海外

「自由の女神」がある場所はニューヨークではなかった

「自由の女神」がある場所はニューヨークではなかった

自由の女神 pixabay

自由の女神」と言えばニューヨーク。「ニューヨーク」といえば自由の女神、と誰もが連想してしまうくらい、自由の女神はニューヨークにあるというイメージが強い。

しかし「自由の女神」のある場所は、正確にはニューヨークではないのである。

リバティ島

自由の女神」像は、アメリカ合衆国のアッパー・ニューヨーク湾にある島である「リバティ島」に立っている。

「自由の女神」がある場所はニューヨークではなかった

ニューヨーク港におけるリバティ島 wiki c

「リバティ島」は観光地としても人気で、ニューヨーク市マンハッタン島南端の「バッテリーパーク」から、スタチュークルーズのフェリーでのアクセスが基本となっている。

地理的にも交通的にも、イメージ通りニューヨークにあると言っても過言ではないのだが、実は管轄が違うのである。

「リバティ島」は、実は以前も隣のニュージャージー州に属しており、現在は連邦政府の直轄地となっていて国立公園局が管理を担当しているのだ。※国立公園局とは内務省の下部組織でありアメリカ合衆国連邦政府の政府機関の一つ。

「リバティ島」が連邦政府の直轄地となったのは理由がある。

2001年の9.11(アメリカ同時多発テロ)事件をきっかけに「自由の女神像もテロの対象」という噂がたびたび流れるようになり、警備上の理由から連邦政府の直轄地となったのである。

リバティ島への上陸はテロ以降禁止されたが、2004年7月から訪問は再開されている。

しかし、現在もアメリカ沿岸警備隊に24時間態勢で監視されており、厳重な警備下にあるのである。

参考文献 : 地理の話大全

 

草の実堂編集部

投稿者の記事一覧

草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く
Audible で聴く

コメント

    • 名無しさん
    • 2022年 6月 27日 12:06am

    自由の女神像のオリジナルはぱりですよね。

    0 0
    50%
    50%
  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 北朝鮮は台湾有事をどう捉えるか ~米中対立が北朝鮮の「漁夫の利」…
  2. 【世界で最も悲しい写真】オマイラ・サンチェスの悲劇「人災が招いた…
  3. 毛沢東とはどんな人物だったのか?② 「生涯歯を磨かなかった、性格…
  4. 近年の米中関係を振り返る ー中国にとって厄介だったバイデン政権
  5. 意外と知らないオルゴールの歴史 「スイス発祥、日本での広がり」
  6. 台湾に座礁するクジラやイルカたち 「2022年には144頭もの鯨…
  7. 兵馬俑で「エアジョーダン」が出土した!?
  8. 一転承認! なぜトランプは日鉄のUSスチール買収を認めたのか?4…

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

戦前日本が目指した幻の『弾丸列車計画』 東京~北京を鉄道で繋ぐ仰天計画とは?

昭和39年(1964年)、東京~大阪間に世界初の高速鉄道、東海道新幹線が開通した。昭和39年…

【古代から語り継がれる火の鳥伝説】フェニックス、波山、ヒザマの伝承

「火の鳥」といえば、故・手塚治虫氏の名作漫画や、作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー氏によるバ…

ヘリコプターの歴史と構造について調べてみた【発想は紀元前】

大規模災害などの現場で、要救助者をロープで吊り上げるヘリコプターの姿は当たり前のようにメディアで見て…

『チリの不思議な怪物伝承』金を食べる鳥から火山の巨人まで

チリといえば、世界一細長いことで有名な、南米の国である。チリを含む南米の国々は15世…

日本と中国に伝わる「変なものを食べる怪異伝承」火を食い、垢を舐め、財を喰らう

食事は、生きるために欠かせない行為である。多くの場合、食物は美味であることが望まれ、食の喜び…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(週間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP