脈は昼夜の寒暖差が50℃以上あるという苛酷な場所ですが、そうした環境が独特の成分を豊富に育てるようです。
ルイボスは種蒔きから18ヶ月ほどで収穫され、1束ずつ束ねられたルイボスは加工場へ送られます。そこで裁断機によって5mmサイズの製品としての形に整えられますが、この作業が後の発酵などに影響を及ぼす繊細な過程となります。カットした茶葉を屋外で自然発酵させ、茶葉がルイボス特有の赤茶色に変色したら、最期の乾燥を行いますが、このときにはすでに独特の甘い香りが出ています。
乾燥後の茶葉は、その後、蒸気を利用した低音殺菌や熱風乾燥機での乾燥を行い、袋詰めを経て出荷されるわけです。
紅茶でも同じことが言えますが、ダージリンのような
寒暖差のある気候と、機械だけに頼らない手作業による生産や選別がお茶のグレードを決める
わけです。もちろん、無農薬だというのもポイントです。
ルイボスティーの効能 効果
こうして日本に輸入されるようになったルイボスティー。
では、具体的にどのような効能があるのでしょうか。
製品のグレードとしては「スーパーグレード」「チョイス」「スタンダード」がありますが、ここではスーパーグレードに絞って話をしましょう。
もっとも注目されるのが、「活性酸素を破壊するというSOD酵母を豊富に含んでいる」という点です。
活性酸素とは、体内の物質を酸化させてしまうとても強い酸素のことで、これが増えすぎると動脈硬化や心筋梗塞、がんや糖尿病など多くの疾患の原因になると言われています。
そこでルイボスティーに含まれている「SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)」という酵素が活性酸素を除去するだけでなく、細胞の新陳代謝を促してくれるわけです。その量は茶葉1gに対して13万ユニット。さらに、ルイボスにはカリウムやマグネシウムといったミネラル、ビタミンC、カルシウムなどの健康と美容に良い成分も豊富に含まれています。
アンチエイジングだけではありません。安眠効果、二日酔い、貧血、生理痛、体臭、糖尿病などに幅広く効能があり、卵子の質を向上させる効果もあるということで、最近では妊活にも役立っています。つまりは、生活習慣病の予防に効能があるということですね。
そして、味や香りもマイルドで、とても飲みやすいのが日本で人気になったポイントでもありました。
ルイボスティーの飲み方(煮出し方)
素晴らしい効能、効果をもつルイボスティーですが、煮出し方を間違えると効果がありません。
紅茶や緑茶のようにティーパックでお湯を通すだけでは意味がないのです。以下が正しい飲み方です。
1,寸胴鍋で沸騰させた熱湯4リットルに、純度100%のスーパーグレード茶葉1杯(9g)を入れます。
2、蓋をせず弱火で約30分間(有効成分を出すのに必要な時間)グツグツ煮詰めます。
3,30分後、火を消して蓋をして蒸らし、そのまま自然に冷ますことによってより一層風味が増し美味しく味わえます。
最後に
ルイボスも低品質の茶葉をブレンドしたり、本来の効能が感じられないことがあると書きましたが、ここまで調べたのは最高級グレードのルイボスだけを購入できることが分かっていたからです。
それが、株式会社日本ルイボスティー本社や直系代理店のブランドのルイボスティーです。その歴史から今でもただのルイボスではなく、「スーパールイボスティー」というネーミングを使用しています。
紫の袋と下記のロゴがブランドの特徴です。
スーパールイボスティー1kg(南アフリカ直送)
今でも昔と変わらない手間をかけて作られたルイボスをぜひ飲んでみてください。
※追記:現在こちらの専門ショップでも販売しております↓
https://kusanomido.thebase.in/
※私の個人的な飲んだ感想としては、とてもまろやかで飲みやすいこと。寝る前に飲んだところ、いつもより短時間で目が覚めてなおかつ長く熟睡したような不思議な感覚があり、確かに疲労が抜けている体感があり驚きました。ここのルイボスは昔、巨人軍でも飲まれていたそうです。
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