調べてみた

漢字の面白い成り立ち 「象形文字、指事文字、会意文字、形声文字」

ある漢字を凝視してみる。一体これは何を表しているのか?

我々は日常で漢字を使っているが、意味など考えないことの方が多いかもしれない。
そういう訳で、今回は漢字の成り立ちについて調べてみた。

漢字の成り立ちの種類

漢字の成り立ちの種類については、4種類ある。

1 象形文字

象形文字とは、鳥や人、山など目に見えるものの形を元に作られた文字である。

小学校の国語の授業で習ったのを思い出す人も多いかもしれない。

古代エジプトでは象形文字そのままの形で使われていた。

漢字の面白い成り立ち

2 指事文字

指事文字は、形として表しにくい事柄を点や線で表し、その図をもとに作られた漢字である。
指事文字は数が少なく、象形文字に点や線を加えて作られた指事文字もある。(象形指事文字とも言われる)

例えば

 木の根元に一を加えて『もと」という意味を表す。
 木の上の方に一を加えて「すえ」という意味を表す。
 立っている人の上に一を加えて「高いところ=そら」という意味を表す。

漢字の面白い成り立ち

3 会意文字

会意文字とは、象形文字や指事文字などを二つ以上組み合わせて、元の漢字とは別の意味を表す文字となった漢字である。

例えば

 「山」と「石」を合わせて「いわ」という意味を表す。
 「木」を三つ合わせて、木がたくさんある「もり」の意味を表す。
 「鳥(ふるとり)」と「木」を合わせた文字。鳥が木に集まってとまっている様子を表す。

会意文字は2600字以上もある。

4 形声文字

形声文字とは、発音を表す漢字と意味を表す漢字が組み合わさってできた漢字であり、漢字の80%以上は形声文字である。

例えば

 「日」と「青」を組み合わせた文字。発音お表す部分は「青(セイ)」
 「門」と「口」を組み合わせた文字。発音を表す部分は「門(モン)」

漢字の面白い成り立ち

漢字の面白い成り立ち

」という漢字は、本来大きくて立派な羊を意味している。

諸説ある様だが羊は古来より神に捧げる献物として扱われていた。大きいほど良いものとされ、大きな羊は献物として価値が高かったことから、大+羊=美の漢字が生まれ、「美しい」という意味を持つようになったと言われている。

」幸せを意味するこの漢字の成り立ちは少し意外なものである。

元々は手枷をはめられた罪人を表す象形文字で、手枷をはめられる危険から逃れられて幸せといった意味がある。

面白い」この表現は奈良時代以前から使われているとされている。
面は目の前、白は明るくなった状態のことで、これが転じて目の前の美しい景色という意味を持った。

その他には、日本神話に出てくる、天照大神が関わっているという説もある、

ある時、天照大神が天岩戸に隠れてしまい世界が真っ暗になってしまった。これに困った八百万の神々は天岩戸の外で宴会を開く。その騒ぎが気になった天照大神は少しずつ天岩戸を開けることになる。その際に、闇に包まれていた世界が徐々に明るくなり、戸の前にいた神々の顔(面)が白くはっきりと見える様になり、その様子が「面白い」の語源の一つになったという。

この様に普段何気なく使っている漢字一つ一つにも、調べてみると奥深い意味があるようだ。

 

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草の実堂編集部

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草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

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