新型コロナウイルスの広がりで、現在世界各国でロックダウンが始まっている。イタリアでは10日、北部からロックダウン(Lockdown:移動制限)を適用し2日後にはイタリア全土に適用。その後、EU各国も相次いでロックダウンを発表。
アメリカでも19日にカリフォルニア全域、21日からはニューヨークでも実質的なロックダウンが開始される。なぜ実質的という表現になるかというと「shelter-in-place:シェルターインプレイス」という命令であり、ロックダウンよりわずかに弱めの屋内退避命令であるからだ。とはいえ脅威が間近か遠くかの違いでしかなく、基本的には不要不急な「外出禁止令」と考えて良い。
まだ日本の多くのメディアではそれほど大きな話題となっていないが、Twitterでは現地のリアルな声が続々届いている。
ロンドンでも時間の問題のようである。
ロンドンが明日からロックダウンになるようだと今さっきアナウンスがありました。パブもカフェも閉まります。今日の人々の優しさは神様の贈り物でした☺️皆様も、ご無事で、にこにこ、私達は元気です☺️ pic.twitter.com/ErQl6x2reY
— motoko gram (@momogramo) March 20, 2020
ニューヨークは日曜日夜からロックダウンが決まったの。外出禁止令が行政から発動された。
自由に行きたいところに行き
自由に見たいものを見て
自由に会いたい人に会うことが、どれだけ尊い事か。
世界が激変する中で、この街に留まる以外の選択肢は持たなかった私は、とんでもない経験をしてる。 pic.twitter.com/xTt74NKYjK— 細井 郁代【iku】NYの筋ニクウーマン (@ikuyohosoi) March 21, 2020
感染拡大で大変なスペインのバルセロナから感動的な映像が届きました。このピアニストの向こう側で参戦したサックス奏者との掛け合いが素晴らしい。スペインの人たちの外出制限での生きのび方、フランスでも学びたい。https://t.co/bRYoip7jZf
— 辻仁成 (@TsujiHitonari) March 18, 2020
【悲報】ついにジョージアもロックダウン(緊急事態宣言)発令。今朝はこうしてみんなでヨギ教室して超チルだったのに事態は一変。幸いうちのゲスト超チルpplだからパニックは起きてないけどよその宿は全員ニワトリ化してるらしい。いまから宿用と自分用に買い物 pic.twitter.com/iGJQAX2uBu
— CHZR (@RAMUNEtabeyo) March 21, 2020
やっとNYCの叔父と叔母と話せた。叔母はこんなに空いてる地下鉄を見たのは初めてだと。また、全てロックダウンと言ってはいるけど、テレビでやってる様な完全なゴーストタウンにはなってないと。食料買い込んで病院へまた戻ると言ってた。とりあえず安心しました。
— Michi!!! (@Jetsetter_Michi) March 21, 2020
日本のロックダウンの可能性も大
世界の動きに比べ、日本はオリンピックの問題もあり現状穏やかな対策に見えるが、アメリカのロックダウンがNYCをはじめとした大都市で始まりつつある中、日本が今後も今と同じ状態を保つことは困難になっていくことが予測される。日本のロックダウン宣言は時期的にも実質的な「オリンピックの中止、延期」に等しいので開催国の日本にとっては極めて判断の難しい局面と言える。17日にも安倍首相は「完全な形で五輪開催」と発言したばかりだ。
マスクの二の舞にならないよう、今のうちから少しづつ食料品などの備蓄を
日本でもつい最近、「マスク不足」「消毒液不足」「トイレットペーパー不足」で多くの人々がスーパーや薬局などに朝から並んだことは記憶に新しい。今でもマスクや消毒液は店頭に並んでいない状態だ。これは買い占めなどの問題もあるが突然の「不足」のニュースに一斉に買い込みが行われたことと、供給の対応も整っていなかったことが大きい。
今後、仮に日本でロックダウンが行われた時に、パニックを起こさずスーパーに並ぶ列の人数を少しでも少なくするために、今のうちから食料品や必需品などを少しづつ緩やかに集めておくことが賢明と言えそうだ。米や缶詰や冷凍食品などの他に、塩やサランナップ、ビニール手袋などもオススメだ。
気がついた人たちから緩やかに備蓄が進んでいけば、供給のバランスも大きく崩れることなく混乱を最小限に食い止めることもできるはずだ。
この記事へのコメントはありません。