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ジュディ・ガーランドについて調べてみた【オズの魔法使いのドロシー】

ハリウッド女優 ジュディ・ガーランド

ハリウッド女優 ジュディ・ガーランド

1939年 米国のミュージカル映画「The Wizard of Oz (邦題:オズの魔法使)」が上映された。

赤い靴を履き、子犬のトトと共に、愛らしいその姿で観衆の目を釘付けにした美少女ドロシー。
その、おさげ髪であどけない主人公を演じたのは当時16歳になっていた『ジュディ・ガーランド(本名: フランシス・エセル・ガム)』だった。

アカデミー子役賞まで受賞した彼女は、わずか47年で人生という舞台から降りた。
作品の中、光に導かれて歩いていた少女の私生活は、黒い噂に追われ続けた壮絶なものであったという。

今回は、そんなジュディ・ガーランドの人生にスポットライトを当てたいと思う。

枕営業

13歳、まだ駆け出しの子役であったジュディがキャスティング・カウチ・・・いわゆる枕営業を行っていたという噂を信じる者は多い。
それは彼女の故意だったのか。
その生涯で肉体関係をもったプロデューサーは何人もいたという。

また、噂のせいもあってか度重なるセクシャルハラスメントにもあっている。

ショッキングな事に「オズの魔法使」撮影中もマンチカン(小人達)から、スカートの中に手を入れられるなど日常的な性的悪戯をされていたと、後にジュディの3番目の夫となるシドニー・ラフトは証言している。

麻薬とその入手先

子役出身のハリウッド俳優が、後のセレブリティな生活の中で、麻薬に手を染める事は珍しくない。
だが、ジュディの場合は違った。

子役当時からダイエット薬として合法覚せい剤であるアフィタミンの常用をさせられていたのである。
発育段階であるその身体は確実に、麻薬依存症の道へと導かれていった。

オズの魔法使」の劇中で、主人公ドロシーは、仲間達と共に楽しげにステップを踏みながらオズを目指している。
ドロシーに扮した天真爛漫なジュディの演技は、覚せい剤によるナチュラルハイであったと言われている。

その後も、ジュディは麻薬中毒に苛まれ続け、いくつもの出演作品で遅刻欠席を繰り返すあまり、降板を余儀なくされた。
日本だと逮捕、活動停止の案件である。
ジュディは逮捕される事は無かったが、晩年、FBIが監視していた事が当時の捜査資料として残っている。

日本の芸能界でも麻薬による報道は多く、アイドルの脱退、アーティストの活動停止、女優の降板などが相次いでいる事は記憶に新しい。
麻薬により人生が崩壊する事を知りつつも何故続く者が後を絶たないのか。

ジュディの2番目の夫ヴィンセント・ミネリとの間に生まれた女優「ライザ・ミネリ」。
映画「キャバレー」などに主演し母と同じくスターであるライザは、後に

母はハリウッドに殺されたのよ」と述べている。

しかし、そんなライザもその後、度重なる麻薬中毒により、入退院とリハビリを繰り返している。

結婚そして堕胎

オズの魔法使」から僅か2年後、ジュディは19歳で作曲家のデヴィッド・ローズと結婚する。
それから28年間、5度の結婚、分かっているだけでも3人の子供を儲けている。

初婚当時、世間のジュディに対する「あどけない少女」像は根強くかった。
その為、翌年に妊娠した際には堕胎手術を行っている。
仕事に支障をきたすという会社からの強制的なものだった。

ジュディの住んでいたカリフォルニアでは当時、堕胎手術は違法として扱われていた。
麻薬に続いてまたしても、「女優ジュディ」は私生活を蝕んでいった。

ジュディ・ガーランドの死

ハリウッド女優 ジュディ・ガーランド

1969年 47歳のジュディは、ミッキー・ディーンズと再婚。彼女にとってそれは5度目の結婚だった。
この僅か3ヶ月後、バスルームの中でジュディは人生のエンディングを迎えた。

死因は、バルビツール酸系過量服薬。
いわゆる「睡眠薬の過剰摂取」である。
これが事故であったのか彼女の故意であったのかは知る術が無い。

この日、ジュディの代表作「オズの魔法使」の舞台であるカンザスで、大きな竜巻が起こったという記録も残されている。

葬儀及び埋葬は、ニューヨーク郊外で行われた。
葬式に参列したかつての共演者達は「ジュディは今回だけは遅刻しなかったな」と皮肉めいた言葉を残したという。
これは生前のジュディが、麻薬の副作用により、多くの作品の撮影に遅刻・欠席していた為である。

2017年、遺族の意向にてハリウッド記念墓地に墓所が移された。
この墓地には、本記事の冒頭で触れている、テリア犬のトトも眠っている。

同性愛の象徴として

ハリウッド女優 ジュディ・ガーランド

同性愛の象徴として「レインボーフラッグ」は有名である。
近年では、スマートフォンの予測変換でも同性愛と入力すると、虹色の旗の絵文字が表示されるほど、世界的にもその認識度は高い。
このレインボーフラッグは、本記事でも語っているオズの魔法使の劇中歌「虹の彼方に」からきている。

それは、この曲を歌っているジュディが、同性愛に理解を示していたからである。
当時のアメリカでは、社会的にも同性愛は罪として扱われており、ジュディのような著名人は稀であった。

彼女自体も、バイセクシャル(両性愛者)であったというのがファンの間では認知されている。

日本への影響

ジュディがこの世を去ってからも、
その生き様は世界中に影響を与えてきた。
彼女の人生を題材にした舞台や映画がいくつも作られている。
レネー・ゼルウィガー主演の「ジュディ 虹の彼方に」(2019年/米英合作)(日本では2020年3月公開予定)など、ジュディの死後50年経っても、彼女の主人公としての魅力は衰えない。

日本でも、美空ひばりや小田和正など多くの歌手が「虹の彼方に」をカバーしている。
また、戸田恵子主演の一人舞台「虹のかけら もうひとりのジュディ」(2019年)など、多くの著名人がジュディ・ガーランドを演じている。

最後に

ハリウッド女優 ジュディ・ガーランド
ジュディ・ガーランドは40代で亡くすには惜しい人物だった。
その全てを文字のみで表すのは不可能に等しい。

彼女の作品を直接観ながら、当時の愛らしくも妖艶なジュディの姿の裏側に、想像を超えた苦難が隠れていた事を思い出して欲しいと思う。

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