弥生&古墳時代

「古代人の食生活」について調べてみた

原始の旧石器時代は獲物を求めて移動する生活でした。文明の始まりとされる縄文時代からは、住居を構えた定住生活が始まります。
縄文時代そして弥生時代の人々の食生活はどのようなものだったのでしょうか?

縄文時代

「古代人の食生活」について調べてみた

気温が低かった氷河期では食料は植物に頼れず、大型動物を狩って移動して生活していましたが、温暖化が進み木の実の安定した採取が可能となりました。
野生の木の実はくるみのようにそのまま食べられるものもありましたが、あくが強いものが多く、そのままではなかなか食べることができません。

縄文人が多く食べていたのはどんぐりですが、これは水溶性のあくを持ちます。
水にさらし加熱することであくを抜き、美味しく食べることができます。

温暖化によって安定して木の実などの食料を確保できたことによって、時間の余裕ができた縄文人はこのあくを抜くための道具も作り出しました。
これが縄文土器の始まりとなります。

「古代人の食生活」について調べてみた

※丸底深鉢形土器 縄文草創期

トチの実など非水溶性のあくを持つ木の実は、水にさらしても美味しく食べることができず、灰を利用してあく抜きを行い食用としました。
土器によって加熱調理が確立してきた縄文中期から後期にかけて灰を利用する調理方法が生み出され、食べることができるようになったようです。

調理道具や技術が発達し始めた縄文時代は、木の実を加工して食べることも行われました。
すりつぶして粥にしたり、粉にしてクッキーとして焼き上げて食べたりもしていました。どんぐりクッキーは遺跡から発掘されています。

下の写真は再現されたどんぐりクッキーです。
「古代人の食生活」について調べてみた
レシピブログから作り方も引用させていただきました。
参考にしてみてください。

https://www.recipe-blog.jp/profile/36731/blog/11450298(レシピブログ参照)

木の実を主食としていた縄文人の副食は魚介類です。

北の地域ではトドやアザラシ、オットセイや鮭、南の地域ではタイ、サメ、イルカなどが捕って食べていました。
貝塚からは二枚貝やサザエ、アワビが大量に食べられていたことが証明されており、内陸部ではコイ、フナ、アユ、シジミなども調理して食されていました。
遺跡から出土された獣骨からは、シカ、イノシシ、クマ、カモシカ、キツネ、タヌキも食べられていたことがわかっています。

縄文人の住居の竪穴式住居には近代の囲炉裏や竈の原点とも思える炉がしつられてあり、和食の原点とも思える調理法が確立されていました。
また保存技術も確立され、余分に捕られた食料は囲炉裏の上部で乾燥させたりいぶしたりなどして長期保存も可能となりました。

弥生時代

※弥生時代の稲作(国立科学博物館展示の模型)wikiより

縄文時代の末期に朝鮮半島経由で北九州に伝わった水田稲作は弥生時代に入って、急速に日本列島に広まっていきます。

かつては蒸して食べていたと考えられていた米ですが、墨状に黒焦げになった遺跡が発見されたことから弥生人は現代と似通ったコメの食べ方、炊いて食べていたことがわかりました。
また遺跡からはおにぎりや笹の葉で巻いて作られた、粽のようなごはんの加工品も出土されています。

畑作も始まり、小麦、あわ、ヒエや豆類も栽培され、収穫量が少ない米に混ぜて炊いていました。
穀物以外にはすいか、かぼちゃ、瓜などの野菜、モモ、アンズ、柿、スモモなどの果実も大陸から渡ってきて栽培されはじめます。

食器が使われ始めたのも弥生時代からで、鳥取県の青谷上寺地遺跡からは、汁物をすくうための木製のスプーンも出土されています。

漁業の技術も進歩し蛸壺を使用してのタコ漁も始まりました。
田畑を荒らす害獣を狩るという意味でも狩猟は行われましたが、このころから豚を飼いならす家畜という概念も生まれています。

縄文時代、動物や魚の内臓や髄から(えん)をとっていました。

弥生時代に入ると穀物や野菜を多量に摂取するようになったため、カリウムが体外にナトリウムを排出させるようになりミネラル不足が起こります。
これにより海水を含んだ海藻(アマモ)を焼いて作る藻塩焼きという塩を作る技術が発達します。
宮城県の塩釜神社ではこの初めての製塩を行った神様の塩土老翁(シオツチオジノカミ)をお祀りしています。

このように縄文時代から弥生時代にかけて食生活が大きく、変化し摂取すべき栄養素まで変化していったのです。

下の写真は弥生時代の秋の食卓を再現したものです。

写真:静岡市立登呂博物館

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猫田茶々丸

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