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ブルートレイン が消えていった理由

ブルートレイン とは

ブルートレイン

(出展URL http://www.ashinari.com/2012/09/28-370932.php )

かつて新幹線が建設される前には、大都市間を移動する方法として夜行列車が利用されていた。ブルートレインは、そのなかでもひと際、有名な存在で数多くのビジネス客や観光客に利用されていた。2015年に最後まで残っていた『北斗星』が廃止された際には、多くの鉄道ファンが別れを惜しんだ。

ブルートレインは夜行列車一般をさすように思われる場合もあるが、一般的な定義としては「客車を用いた寝台特急列車」を指す。この客車が藍色に近い青色をしていたためブルートレインという愛称が定着した。

この定義に従えば、夜行列車でも『サンライズ出雲』などのように電車であるもの、『はまなす』のように急行列車であるもの、あるいは寝台車の割合が半数以下のものは『ブルートレイン』とは称されないのが一般的である。

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ブルートレイン の利点

ブルートレインは長距離の区間を深夜帯に移動できるため、途中で宿をとる必要がなく、時間を有効に使うことができる。たと東京から大阪までビジネスで移動する際、始発駅を夜遅く出ても早朝に目的地に到達でき、東京で夜遅くまで仕事をしても翌朝、大阪での会議などに間に合わせることもできた。

また、席を自由に選ぶことができ、寝るだけのために利用するなら安いB寝台を、ホテルのように快適に利用したい場合はA寝台など、自分に合ったプランで乗車が可能であった。とくに東京~札幌を運転していた『カシオペア』や大阪~札幌を運転していた『トワイライトエクスプレス』は、ホテル並みの豪華な車内で大変な人気を博していた。

 

ブルートレインが廃止された理由

ビジネスマンや観光客に人気のあったブルートレインが廃止の道を歩んでいったのはなぜだろうか。これにはいくつかの理由がある。  

 

①車両老朽化によるサービスの限界

(出展URL http://www.ashinari.com/2009/02/08-013569.php )
ブルートレインの車両自体は国鉄時代に作られたものがほとんどで、設備などをリニューアルしながら運転していた。しかし、旧型の客車に新しい設備を備えることは難しい場合もあり、とくにビジネスマンからのニーズには添えない状態が続いていたようである。

たとえば、ブルートレインには基本的にWi-Fiなどはなく、パソコンで作業したくてもインターネット環境がない状態で行わなければならなかった。仕事に追われるビジネスマンであれば、仕事がしやすい環境を選ぶことは当然のなりゆきであり、これが他の交通機関への流れを生んでしまうことになったともいわれている。

また、老朽化した車両の置き換えには多額の出費がかかり、これを運賃などに転嫁してしまうと利用客離れがさらに加速する可能性もある。メンテナンスによるコストも増大するため、良質なサービスが維持できなくなるといった問題もあった。

 

②新幹線網の発達

(出展URL http://www.ashinari.com/2007/12/04-003591.php )
ブルートレインが衰退した一因に新幹線網の発達がある。新幹線は大都市間を高い速達性で移動できる交通機関である。また、新幹線の速達性は上昇の一途をたどっており、過去には東京~新大阪を3時間以上かかっていたが、現在では2時間半程度で結ぶことが可能となった。このため、東京を早朝に出れば大阪の午前中の会議にも十分に間に合うことが可能となった。

ブルートレインは、東京を深夜に出発することで早朝に大阪に到着することが可能であるが、移動の快適性などを考慮すると新幹線を使う旅客が増え、ブルートレインの需要が大幅に下がってしまったともいわれている。

 

③格安航空会社の出現

(出展URL http://www.ashinari.com/2016/09/07-394164.php )
90年代中盤には、航空業界にも規制緩和の波が押し寄せ、格安航空会社があらわれたことで航空運賃が格段に安くなっていった。これにより、東京から大きく離れた大都市でも2、3時間程度で、かつ極めて安価に移動できることになった。実は、格安航空会社の隆盛と反比例するかのようにブルートレインが廃止されはじめていることから、これも遠因のひとつではないかという意見もある。

ブルートレインは、航空機に比べると格段に時間がかかり、しかも寝台料金を含むため価格が非常に高くなる傾向があった。近年では、格安航空会社がホテルなどとも共同した宿泊込みの格安プランなども出しており、価格、快適性とも格安航空会社に遅れをとってしまうことになった。

 

④鉄道会社のメンテナンスコスト

ブルートレインなどの夜行列車を運行するJR各社は電車の運行していない時間を使って線路や設備などのメンテナンスを行っている。これらの作業は、鉄道会社のもっとも重要な務めである安全運行に必須のものである。

ブルートレインが頻繁に運転されていると、これらのメンテナンスの時間が限られ安全運航に支障が出てしまう可能性がある。メンテナンスの不備はときに重大な事故を招いてしまう可能性があり、場合によっては鉄道インフラの信用にかかわる問題となることもある。このため、安全な鉄道事業の運営という面から、ブルートレインは廃止されていったのではないかともいわれている。

 

まとめ

(出展URL http://www.ashinari.com/2013/12/14-384327.php )
ブルートレインは戦後約60年にわたって、東京や大阪などの大都市と地方都市を結んで数多くのビジネス客や旅行客を運び、鉄道インフラの発展に貢献してきた。しかし、時代の流れには勝つことはできず、2015年をもって約60年の活躍に幕を閉じた。今後はイベントなどでリバイバル運行されることがあるかもしれない。機会があれば懐かしのブルートレインを味わうこともできる可能性もある。

 

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