エンタメ

作家・宗田理さん追悼展(5/19まで) 『ぼくらの七日間戦争』が80ページまで無料

ぼくらの七日間戦争』という言葉を見て、甘酸っぱい青春時代を思い返される方も多いことでしょう。

作者である宗田理(そうだ おさむ)さんが2024年4月8日に逝去されたことが報道されました。

90歳過ぎても作品を書き続けていましたが、肺炎のために95歳で亡くなられた宗田理さんの功績などを振り返りたいと思います。

宗田理さんの生い立ち 『ぼくらの七日間戦争』誕生まで

 

この投稿をInstagramで見る

 

齋藤 明(@akira_19761229)がシェアした投稿

戦争なども経験した宗田理さんの生い立ちも含め、作家までの道をたどってみたいと思います。

・1928年5月 東京府豊多摩郡(現:東京都世田谷区)生まれ
関東大震災の5年後に生まれる

・8歳で父を亡くし、母方の実家がある愛知県幡豆郡一色町(現:西尾市)に転居

・日本大学 藝術学部 映画学科 卒業

・「森脇文庫」の編集業の仕事開始 週刊誌『週刊スリラー』の編集長を務める

・1970年後半のカズノコ高騰に関する調査を行い、水産業界の裏の実態を知り、51歳の時に情報小説『未知海域』を発表。この作品が1979年に直木賞候補となり、小説家としての活動を始める。

・新聞に連載していた学園小説を読んだ角川文庫編集者の娘さんが『お父さん、この小説面白いよ。こういうのを書いてもらったら?』と勧めたのがきっかけで、宗田理さんが注文を受け書いた作品が『ぼくらの七日間戦争』。

この作品が大ヒットし、「ぼくらシリーズ」としてシリーズ本の発売が続き、累計2000万部を超える販売となる

宗田理さんの思い

太平洋戦争を経験したことにより、戦争反対という気持ちの強かった宗田理さん。平和の世の中を願いつつ書いた作品もあります。

ろうあ者を題材にした本を書いて下さい」という手紙をもらったことがきっかけで書かれた『ぼくらの修学旅行』や、関東大震災の節目の年という点を意識し震災をテーマに書かれた『ぼくらの東京革命』などもあります。

他にもいじめ・新興宗教・環境・ITなど、世間で問題になっている様々なテーマをもとに、多くの作品を世に送り出しています。

「間違った大人の行動・理不尽さには従わない」といった気持なども交えながらの作風が、子どもたちからの共感も得ている要因の一つといえるでしょう。

『ぼくらの七日間戦争』の二つの映画化

角川文庫にて1985年に刊行された『ぼくらの七日間戦争』ですが、初版から3年後に実写映画が公開されました。

宮沢りえさんのデビュー作&初主演ということでも、当時話題となりました。

また『ぼくらの七日間戦争』の30年後の現代を舞台にして、全く異なるキャラクターたちによる新たな7日間戦争ということで、2019年12月にアニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』が公開されたことを記憶されている方もいらっしゃることでしょう。

宗田理さん追悼展

作家・宗田理さん追悼展(5/19まで)

画像 : 文化のみち二葉館 wiki c Asturio Cantabrio

現在、出身地でもある名古屋で「宗田理さん追悼展」が開催されています。

代表作「ぼくらシリーズ」などの作品が展示されていて、実際に本を手に取ることもできるそうです。

【開催期間】
2024年4月20日(土)~2024年5月19日(日)
午前10時~午後5時
※休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)

【開催地】
「文化のみち二葉館」 2階展示室7
名古屋市東区橦木町3丁目23番地
TEL:052-936-3836

【入館料】
一般200円 ※中学生以下は無料。

【宗田理さん追悼展 HP】
https://www.futabakan.jp/event/20240420-0519soudaosamu.html

哀悼ページにて『ぼくらの七日間戦争』を80ページまで無料

期間限定にはなりますが、哀悼ページが設けられています。

こちらで『ぼくらの七日間戦争』を80ページまで無料で読むことができます。

【角川つばさ文庫「ヨメルバひろば」HP】
哀悼・宗田理 『ぼくらの七日間戦争が80ページまで読める』
https://yomeruba.com/hiroba/reading/entry-16679.html/page/2/

「ぼくらシリーズ」は、世代を超えて受け継がれている名作といえるでしょう。

 

草の実堂編集部

投稿者の記事一覧

草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く
Audible で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 紅の豚における虚構と現実 「ポルコの飛行艇のモデル」
  2. 今シーズンのブライトンの戦力分析 ~前編 「マンCが三笘を熱望 …
  3. 「メッシの後継者」がブライトン加入! プレミアリーグ第4節の展望…
  4. 菊花賞の歴史を調べてみた
  5. 角田光代のオススメ小説 「年間読書数100冊超えの筆者が選ぶ!」…
  6. 平野ノラ、ウーバーイーツでバイトする「我が家にも配達してほしい!…
  7. 天皇賞(春)の歴史を調べてみた
  8. ユーチューバー育成プログラムについて調べてみた【YouTube …

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

好奇心旺盛すぎた将軍・徳川吉宗の知られざる功績とは 「朝鮮人参の国産化」

徳川吉宗とは徳川吉宗は、江戸幕府第8代将軍であり、「享保の改革」によって財政を立て直した…

よく見てるね人のこと…『紫式部日記』に記された同僚たちへの観察眼【光る君へ】

「あなたが気にするほど、人はあなたのことなんか見てないし、関心もないよ」とは誰が言ったか、筆…

『奈良時代』権力の頂点に立った男の最期「藤原仲麻呂の乱」はなぜ起きたのか?

平城京は、東大寺の金色の大仏をはじめ、興福寺や春日大社など壮麗な伽藍が立ち並び、唐の文化を積極的に取…

ニュルンベルク裁判と「人道に対する罪」の意義 ~哲学者・ヤスパースが果たした役割とは

前回の記事「ナチスを裁いたニュルンベルク裁判 “人道に対する罪”とは何か?」では、ニュルンベ…

「世界が火薬庫と化す」台湾か、朝鮮か―迫りくる東アジアの軍事危機

近年、欧州、中東、南アジアで軍事的緊張が急激に高まっている。ウクライナでの紛争は泥沼化し、中…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(週間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP