UMA

日本の謎の未確認生物【UMA】「ハマちゃん、イッシー、クッシー」

未確認生物【UMA】 とは

UMAとは、UMAとも表記され生物学的・科学的に確認されておらず、目撃情報や噂など実在する可能性のある生物の総称だ。

世界的にも数多くの未確認生物の報告があり、信憑性の低いものから確実にいるのではないかといわれているものまでさまざまである。
空、陸、海、場所を問わず、実際に目撃した人もいるかもしれない。

日本だと2011年に浜名湖で見られた『ハマちゃん』や岩手で話題になった『ガタゴン』などがいる。

見た目が恐ろしいものもいるが、観光スポットになったり、キャラクターになったり、ある種、夢のある話である。

陸の未確認生物【UMA】

日本でも昔から未確認生物の目撃があった。

・河童

享和元年水戸藩東浜で捕まったとされる河童 出典 wiki c

日本でもっとも有名といって過言ではない未確認生物で、妖怪ともいわれている。
日本全国で目撃情報がある。

見た目は子供のように小柄で、頭頂部に皿がある。常に濡れており、乾いたら死ぬといわれている。
背中に甲羅を背負い、手足の指には水掻きがあるとされている。

キュウリや相撲が好きで、人間の知らない薬の製法なども熟知しており、恩返しとしてそれらを教えたという話もある。
河童のミイラなども発見されており、佐賀県伊万里市の松浦一酒造に河童の全身のミイラが祀られている。

また他の未確認生物と比べても情報量が多く、実在する、していたとの声も未だにある。

・つちのこ

日本における謎の未確認生物

井出道貞『信濃奇勝録』(1834年脱稿1886年出版)に描かれた「野槌」。最も古いツチノコの図像といわれる。出典 wiki c

河童とならび有名な未確認生物であるつちのこは、多数の目撃情報が飛び交った。
日本全国で写真や捕まえたなどのニュースもあったが、どれもつちのこではなく現在も未確認のままである。

普通の蛇と比較すると、胴が太く短いのが特徴である。
ジャンプ力があり、非常に素早いとされている。

その存在は古く、縄文時代の石器に似たような蛇型の石器があったり、古事記や日本書紀にも野の神として登場している。
江戸時代の百科事典『和漢三才図会』にも「野槌蛇」という名前で登場している。

テレビ番組などでも捕獲企画などが多く実施されたが、捕獲した成功例はない。

現在でもつちのこには各地方で捕獲賞金がかけられており、最も高額なものは兵庫県千種町の生け捕りで三億円。
死骸でも一億円という賞金である。

海の未確認生物【UMA】

・イッシー

イッシー wiki c

鹿児島県の池田湖にいるとされている巨大生物。
世界的に有名なネス湖のネッシーのネーミングに倣った名前である。

初めての報告は1961年頃で、20人以上が同時に目撃したことから有名になった。
池田湖には江戸時代に龍神が棲むといわれており、それがイッシーとの説もある。

『奇跡のリンゴ』の著者で無農薬・無肥料のりんご栽培を実現した木村秋則さんは実際に龍神を見たと証言している。
テレビ番組でも魚群探知機を使って捜索がされたが、水の濁りなどにより確認はできなかった。

・クッシー

日本の謎の未確認生物【UMA】

クッシー wiki c

北海道の屈斜路湖で目撃された巨大生物。

1973年から目撃証言が相次ぎ、写真にも収められているが正体は未だに不明。
アイヌの伝説には湖に巨大な蛇が棲んでいるというものがあり、その伝説に関係しているともいわれている。

1997年を最後に目撃証言はないこと、屈斜路湖には餌などの問題から巨大生物が棲める環境ではないと存在否定派の意見も強くある。

・ハマちゃん

2012年に静岡新聞の報道により有名になった浜名湖の巨大生物。
こういった巨大生物が出現すると周囲の魚類がいなくなるといわれており、この時も同じような状況であったという。

目撃証言をまとめると、毛がびっしりと生えており黒のまだら模様がありヒレはない。
2時間ほどの観察中、潮吹きがなかったことからクジラの可能性もないという。

一時期落ち着いていた未確認生物ブームにも再び火をつけ、UMA愛好家たちは喜びに湧いた。

・人魚

鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より

世界中で目撃されており、神話などにも登場する。
上半身は女性、下半身は魚という姿をしている。一般的には女性のイメージが強いが男性の人魚もいるとされている。

日本では619年『日本書紀』で登場しており、猟師の網にかかったという。

日本各地の人魚伝説には、殺したことにより祟りが降りかかったりする一方、不老長寿や無病息災を願う対象になっていることもある。また、人魚の肉を食べることで不老不死になるという言い伝えもあり、それを食べた八百比丘尼という人物の伝承もセットでされることが多い。

人魚のミイラとされるものも発表されたものの、猿と魚をつけた偽者なども多く本物とされるものは存在していない。次のページへ

伝説に登場する未確認生物【UMA】

・天狗

鳥山石燕『画図百鬼夜行』より

神や妖怪などに位置されることもある伝説上の生き物。

格好は山伏の服装で顔が赤く異様に鼻が高い(長い)のが特徴である。翼があり空中を飛ぶこともある。
頭部がカラスの様相をしている烏天狗と呼ばれるものもおり、地域によって異なる。

昔話では牛若丸を修行したり、都市伝説では神隠しをするなどその性格もさまざまである。
また、伝説では鬼や阿修羅と並ぶ魔界に君臨する大天狗という存在もあるようだ。

・鬼

鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より

地獄の閻魔大王のもと、亡者に拷問を加えるというイメージが強烈な鬼。
頭には角があり、金棒を持った大男の姿をしており、肌の色は真っ赤であったり真っ青であったりする。

日本には鬼が住んでいたという伝説のある山が多数ある。
昔話にも鬼退治の話はたんさん存在し、悪者としてのイメージが突出している。
なお、大分県の十宝山大乗院には三本指の鬼のミイラというものが祀られている。

未知なる生物なだけになかなか見ることができないが、とても興味深いジャンルである。
「火のないところに噂は立たぬ」という通り、目撃情報もなかには本物だったというものがあるかもしれない。

参考文献 : このUMAは実在する!?

 

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