COVID-19

「NYやカリフォルニアも実質ロックダウン」日本人もロックダウンに備え少しづつ食料を備蓄すべき

ロックダウン

※2020年3月18日にロンドンで缶詰やトイレットペーパーを購入する人々 wiki(c)Nickolay Romensky

新型コロナウイルスの広がりで、現在世界各国でロックダウンが始まっている。イタリアでは10日、北部からロックダウン(Lockdown:移動制限)を適用し2日後にはイタリア全土に適用。その後、EU各国も相次いでロックダウンを発表。

アメリカでも19日にカリフォルニア全域、21日からはニューヨークでも実質的なロックダウンが開始される。なぜ実質的という表現になるかというと「shelter-in-place:シェルターインプレイス」という命令であり、ロックダウンよりわずかに弱めの屋内退避命令であるからだ。とはいえ脅威が間近か遠くかの違いでしかなく、基本的には不要不急な「外出禁止令」と考えて良い。

まだ日本の多くのメディアではそれほど大きな話題となっていないが、Twitterでは現地のリアルな声が続々届いている。

ロンドンでも時間の問題のようである。

日本のロックダウンの可能性も大

世界の動きに比べ、日本はオリンピックの問題もあり現状穏やかな対策に見えるが、アメリカのロックダウンがNYCをはじめとした大都市で始まりつつある中、日本が今後も今と同じ状態を保つことは困難になっていくことが予測される。日本のロックダウン宣言は時期的にも実質的な「オリンピックの中止、延期」に等しいので開催国の日本にとっては極めて判断の難しい局面と言える。17日にも安倍首相は「完全な形で五輪開催」と発言したばかりだ。

マスクの二の舞にならないよう、今のうちから少しづつ食料品などの備蓄を

日本でもつい最近、「マスク不足」「消毒液不足」「トイレットペーパー不足」で多くの人々がスーパーや薬局などに朝から並んだことは記憶に新しい。今でもマスクや消毒液は店頭に並んでいない状態だ。これは買い占めなどの問題もあるが突然の「不足」のニュースに一斉に買い込みが行われたことと、供給の対応も整っていなかったことが大きい。

今後、仮に日本でロックダウンが行われた時に、パニックを起こさずスーパーに並ぶ列の人数を少しでも少なくするために、今のうちから食料品や必需品などを少しづつ緩やかに集めておくことが賢明と言えそうだ。米や缶詰や冷凍食品などの他に、塩やサランナップ、ビニール手袋などもオススメだ。

気がついた人たちから緩やかに備蓄が進んでいけば、供給のバランスも大きく崩れることなく混乱を最小限に食い止めることもできるはずだ。

 

アバター

草の実堂編集部

投稿者の記事一覧

草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Audible で聴く
Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 【国民の半分がねずみ講に加入した】 アルバニアの歴史
  2. 座敷牢の実態はどのようなものだったのか? 「精神病患者を強制監禁…
  3. 【減税を訴えるため、裸で街を行進した貴婦人】ゴダイヴァ夫人の伝説…
  4. 台湾の「人気インフルエンサー」が起こした愚かな事件
  5. 枝豆と大豆は同じ豆だった! 【枝豆の歴史、栄養、茹で方】
  6. 『25年間連れ添った夫の正体は実父だった』死後に発覚した悪夢のよ…
  7. 韓国の主婦YouTuberの人気について調べてみた
  8. 緊急事態宣言が出ても3日間はスーパーへ行かない方が良い

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

裏切り者は許すまじ!三河一向一揆で離反した大見藤六と、水野太郎作の一騎討ち【どうする家康】

永禄6年(1563年)に勃発した三河一向一揆は松平家中を震撼せしめ、忠義と信仰の板挟みに悩んだ結果、…

戦闘民族 マオリ族の歴史 【タトゥーは身分証明だった】

世界には多くの民族が存在する。その中でも戦争や戦いの中にアイデンティティを持っている民族がいくつか存…

【コロンブス騒動で振り返る】 日本の官僚が機転を利かせたあるファインプレーとは?

Mrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」が物議人気バンドMrs. GREEN APP…

二宮事件とは【呉を滅亡へと追いやった後継者争い 〜陸遜の死】

二宮事件とは中国の三国時代、222年の建国以降、呉は孫権による長期政権が続いていた。…

権力の絶頂を極めた藤原仲麻呂は、なぜ乱を起こしたのか? 「わかりやすく解説」

藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)は、藤原武智麻呂(ふじわらのむちまろ)の次男として706年に…

アーカイブ

PAGE TOP