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昔強かった国を調べてみた【モンゴル,スペイン,オーストリア,アルゼンチン】

あの頃の俺は強かった』そんなことを言っている人をどこかで見かけた事はあるだろうか?

昔強くても今強くなければ意味はありませんが、国だって同じである。昔強くても今ではさっぱりとなっている国は結構多いのだ。
そこで今回は、昔は強かった国4つにスポットライトを当ててご紹介しようと思う。

モンゴル

昔強かった国を調べてみた【モンゴル,スペイン,オーストリア,アルゼンチン】

※モンゴル帝国最盛期の領土 のちに4つに分裂

最初に紹介するのはキング・オブ・昔は強かった国に絶対ノミネートすることができるであろうモンゴルである。

皆さんご存知の通りこのモンゴルという国はかつて蒼き狼という異名を持っていたチンギス・ハンが治めていた国であり、最盛期にはユーラシア大陸のほとんどを手中に収め、大英帝国に並ぶぐらいの大帝国を築き上げた。

しかし、今の現状を見るとその面影はほとんどない。今のモンゴルといって思いつくものといえば、相撲か限りなく続く草原かの二択とも言ってもいいほどである。
なぜこうなったのかというと、モンゴル民族自体があまり発展や土地の開拓などを考えていなかったことにあるだろう。

モンゴル民族は遊牧民族。事あるごとに家畜を育てたりさらには狩りをするために居住地を移動させる。そのため定住という考えを持っておらず、あまり文明発展を意識する事はなかった。そのためモンゴルは戦闘には強かったのだが、内政の方はからっきしだったのである。

モンゴル帝国はチンギス・ハンの死後4つに分裂しさらに紅巾の乱が起こり、洪武帝によって中国を追われ、極め付けには17世紀に入るとロシアを締め付けていきたタタールのくびきが解消されてしまい、最後にはモンゴルはの領地となって地図から消えた。

しかし、一応モンゴルは清が滅んだことによってなんとか独立したものの、それはあくまでもロシア帝国を継いだソ連の衛星国としての立場だけであった。

スペイン

※スペイン帝国最盛期の領土 大航海時代に同じ発展を遂げたポルトガルも同じ転落の道を歩んでいる

次紹介する国はかつて『太陽の沈まぬ国』と恐れられていたスペインである。

スペインは大航海時代には世界各地に植民地を持っており、その姿はまさしく大帝国にふさわしい様相であった。しかし、イギリス、フランス、オランダなどが発展するとスペイン帝国は急速に衰退してきた。それを象徴する出来事にイギリスとのアルマダの海戦で『無敵艦隊』と呼ばれていた艦隊が、まさかのイギリス艦隊に大敗北を喫してしまったのである。

そこからスペイン帝国はどんどん転落の道を歩んでいき、一時はフランスの傘下まで落ちぶれた。19世紀ごろから植民地はどんどん独立し、さらには米西戦争では新興国アメリカに負け、フィリピン・カリブ海の島々などを失ってしまいついには植民地をほとんど失った。さらに追い討ちをかけるかの出来事としてスペイン内戦が起きる。

このスペイン内戦によってフランコ将軍によるファシズム体制が敷かれるが、内戦によって国内が大きく荒廃してしまった。

1975年に王政復古を成し遂げ、今では観光業を中心としてなんとか発展しているが、PIIGSの一員にも数えられてしまい大航海時代の輝かしい姿は今では見られなくなってしまった。

オーストリア

※オーストリア帝国最盛期の領土

次は、よくオーストラリアと間違われられるオーストリアである。

オーストリアは第一次世界大戦に敗北するまで名門ハプスブルク家が治める一大帝国であった。その領土は現在のオーストリアの他にハンガリー・チェコスロバキア・バルカン諸国など広大であった。しかし、オーストリア帝国には大変重大な欠点がある。それは民族の多様性である。

オーストリア帝国というものは、そもそもハプスブルク家が政略結婚を推し進めて領土を拡大していった国だったので、オーストリア帝国にはさまざまな民族が入り乱れる事となった。世界史の常識として民族の違いは内乱の火種の元。オーストリア帝国は不安定な情勢が長く続いていた。

そんな帝国が終わりを迎えたのが第一次世界大戦。セルビア人によってオーストリア皇太子夫妻が暗殺されたことによって始まったこの戦争は、オーストリア帝国内の民族の独立を招いてしまい、ついに帝国は崩壊。オーストリアはドイツ人が支配する地域を残して全てを失った。

その後オーストリアはドイツに併合され(アンシュルス)第二次世界大戦を迎えることになるのだが、これにドイツは敗戦。ドイツの領地となっていたオーストリアは連合国に4つに分断されてしまい、無理矢理永世中立国にされてしまう。つまりは骨抜きとされてしまったのである。

アルゼンチン

※1920〜30年代のブエノスアイレス

次紹介する国はアルゼンチン。「アルゼンチンって強かったの?」と言う人がいると思うが、実はこのアルゼンチンは戦前は国民一人当たりのGDPが世界第5位と、南米唯一の先進国だったのだ。その繁栄ぶりは凄まじく、首都のブエノスアイレスは『南米のパリ』と呼ばれ、さまざまな国から観光客が訪れる観光都市でもあった。
その秘訣はなんといってもアルゼンチンが世界屈指の食糧輸出国であった事だったといえよう。

農業技術の発展によって農作物を長期保存することが可能となり、イギリスを中心として欧米諸国に輸出する量が劇的に増大した。

さらに第一次世界大戦によって欧米諸国から農作物の注文が入るとアルゼンチンは大好景気に突入。上にも書いた通り先進国の一員にのし上がることができた。

しかし、第一次世界大戦が終わると、各国はブロック経済という徹底的な輸出締め出しを行った。そのせいでアルゼンチンは一気に不景気になる。さらに第二次世界大戦時に軍事政権が誕生すると、大統領は農業国であったアルゼンチンを一転、工業国に変えようとした。

そのため国内の経済は大混乱。5000%のインフレ率を記録し、挙げ句の果てには2001年に財政破綻した。アルゼンチンは先進国から発展途上国になった唯一の例である。

これは経済学的にも大きな教訓となり、とある経済学者はこんな言葉を残している。『世界には4つの国しかない。先進国、発展途上国、アルゼンチン、そして日本だ』と。

最後に

今回ご紹介した国はほんの一例に過ぎない。世界にはほかにもいろいろな昔強かった国がある。

もし興味を持ったならばいろいろな国の歴史を詳しく調べてみるのもいいことだと思う。

 

右大将

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得意なジャンルは特に明治以降の日本史とピューリタン革命以降の世界史です。

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