音楽&芸術

イヤホン・ヘッドホンの構造と価格の違い

イヤホン・ヘッドホンの構造と価格の違い

ハイレゾの普及やiPhone純正ワイヤレスイヤホンの発売により、移動中でも簡単に音楽が楽しめるようになった。それに比例して、店頭やネットショップにも多くのイヤホンやヘッドホンが並んでいる。

中には聞いたことのないブランドのものがあったり、「価格がひと桁間違えてない!?」と言いたくなるほど高価なものまで色々ある。

では、なぜそこまで違うのか?

イヤホン・ヘッドホンの基本的な仕組みと、価格の違いについて調べてみた。

イヤホンの構造


イヤホンは構造により種類が別れるが、まずはどのように音が出るのかを見てみよう。

イヤホンの内部には磁石とコイルがある。コイルの基本は、簡単にいえば電線をグルグル巻いた構造になっている。磁石はネオジム磁石という非常に強い磁力を持つ磁石を使用しており、コードから流れてくる電流が変化することによって、金属の振動板を取り付けた磁石が前後に振動し音が出る。これがイヤホン、ヘッドフォンの一般的な方式である。

この電流の変化はものすごく早く、プレーヤーから送られてくるソース(音源)を、振動という音に変換する。スペックに書かれている周波数(Hz=ヘルツ)は1秒間に1回振動すれば1Hz、100回振動すれば100Hzとなるが、人間の可聴域は15kHz~20kHzといわれており、主なイヤホンやヘッドホンは下は数Hzから上は22kHzとなっている。

イヤホンで音が鳴る仕組み

最近の音源はデジタルが一般的だが、プレーヤーからケーブルに伝わる時点で電流というアナログ信号に変化される。現在でもイヤホンやヘッドホンが「アナログ機器」と呼ばれるのもそうした理由である。ケーブルの材質に不純物が混じっていれば信号は劣化したり、信号の特性に変化が出てしまう。

ケーブルの材質は主に「銅」や「銀」だが、金属ゆえに品質が低ければ不純物が混ざる可能性があるわけだ。

信号がイヤホンに到達したあとの仕組みは「イヤホンの構造」で述べたが、磁石の振動がそのまま耳に届くわけではない。音源は、イヤホン内の空洞構造、材質、網などによって下処理、変化し、それが最終的に音色となってイヤホンから出てくることになる。

次に形状の違いについてだが、大きく2種類に分けられる。


※イヤーインナー開放型

インナーイヤー開放型」は、昔からよくある耳の表面を塞ぐように平らになったスピーカーが特徴的だ。

iphoneなどに付属で付いているタイプが、このインナーイヤー型である。耳にはめる部分が平たく、耳の形を選ばないのが良い。安価だが遮音性が悪く、騒音に弱いほかに音漏れも激しい。


※カナル(密閉)型

カナル密閉型」は、最近の主流である。耳の中にイヤーピースを押し込む形で装着するので、遮音性、携帯性、耐久性などに優れている。イヤーピースも耳に入れたときのフィット感を調整できるように、数種類の大きさのものが付属している。
反面、周囲の音が聞き取りにくいので、歩行中などに周囲の危険に気付けないことがある。

ヘッドホンとイヤホンの違い

基本的な構造に違いがないため厳密な定義はないが、一般的には耳の中に入れるタイプをイヤホン、耳たぶを覆うタイプのものをヘッドホンと呼んでいる。また、ヘッドホンにおいては、外耳を覆うように装着するものをオーバーイヤー型、外耳の上に乗るように装着するものをオンイヤー型と呼ぶ。

イヤホンのタイプによる説明はしたが、ヘッドホンとの一番の違いは「音の広がり」だろう。やはり、音を発するパーツが大きく、反響させる空洞もヘッドホンのほうが大きいので、ライブ音源には向いている。また、ファッション的インパクトも大きく、カジュアルな服装にはヘッドホン、フォーマルな服にはイヤホンと使い分けることもできる。

さらにヘッドホンなら耳への負担が少ないので、締め付けの緩いオーバーイヤー型ヘッドホンのほうがリラックスに向いてるだろう。「どちらが良いか?」というより、TPOに合わせて使い分けられれば理想的だ。参考までに低音にはヘッドホンのほうが有利だが、細かい音の表現にはイヤホンのほうが有利だと言われている。

しかし、イヤホンはジャンル的に音のイメージに没頭しやすいため、歌詞を重視する場合に向いているだろう。J-POPやアニソンなどとの相性がいい。ヘッドホンは空間の広がりを活かして、クラシックやインストゥルメンタルなどがおすすめだ。

高価なイヤホン・ヘッドホンは何が違う?

高級なイヤホン・ヘッドホンと安価な製品との違いは音質の良さにある。当然といってしまえば当然だが、構成する部品の材質などが違ってくるためだ。例えば、ケーブルの素材は同じでも、より音の劣化を防ぐために、素材のメッキとして「銀」「金」「錫(スズ)」などが使われる。

プラグ、コネクタ部分の素材も重要で、ここにも「金メッキ」「ニッケルメッキ」「ロジウムメッキ」などが使われることが多い。

銅は安価なケーブルの素材としては定番で、低音に厚みがある。高音に比べ低音のほうが聴き取りやすいので、安価なりに音の違いはわかりやすいはずだ。逆に銀は高音域に有利で、より繊細な音になる。

高価なメッキとしてはロジウムメッキのプラグも増えてきた。ロジウムとは白銀元素のひとつで、いわゆるレアメタルである。一番の特徴は電気抵抗が少ないという点で、音の劣化が少ないことから高級な製品に使用されることが多い。

つまり、安価な製品と高価な製品は「どこまで劣化を少なくし、原音に近い音を再現できるか」ということになる。それは価格と比較すると、一般人にはあまり大きな差ではない。ということで、こだわりがなければ無理に高価な製品を買わなくてもいい。

個人的な意見だが、少しでも良い音で楽しみたいということならイヤホンで5,000~6,000円台、ヘッドホンで15,000~20,000円台くらいのもので十分だと思っている。

知っておきたいこと

最後にもう少しお話しよう。

イヤホンやヘッドホンには、LとRの表記によってどちらの耳につけるかが決められていることが多い。実はこれにはちゃんと理由があり、人間の耳は音の方向性も感じることができるためなのだ。それに合わせて2つのイヤホン、ヘッドホンから出す音を微妙にずらしたりして、音に臨場感を持たせ、立体的に再生している。ステレオとして録音されたものは、レコーディング技師が音の配置を考えて、一番効果的になるようにしたものだから、LとRが決められている。

また、最近はスポーツをしながら音楽を楽しむ人が増えていることもあり、Bluetoothを利用したイヤホンも多くなった。これも価格により音質が変わるが、手軽さを考えると便利である。ちなみに入門用として試しに購入したTaoTronics(タオトロニクス) Bluetoothイヤホン・TT-BH07は3,000円前後という安さながら、コストパフォーマンスが良かった。

TaoTronicsはアメリカのメーカーで中国で生産をしているようだが、オーディオの世界ではこのように中国や他の海外製の聞いた事のないようなメーカーのアイテムも多い。しかし、最近ではTT-BH07のようにコストパフォーマンスが良い製品も多いので、ブランドだけで判断するのは損なことだ。

最後に

必要最低限な情報だけを集めて編集してみたが、やはり奥が深い世界だと痛感した。なので、意味の分からない数字上のスペックではなく、自分に合った音質やデザインなどで選べばいい。しかし、ちょっとした出費で音の良さがかなり変わってくるので、そこは多くの人に知ってもらいたい。

初心者が参考にするには、大阪日本橋や東京秋葉原などに店舗を構えるイヤホン・ヘッドホン専門店「eイヤホン」をおすすめする。その品揃えを眺めているだけで楽しめるはずだ。

eイヤホン公式HP → http://www.e-earphone.jp/

(ハイレゾについては「オーディオ界の救世主!?ハイレゾについて調べてみた」を参照)

 

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gunny

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gunny(ガニー)です。こちらでは主に歴史、軍事などについて調べています。その他、アニメ・ホビー・サブカルなど趣味だけなら幅広く活動中です。フリーでライティングを行っていますのでよろしくお願いします。
Twitter→@gunny_2017

コメント

  1. アバター
    • うそやろ
    • 2017年 9月 08日

    >>銅は安価なケーブルの素材としては定番で、低音に厚みがある。

    ??!?!www?!?!wwwwww

    >>逆に銀は高音域に有利で、より繊細な音になる。

    !!!!????!!?!!wwwwwwwww?!?!!?!!!wwwwwwwwwwww

    1
    1
  1. 2018年 4月 02日
    トラックバック:発明屋

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