基本どこも吸えない
以前、刑務所でタバコが吸えるようにする法律ができそうになりましたが、ある国会議員の反対で却下されたそうです。
現在タバコが許可になっている刑務所は日本には一つもありません。
警察の留置場でさえ今は吸えなくなりました、留置場での一日2本のタバコは実に美味しかったんですがね!
しかし、この厳しく要塞のような刑務所の中でタバコを吸うことができたんです!
今は禁煙者が増え懲役に来る人達もタバコにはあまり拘りが無いと思いますが、今から15年ほど前は喫煙者も多く刑務所内でも、タバコが吸いたい! と思う欲望を持った人達が多く、どうにか手に入れたいと考えました。
自慢げに言う事ではありませんが、現に私は2か所の刑務所で吸ってきました!タバコだけではなく酒もいただいたこともあります!
前刑の刑務所からは全くタバコとは縁がありませんでしたが、吸おうと思えば吸うチャンスはありました、仮釈が近い事やそれほど吸いたい気持ちが起こらなかったので、危ない思いをしてまで持ってくる欲求がありませんでした。
詳しい詳細までは書けないが…
ここから先は、もしかしてまだその方法で入手している懲役がいるかもしれませんので、詳しいことは書きません!
懲役は新入所の際、ケツの穴まで見せる身体検査と持ち物検査が行われます、しかも新入時は特に検査が厳しいので、なかなか手元に私物が届きません、新入懲役が外からタバコを持ち込むことは絶対に不可能です!
手紙、宅急便なども完璧な検査があります、空港の荷物検査のようなX線もあるので、100%無理です!
前記したように詳しくは書けませんが・・・・? 入手経路は塀の中に出入りが許されている人や車両と接触できる工場、所内の職員の部屋や喫煙所に行くことの出来る工場、塀の外に出て仕事をする工場、等は意外と手に入れ易いと思います。要するに隙を見て拾ったり、隙を見て勝手に拝借したりするのです!
手に入れた後に火をどう点けるか
タバコを手に入れたとしても、次は火をどう点けるかが問題ですが、火は以外にも簡単に点ける事ができます。
詳しくは記せませんが電気を使ったり、電球を使ったりと色々あります、その辺りは慣れた懲役でしたら誰でも知っていると思います。
火の点かないタバコを危ない思いをして、持ってくるバカはいませんので!
私の場合は、職員の待機室に自由に出入り出来る係だったのでタバコ、ライターはいつでも勝手に拝借できました、又そこには料理酒も鍵をかけずに置いてありましたので黙って頂戴いたしました!残念なことに私は酒が好きではないので、他の懲役がしこたま飲んでいました。
拘置所ではよく、食パンを利用して酒を造ったりします! 拘置所や刑務所には、自分流の知識を持った、そういった工夫が大好きな名人がいるんですね! しかし酒造りだけは刑務所内では少し無理がありますね。
厳しい罰則がある
刑務所の規則上では、逃走と火については非常に厳しい罰則や処遇があります、刑務所で一番重い懲罰は、60日以内の閉居罰です! 一日中ドアに向かってひたすら座る罰です、その60日間には、面会、手紙、運動、入浴、購入、行事、その他、など制限されます。
逃走となると話は別で、刑務所外での犯罪が付いてくるので刑務所の罰と、社会での罪で両方で裁かれ、増し刑になり刑務所に戻ります。
そして、罰が終わったら処遇上となり、一人独居で紙折などして当分の間工場に就かせてもらえないと思います。
逃走を企てたり、火を点ける人を一般懲役と混ぜるには危険ですから!
タバコに対しての価値観が、昔と今ではかなり違ってきたこと、警備体制も進化し強化してきたので、あえてそのような規則違反をする者はいないと思います。
たかが一服の快楽の為に高いリスクを負ってまでやる、価値のあるものではなくなってしまったのです!
「刑務所でタバコは吸えますが、今は吸わないのです!」
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刑務所には入れられないようにしないといけませんね。特に、冤罪は防止しないといけません。