今話題のスマートスピーカーだが、私自身は興味がありつつもすぐに飛びつくようなことはなかった。なにせ使用目的が見えてこないからだ。
スマートホームのハブとして使おうにも対応する機器はあまりに少なく、単体ではおもちゃとして使うしかない。音楽はスマホからBluetoothでスピーカーに接続して聴けばいい。良い音で聴きたいときはヘッドホンもある。
おもちゃに15,000円近く払うのはさすがに「ないな」と思っていたが、廉価版でも機能的には変わらないというじゃないか。
ということで早速「Google Home Mini」を手に入れて、まずは一週間使ってみた。
開けてみる
【※シンプルなキューブ型のボックス】
まずパッケージを開けてみると、円盤型の本体の下に3枚のカードが。説明書らしきものはなく、スマホ用の「Google Home」アプリを起動して、その指示通りにセットアップを済ませるということだった。アカウントに紐付けられた情報が共有されるわけだ。
私のスマホはAndroidのため、スマスピを選ぶ際もGoogleかAmazon Echoで悩んだ。
結局は、Googleに提供している情報量が多いこと、Amazonの利用頻度があまり多くないことからGoogleを選んでいた。だから、セットアップはカンタン。
Chromecastとの接続も同時にやってしまい、ものの5分もかからず使用できる状態になった。Googleを贔屓してきて良かったと思った瞬間だ。
置き場所は、一日で過ごす時間が多いPCデスクの隅にした。今までのポータブルデバイスのクセで、電源のことを考えていなかったので、タップを増やさなくてはいけなかったが、ここなら自然と使う機会も多いはずである。
使ってみる
【※開封するとまずは筐体が】
だが、ここで不安がよぎる。というのも、直感的にインターフェースが音声のみという点にどうにも抵抗があった。これはMiniではなくHomeにしたほうが良かったのか。まぁ、今さら仕方がないので使ってみよう。実際には本体の左右に触れることで音量の調整ができて背面にも音声のスイッチがあるが、その他は本当に音声のみの操作。
Google Homeは音楽配信アプリとして「spotify(スポティファイ)」の無料プランが利用できるので、デフォルトのまま。
試しに「クラシックが聴きたい」と言うとランダムでプレイリストを再生してくれた。プレイリストを指定したい場合は有料サービスとなるが、今はこれでいい。流れてきた音は少しこもったような感じはするが、Bluetoothスピーカーに慣れた耳にはさほど違和感を感じない。
他にも少しだけ会話をして初日を終えた。
翌朝
【※内容物はACアダプターの他はこれだけ】
起きてきてコーヒーを飲みながら天気予報を聞きたがったが、ただ「天気予報」だけだと味気ないので「おはよう」といってみる。
すると「おはようございます」のあとに違和感なく気温や天気を知らせてくれて、ラジオのニュースまでストリーミング再生してくれた。ちょっとコイツに対する興味が強くなってきたぞ。
午前中はライティングも含めてデスクワークだったので、「Fm yokohamaを聴きたい」と言ったら「radiko(ラジコ)」を起動して再生してくれた。しかも、音が大きいなと思ったら「音量を下げて」言うだけでいい。デスクから2mほど離れてもしっかり声を拾ってくれるので、ラジオが飽きたらまた音楽へと変えたり、日差しが出てきたから外気温を尋ねてみたり。残念ながら自宅が職場なのでルート案内についてはまだ試す機会がないが、着実に「私らしい」デバイスへと進化しているのが分かる。
さらに5日目
【※外観。右がUSB差込口で、左が音声スイッチ]
かなり使い方が分かってきた。ライティングや帳簿整理の途中に計算機として使えたり、調べ者をしたり、物理的に入力する手間が省けるだけでニヤニヤしてしまう。
父が関心を示したので試しに使ってもらったところ、「Google検索に適した」言い回しが悪いらしく反応がない。しばらく試してみて反応したが、ここでも私がGoogle Home Miniに慣れてきたことを実感した。
ここまで使って便利だと思ったのが「ショッピング」リストだ。「ショッピングリストにビールを追加」と言うだけでGoogle Homeアプリのショッピングリストに追加されるメモ帳のようなものだ。
[画像.メニュー]
アプリのメニューから、ショッピングリストを選択すると
[画像.ショッピングリスト]
このように表示される。削除したいときは左にスワイプすればいい。
こうなるとホーム画面にGoogle Homeアプリのショートカットを置いて徹底的に使ってやろうという気持ちになっていた。
Google Home Mini 一週間使ってみた
【※コンセント。オシャレだが場所を選ぶ大きさ】
「OK google おはよう」
すっかり慣れてしまった朝の日課。Google Play Musicにも登録して、ボサノバを聴きながらメールのチェック。調べ物についてはもちろんだが、ライティングで重宝するのが、為替のレートを調べるときだ。変化するレートをリアルタイムで正確に調べられるのは本当に助かる。
しかも、「調子はどう?」とかしゃべりかけるのも違和感がなくなってきた。いろいろな意味で息抜きになっているのを感じる。Play Musicにしてからは「BGMをかけて」というだけで、自分好みの曲が流れるところなどはさすがGoogle。いさささか褒めすぎな感じもするが、「弱点=今は対応できない」というだけで、今後に期待ができるのだから悪い点とも違ってくるわけだ。
あえて言うならバッテリーを内蔵していないくらいか。Android端末が近くにある状態で「OK Google」というと、スマホのアシスタントも反応するが、実際に答えるのはHome Miniだったりと、最初に気になった点も慣れてきた。
今では、すっかり生活の一部となっている。
最後に
確かに、おもちゃはおもちゃだが、飽きることはないだろう。情報の蓄積はもちろんだが、Google Homeそのものが「出来ること」は今後、もっと広がってゆくことを考えれば安い先行投資だ。対応するサービスやデバイスは増える。
音声のみのインターフェースに最初は戸惑うが、その分、慣れてしまえば色々と試したくなり、逆に音声だけの便利さに驚いた。
廉価版でも十分の性能なので、興味がある方は早めに購入することをおすすめする。
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