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台湾はリサイクル大国だった 【台湾のゴミ収集事情と環境保護活動】

ゴミの収集

台湾はリサイクル大国だった

画像 : 台湾のゴミ収集車 ※本人撮影

日本でのごみ収集のやり方は、各自治体によって様々である。

未だに指定ゴミ袋がない自治体もあれば、プラスチックなどリサイクルできるゴミは別に回収するところや、分別しなくても良いところもある。

では、台湾のゴミ収集事情はどうだろうか。

台湾ではゴミ収集車は基本的に毎日やってくる。1日1回もしくは2回決まった時間に回収に来るのである。

そして大音量で音楽を流す。楽曲は主に2曲であり、世界の名曲「エリーゼのために」と「乙女の祈り」が流されている。

なぜ「エリーゼのため」にが使われているのだろうか? これには理由がある。

衛生局の所長の娘が、ピアノでベートーベンの「エリーゼのために」を繰り返し練習していた。
それを聞いていた所長が「耳慣れたこの曲をゴミ収集車の音楽に使うのはどうか」と決定したという。
台湾にいる外国人も受け入れやすい」ということも考慮したそうだ。

乙女の祈り」は、アメリカやオーストラリアではアイスクリーム販売の車が流す音楽だそうだ。
台湾ではゴミ収集車が流す音楽なので、アメリカ人には違和感があるかもしれない。

収集場所に近づくと音楽を流し、収集車が来たことを知らせる。
ゴミ出しの時間が近づくと多くの人が指定場所で待つ。ご近所さん達との楽しいおしゃべりの時間であり色々な噂話に花が咲くのである。

ゴミ収集車には運転手と後ろに1人の係員が乗っていて、これは日本と同じスタイルだ。

筆者が住んでいた台湾の一番南の県では、指定のゴミ袋はなく、どんなゴミ袋でもOKだった。

分別は主に一般ゴミと、家畜や飼料に使うための生ごみ回収の2タイプがある。
ゴミ収集車の後ろにドラム缶が載せてあり、そこに生ごみを入れる形となっている。

ゴミ収集車は一瞬で走り去ってしまうので、ゴミを捨てる人たちは我先にとゴミを収集車に投げ込むのである。

台湾はリサイクル大国

あまり知られてはいないが、台湾はリサイクル王国である。

しかしその昔、台湾は「ゴミ島」と呼ばれていた。台湾政府はその汚名を拭うべくリサイクルを大々的に推奨し始めた。

現在、台湾の資源回収率はドイツに続いて世界2位である。

世界では一般家庭の平均で毎日約1.2キロの廃棄物が出ているが、台湾では毎日0.4キロの廃棄物となっており工業廃棄物の回収もなんと80%にも及ぶ。
資源回収業者の数も次々と増え、10年以内で100社から2000社へと増えている。

個人としても分別してリサイクルする人が多い。プラスチック、紙、ガラス、段ボール、家電、家具などを自分で分別してリサイクル回収場所へ持っていくか、お小遣い稼ぎでリサイクル品を集めて売るおばさんに持っていってもらったりする。

筆者が住んでいた近所にも、皆が「リサイクル屋敷」と呼ぶ一軒の立派な家があった。

その家を建てた女性はリサイクルを生業とし、毎日せっせとリサイクル品を集めて売ったお金で家を建てたのである。

台湾の環境保護活動

台湾はリサイクル大国だった

台湾の美しい海

台湾人の環境保護意識は、日本人よりも高いように思う。

出かける時にはマイカトラリーを持っている人が多く、企業としても環境保護を推奨している。飲料を買う時にもマイボトルを持って購入すると割引がある。

その他には海洋自然保護にも関心が高く、珊瑚の白化を防ぐために海に入る時には日焼け止めは禁止となっている。日焼け止めの中に海洋生物のDNAに害を及ぼす成分が含まれているためだ。

これは国外からの観光客にも注意を促している。

そして台湾にはいくつかの離島がある。

離島で出たゴミを台湾本島に持って帰るためにも費用がかかるので、1人1人が自分が出したゴミを少しずつでも本島へ持ち帰るように勧められている。

このように台湾でのリサイクルの取り組みは、最先端の行いがされているのである。

リサイクルを楽しくやっていくことで美しい環境を守り、そこから私たちも感動や喜びをもらう。リサイクルはそんな素敵な循環である。

 

 

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草の実堂編集部

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草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

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