平安時代

北海道 積丹町の神威岬に行ってみた 「源義経とチャレンカの伝説」

源義経とチャレンカの悲しい恋の物語と呪いの伝説

今回、私が旅をしたのは北海道にある積丹半島

札幌から積丹半島まで日本海追分ソーランライン経由で高速道路を使うと、車で約2時間8分。
高速を使わず車で一般道を使う場合は約2時間45分。
電車やバスでも行く事ができますが、結構ハードなスケジュールになります。

時間に余裕があるなら高速を使わず一般道で行くのがオススメです。
札幌から小樽まで車で40分ほどであるため、小樽を散歩してから積丹半島に行っても良いですし、積丹の帰りに小樽で夜ご飯を食べて帰っても良いと思います。

ちなみに私はコンビニに寄ったりしたので、3時間かかってしまいました。
そして、小樽を過ぎるとコンビニは少なくなるので、トイレや飲み物などはコンビニを見つけたら行っておいた方が良いです。

ただ、神威岬までの海岸沿いの景色はドライブには最高の景色。

せっかく北海道に来たからにはのんびりした時間を過ごしたい!

それには建物がない道をひたすら走るのも旅の楽しみの一つですよね。

北海道 積丹町の神威岬に行ってみた

※本人撮影

札幌から小樽、小樽から余市、余市から積丹までと景色が全然違うのも魅力。
小樽では町並みを楽しみ、余市ではニッカウイスキー工場を楽しむ事ができます。

そして余市を抜けると、いよいよ積丹町。
積丹町には雲丹を食べられる食堂が何軒かあるので、雲丹好きにはたまらないはず!

北海道 積丹町の神威岬に行ってみた

※本人撮影

積丹町ではトンネルがとても多く、青い海には大きな岩があり神秘的な景色が続きます。

北海道でこれほど青い海が見れるとは思わなかったのですが、積丹半島に行けばもっと海が青くなるので、海の色の変化も是非楽しんで欲しいです。

いよいよ神威岬!

無料の駐車場があるので、そこに車を止めて休憩所でトイレを済ませてから岬の端まで目指して歩きます。
休憩所には食事が出来る所やお土産を買う所もあります。

ちなみに岬の端まで30分ほど歩くのでスニーカーで行く事をお勧めします。
ヒールやサンダルで来てる強者の人もいましたが、かなり歩きにくそうでした。

北海道 積丹町の神威岬に行ってみた

※本人撮影 神威岬のバス停

実は私、神威岬は2回目。

一度目は風が強すぎて閉鎖されていたので、今回はとても楽しみでワクワクが止まらず、前日から神威岬の伝説や神話を調べまくっていました(笑)

悲しい恋の物語・チャレンカの伝説・女人禁制の理由

北海道 積丹町の神威岬に行ってみた

こんな伝説があります。

チャレンカというアイヌの長の娘がいました。彼女が恋をしていた男性は何と源義経

自害したとされる源義経ですが、実は生き延びていて北海道の蝦夷へと逃げ渡り、そこでチャレンカと出会います。
そしてチャレンカと恋に落ち、二人は将来を誓う仲に。

しかし、源義経が生きてると噂を聞いた源頼朝の追手が義経を探し始めます。
その話を聞いた義経は、チャレンカに黙って積丹半島から中国大陸へ逃げる事にしました。

刀が無くなってる事に気が付き、義経がいないと気がついたチャレンカは、すぐに義経を追って夢中で積丹半島を目指しました。
ですが、着いた時にはすでに義経は出発していました。

何も聞かせれていないチャレンカは怒りと悲しみで泣き崩れ、

「和人の船、婦女を載せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」
(女性を乗せた船がここを通ったら、私の呪で沈めてやる)

と、恨みの言葉を残し海に身を投げてしまいます。

悲しみ、怒り、嫉妬、執念、彼女の涙は岩となり神威岩になったと言われています。

北海道 積丹町の神威岬に行ってみた

神威岬。先端は神威岬灯台と神威岩。wiki c 663highland

その後、女性を乗せた船がこの岬の近くを航行すると必ず災難に遭う事故が続き、女人禁制になったのです。

今回は、その神威岩を目指して「女人禁制の門」を通り、「チャレンカの小道」の先まで、約770mの道を進みます。

北海道 積丹町の神威岬に行ってみた

※本人撮影 分かりにくいと思いますが、良く見ると白い橋があります。

ここは結構なアップダウンの激しい道のりで、足元も不安定な場所もあり道幅も狭いです。
真夏は直射日光を避ける為に帽子を薦めたいところ…でも風も強い!

約30分の道のりですが、写真を撮ったり景色を見たりすれば約40分は掛かります。
往復だと約1時間30分掛かるので飲み物は忘れずに。

私が行った時は、とても天気が良かったので観光客の方が多く来ていて、生まれたての赤ちゃんを抱っこしながら歩いてる人も結構いました。
バイクで来てる人も結構いました。確かにバイクで来るのは気持ち良さそうです。

チャレンカの小道の両サイドは、まさに積丹ブルーが広がる海!

右を見ても積丹ブルー!左を見ても前を見ても積丹ブルー!さらに神威岬までの道のりは綺麗な緑!

本人撮影 先ほどの写真から約10分進んだ場所です。

自然の景色が広大で、日頃のストレスから解放されます。

あまりの透き通った青い海に興奮した私は、何度も立ち止まっては下を見下ろして海を見たり、遠くの山や空を見たりして神威岬を存分に楽しみました。

本人撮影 歩いてる道の右側を撮影しました。

そんな事をしていたら結構体力を使ってしまったので、岬の先端まで行くのは断念しました…。

実はこの時、私妊娠してまして…、もともと良く歩く方だし安定期だし…と思い挑んだ旅でしたが、暑さとアップダウンの多い道でお腹が張り始めたので途中で撤退。

次は必ず子供と一緒にリベンジしたいです。

本当に綺麗な景色なので子供にも見せたい!と心から思い帰宅しました。
また行くのが今から楽しみ!そのくらい素敵な場所でした。

本人撮影 帰り道に撮った写真。

神威岬は家族で行っても、カップルで行っても、友達同士でも、ツーリングでも楽しめる場所なので本当にオススメです!

日頃の生活に疲れた方にもオススメです。

そして帰りには小樽でおいしいご飯を食べて帰って欲しいです。

<神威岬の基本情報>

諸名:神威岬

住所:〒046-0201 北海道積丹郡積丹町神岬町

お問い合わせ先:積丹観光協会 電話 0135-44-3715

風が強い日や天気が悪い日は封鎖されているので、天気が不安定な日は電話で事前に確認してから行くのがオススメです。

 

はしぞう

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