ミリタリー

【MA-1ブーム再燃!】フライトジャケットの魅力

2017年から始まったMA-1の人気は2018年も衰えることなく、新たな定番となっている。

だが、そもそもは映画「トップガン(1986年)」の劇中でトム・クルーズが着用したことで人気に火が付いたものだ。つまり、今のブームは第2次ブームということになる。

そのMA-1が再燃している理由はなぜか。さらに冬の定番コーデとして使えるフライトジャケットにはどんなものがあるのだろうか。

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万能アウターとして人気のレプリカ

MA-1

MA-1が再び人気になったのは、2017年頃からレディース・サイズのジャケットとして、軽くてシンプルなレプリカモデルがリリースされたからだ。それに続くようにメンズのラインナップも増えており、今では街中でもかなり見るようになった。

だが、その多くはレプリカモデル。本物のMA-1は、ワッペンや刺繍が施され、アメカジの定番アイテムのように見えるが、レプリカでは生地に厚みがなく、デザインもよりシンプルだ。ワッペンや刺繍もない。まあ、そこは本職のパイロットが所属する部隊や参加した訓練、作戦などを飾りとして織り込んだものなので、下手に取り入れると「外国人が入れた変な漢字のタトゥー」のようになってしまうので手を出さないほうが無難だろう。

こうしたこともあって、レプリカはフライトジャケットというにはやや迫力がない。もちろん、本物のモコモコしたMA-1よりも普段着としてはコーデしやすいし、安くで買えるのは確かだが、せっかくフライトジャケットに袖を通すなら、本物の良さも知ってもらいたいと思う。

MA-1


【※MA-1】

この写真のMA-1こそ本物だが、一目見て中綿なのがわかるだろう。袖の絞りもきつく、裏地もオレンジで襟元が派手だ。しかし、このすべてにはちゃんとした意味がある。アメリカ軍に納入されるすべての物資に「MIL規格(ミルスペック)」と呼ばれる厳格な規格がある。主に耐久性などの面で用いられるもので、武器、腕時計、ノートPC、そして衣類などあらゆるものに適用され、この基準を満たさない製品は採用されることがない。

MA-1も同じで、MIL規格に合格した耐久性を持っている。中綿になっていて、袖や裾のリブも体温を逃がさないようになってる。裏地は、「エマージェンシー・カラー」と呼ばれるオレンジで、撃墜されたり、脱出したときに裏返すことで味方に発見されやすくするためだ。目の詰まった縫製もワザとシワを作り、保温効果を高めている。

私も実際に本物のMA-1を持っていたが、秋になってもインナーはTシャツでいいくらいの保温性があった。

フライトジャケットの魅力

一口に言うのは難しいが、あえて言うなら機能性こそ最大の魅力だ。

保温性を考えるとダウンジャケットの方が優れているが、トータルで考えた場合、この機能性がプラスに大きく貢献する。フライトジャケットは軍用機がフライト中にクルーが着るものだということは当然だが、そもそもなぜフライトジャケットが必要になったのかを知っている人は少ないのではないだろうか。

第二次世界大戦によって航空機は急速に発達し、より高高度を飛行できるようになった。しかし、暖房もない機内の極寒に耐えられるように防寒ジャッケットの調達が必要になる。そこで、ミル規格に適合するように製作されたジャケットがフライトジャケットとして普及したのだ。

ちなみに、現代のパイロットはフライトジャケットを着たまま操縦することはないが、乗組員や地上要員などは防寒用ジャンパーとして着用する。また、その際に機械類に引っ掛けないようにシンプルなデザインとして、着席時もジャケットを尻の下に挟まないように、後ろの着丈だけが短くなっている。

そして何より、対応する気温が10℃~-10℃という幅広さこそ本物の魅力なのだ。

N-2B


【※N-2B】撮影:gunny

フライトジャケットはMA-1だけじゃない。

初期のフライトジャケットこそ羊皮だったが、現在のモデルはナイロン製となっている。そして、MA-1の派生モデルとして製造されたのがN-2Bだった。写真は私物だが、MA-1とともに製造メーカーは数社あり、もっとも有名なのはアルファ・インダストリーズのものだが、アビレックス社のものも直営店などで購入できる。ちなみに私のN-2Bは、5年ほど前に購入したのだが「3シーズンも保てばいいか」と考えていたところ、今でも破れたり大きく汚れることはない。


【※N-2Bの襟元にあるタグ】

さて、このN-2Bは1948年に開発されたもので、MA-1よりもさらに防寒性を向上させたモデルである。大きな違いはフードが付いているところだ。写真の状態から、襟足のジッパーを前までスライドさせることでファー付きのフードとなる。前合わせもジッパーを隠すようにボタンで留められるようになっていて、ポケットも手袋をしたまま使えるように大きなサイズとなった。

また、MA-1との共通点として、左の二の腕部分には、ジッパー式のシガーポケットとペンホルダーが付いている。


【※左上腕部のポケット】

この他、N-2Bの極寒冷地用でコートタイプになったN-3Bもある。

フライトジャケットのコーデ

実物のフライトジャケットは、パイロットスーツの上から着ることを前提にしているので、実際に着てみるとかなりシルエットが大きくなる。そこで、ボトムはスリムなほうがいいだろう。デニムにブーツなどが良く似合う。車やバイクの運転にも向いていて、インナーは薄着でも汗をかくぐらいだ。

逆に、レプリカはかなりタイトなデザインなので、実際はあまり冬向けではない。トップスは、Tシャツやパーカーなど、季節に応じて調整するだけでかなり印象が変わる。ボトムは実物と違ってカジュアルにもワイルドにも対応できる。例えば、スキニー+革靴でシンプルなイメージにしてもいいし、カーゴパンツ+レースアップのミリタリータイプブーツでボリュームも出せる。

最後に

レプリカは手軽で価格も安いが、やはり実物の機能性と暖かさにはかなわない。といっても、レプリカが劣っているということではなく、着回しのバリエーションが多いのはレプリカならではのことだ。

今回は、少しでもフライトジャケットに興味を持ってもらえればと思っている。予算とデザインの好みに応じて一着探してみてはどうだろうか。

関連記事:軍用
軍事技術から転用されたものについて調べてみた

MA-1

N-2B

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コメント

    • 匿名
    • 2018年 2月 10日

    トップガンでトム・クルーズはMA-1着ていませんよ

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