海外

中国人の結婚率と離婚率 「離婚冷静期とは ~30日以内なら取り消し可能」

中国人にとっての結婚とは

中国人の親は自分の子供の結婚に関して、ある意味日本人より強い関心をもっている。
大学を卒業すると、早い段階で子供に結婚を強要する親が多いのである。

そして中国人の若者たちは、春節にはまるで義務かのように帰省する。
実家に帰って春節を家族で過ごすのである。

以前、筆者が中国に住んでいた時、中国人の友人が「帰省するのが憂鬱だ」と話していた。

理由を聞いてみると

帰省するたびに結婚について質問される。結婚はいつか?彼氏はいるのか?どんな人か?いつ挨拶に来るのか?

等の質問が続くという。

中国の多くの若者は帰省するのを億劫に感じてるという。結婚に関しての質問や圧力が必ずやってくるのだ。そして親の言う通りに結婚したとしても、質問は絶えないという。

孫はいつ抱けるのか?⇨孫はどの学校へ入れるのか?⇨2人目はいつか?⇨孫はどの大学へ入れるのか?⇨孫はいつ結婚するのか?

質問責めは永遠に終わらないのである。

結婚の基準

中国人の結婚率と離婚率

画像 : 結婚証明書

中国では法的には男性が22歳、女性が20歳で結婚できる。
お互いが同意していることが必要であり、何者も結婚を強要することはできない。

結婚登録に行くと、2人が結婚したという「結婚証明書」が発行される。2人の写真が入ったパスポートのような証明書である。

そして離婚すると「離婚証」も発行されるのである。これもまたパスポートのような形である。

中国の結婚率と離婚率

中国人の結婚率と離婚率

画像 : 離婚証明書

2014年から、中国人の結婚率は毎年下がっているという。

2021年には約760万人が結婚したが、1986年に記録を始めてから最低の数字となっている。

結婚率が下がっているのは世界的な傾向である。中国でもいくつかの理由から結婚率が下がっている。

女性に関しては、経済的に独立した女性が増えたことで結婚しない人が増えている。

男性も仕事が忙しく競争率が激しい事から、恋愛したり結婚したりする時間がないということだ。日本とさほど変わりない社会現象であり自由を求める若者が増えている傾向にある。

20歳から24歳の若者の結婚率は2005から2010の間で、47.0%から18.6%にまで下がった。

離婚冷静期とは

離婚率についてはどうだろうか?

2021年1月1日から中国では「離婚冷静期」というものが民法で制定された。

これは離婚の前に30日間の考慮期間を与えるというものだ。

離婚には五つのステップがあり「申請、受理、冷静期、審査、登録」このステップを踏んでようやく離婚が成立する。

この離婚冷静期は様々な波紋を呼んだ。なぜならDVで苦しんでいる女性の逃げ道を断つことになりかねないからだ。

だが、この冷静期があることで安易な離婚を思い留まることもできる。冷静期にもう一度話し合い考え直す時間になるという。

実際2021年には213組が離婚したが、前年比にすると43%も離婚は減少した。

結婚観は世界的に時代と共に変わってきている。時代に合わせてより自由に生きられる人生を選択する人が増えている。

しかしそれと同時に高齢化社会、少子化などの問題も起きているのも事実である。

 

  • Xをフォロー
好きなカテゴリーの記事の新着をメールでお届けします。下のボタンからフォローください。

草の実堂編集部

投稿者の記事一覧

草の実学習塾、滝田吉一先生の弟子。
編集、校正、ライティングでは古代中国史専門。『史記』『戦国策』『正史三国志』『漢書』『資治通鑑』など古代中国の史料をもとに史実に沿った記事を執筆。

✅ 草の実堂の記事がデジタルボイスで聴けるようになりました!(随時更新中)

Youtube で聴く
Spotify で聴く
Amazon music で聴く
Audible で聴く

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

  1. 「マッカーサーはマザコンだった?」毒親・メアリーとの異様すぎる母…
  2. 近年の米中関係を振り返る ー中国にとって厄介だったバイデン政権
  3. フィリピンで普及するPiso WiFiとは 「PisoWiFi自…
  4. コロナ明けの中国。旅行事情やいかに!?
  5. 【地下火災が続くゴーストタウン】セントラリアとは ~小さなミスが…
  6. 中秋節とは 【中国や台湾にもお月見があった?】
  7. 【地球とは思えない絶景】 エイリアンの惑星のように見える10の場…
  8. 【国民の半分がねずみ講に加入した】 アルバニアの歴史

カテゴリー

新着記事

おすすめ記事

カウラ日本人戦没者墓地【実は存在していた日本の海外領土】

カウラ日本人戦没者墓地海外領土と言うのとは実は少しニュアンスは違いますが、オーストラリアのニ…

織田政権の出世頭はやはり『豊臣兄弟』だった?秀吉と秀長の知行高を徹底検証

貫高制と石高制の違いとは織田信長は約800万石、豊臣秀吉は約700万石、徳川家康は約40…

【北欧神話の英雄】 ラグナルの竜退治伝説 「ヨーロッパが恐怖したヴァイキング」

北欧神話に語り継がれる伝説の王、ラグナル・ロズブローク。彼はヴァイキングを率いてフラ…

明智光秀はどうすれば天下を取れたのか?【本能寺の変~山崎の戦いまで】

謎の多い戦国武将の筆頭格「明智日向守光秀」は、謀反人としての不人気よりも、花も実もある戦国大名として…

『新選組は実は病人だらけだった』 新選組を救った食べ物とは?

大河ドラマやゲーム、舞台、漫画など様々なエンターテイメントで取り上げられ、幅広い年齢層に人気…

アーカイブ

人気記事(日間)

人気記事(月間)

人気記事(全期間)

PAGE TOP