暑いときは“カレー”を食べなさいとは最近言いませんよね。日本以上に暑い“インド”でなぜカレーが発祥、発展したのか?暑さとの関係がやはりあるのではないでしょうか?
インドとカレーの関係、日本のカレーの歴史、そして実際に行ってみた東京の美味しいカレー店をご紹介いたします。
目次
カレーの発祥
数年前、インド南部で世界最古とされるカレーの化石が発見されました。紀元前2200年〜2500年前に食べられていたものとみられています。
そして、調べてみると最古のカレーの材料は、ガーリック、ターメリック、ジンジャーでスパイスシチューと呼ばれるものだったようです。真実なら、人間は4500年間カレーを食べ続けていることに。これは大発見ではないでしょうか。
そんなカレーは18世紀、インドからイギリスに伝わりました。イギリスはインドを植民地として支配しはじめており、インドのベンガル地方の総督だったイギリス人が紹介したといわれています。
インドにはカレー粉というものはなく、その都度、いろいろなスパイスを組み合わせていました。19世紀になりイギリスで初めてそれらをあわせたカレー粉が作られました。
明治時代だった日本にもイギリスからカレーが伝わりました。その後、カレーの材料であるタマネギ、ジャガイモ、ニンジンが日本でもたくさん作られるようになり、また国産の安いカレー粉が広がり、大正時代に今のような日本のカレーライスの形ができました。
ですから、日本のカレーはインドのカレーとも、イギリスのカレーともちがう、“日本料理”なのです。
インドのカレーとは
インド料理は香辛料を多用し、煮込み料理はすべて「カレー」と認識されています。
しかし実際は外国人がカレーと呼ぶインドの煮込み料理は、サーグ、サンバール、コルマ、ダールなど、それぞれに固有の名称があり、「カレー」という料理はありません。ただし、インドの観光客向けのレストランやインド国外のインド料理店では便宜上、メニューに「○○カレー」という表記をしていることも多いです。
これは、旧宗主国のイギリス人がインド料理をカレーと総称して世界に伝えたことに理由があります。
日本のカレーの歴史
日本ではイギリスから伝わった小麦粉を加えたとろみのあるカレーを米飯(ライス)の上に掛けて食する「カレーライス」が普及しました。
カレーライスは、ラーメンと並んで『日本人の国民食』と呼ばれるほどになってます。1960年、ハウス食品工業株式会社がカレールウ「ハウス印度カレー」を発売。以後、インスタントカレールウの主流は固形タイプになります。江崎グリコがブロックごとに割って量を加減できる「ワンタッチカレー」を発売。
同年、テレビCM合戦が激化し、カレーが一般家庭で作られるようになり、カレーの生産と消費が急激に増加しました。
1963年ハウスが「子供も大人も一緒に美味しく食べられるカレー」をコンセプトにした甘口のカレールウ「バーモントカレー」を発売。1969年大塚食品が初のレトルトカレー「ボンカレー」を発売していずれも爆発的な人気を博しました。1982年、全国学校栄養士協議会が1月22日を「カレーの日」と決め、全国の小中学校で一斉に「カレー給食」を出し、以後この日を「カレーの日」としています。
また1978年「カレーハウスCoCo壱番屋」1号店がオープン。その後2013年「世界で最も大きいカレーレストランのチェーン店」として、ギネス世界記録に認定されました
東京でカレーをたべるならココ!
日本人の国民食「カレーライス」。 カレーへの強い愛情を持つ人が作ったものこそ信頼できると思いませんか? 美味しさの感覚は人それぞれ違いますが、ここなら間違いなし。
「日本一美味しい!」を見つけられる、東京都内にあるおすすめの名店をご紹介します。
【荻窪】欧風カレー トマト
日本で一番おいしいカレー!と言わせるほどのお店です。
開店前から行列、開店同時にランチ分終了は当たり前!炊き立てを味わってもらうため、ご飯は5人分ごとにフル回転で炊き続けるそう!
「和牛ビーフジャワカレー」2,300円「和牛ビーフジャワカレー」2,300円、高いっちゃ高いけど(笑)。。味わえるのもご縁といったところでしょうか。
お客さまに「美味しい!」と喜んでもらえることを一番に考えてられてるそうです。
【神保町】スマトラカレー 共栄堂
カレー激戦区・神保町の中でも一番の老舗、大正13年創業の「スマトラカレー 共栄堂」。
共栄堂の黒濃色なカレーは、一見驚く見た目ですが、これがうまさの秘密!26種類のスパイスと溶けるほど煮込まれた野菜の風味、肉の旨み凝縮されており、サラッとした食感ながらも濃厚な独特の味わいが特徴です。一番人気メニュー「ポークカレー」普通盛 950円
【神保町】欧風カレー ボンディ
乳製品をふんだんに使用し、数種類の野菜と果実をすり合わせ、まろやかさとコクを出したドロリとしたルーが特徴的な欧風カレーです。
初代オーナーが芸術を学ぶためにフランスへ渡った際、レストランで働いたことがきっかけでソースの奥深さに出会い、この濃厚なソースが生まれました。
玉ねぎの甘さからはじまり、コク、辛みと口の中に広がっていく洗練されたうまさがあります。「チキンカレー」1,480円
【恵比寿】薬膳スープカレー シャナイア
住宅街の奥に隠れ家のようにある、薬膳スープカレーのお店です。
「孤独のグルメ 」で井之頭五郎も訪れました。鶏ガラをメインに、野菜・魚介、ナツメや紅花などを加えた薬膳スープに香り豊かなスパイスを加えたもの。
店内は、猫・ネコ・ねこ。猫好きさんにもおすすめ!「チキンと野菜のスープカレー」1450円~
【原宿】みのりんご
フライパンで溶かした「とろ~りチーズ」200円をトッピングしたチーズキーマカレーが名物。
2時間以上かけて作られた“あめ色玉ねぎ”が醸し出すコクと、少し大きめに挽かれた牛豚粗挽き肉の旨みが絶妙にマッチした最強のキーマカレーです。
キーマカレー 中・900円 大・1000円 とろ~りチーズ(トッピングメニュー)・200円
【祐天寺】ナイアガラ
【築地】中栄(豊洲に移転)
【神保町】キッチン南海
【中目黒】フォレスター
【渋谷】ムルギー
【中目黒】井上チンパンジー
【宝町】ロダン
コラム
人気カレーチェーン「カレーハウスCoCo壱番屋」が、インドのニューデリーに2020年初旬をめどに1号店の開店をめざすことを発表しました。
カレーは日本のものと同じ味付けにし、辛さのレベルやトッピングの具材などを選ぶ方式もそのまま持ち込むといい、インド進出について「世界最大のカレーの消費国でありマーケットは広がっている。本場の地で勝負したい」として、2030年ごろまでには30店舗を展開する予定だそうです。
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神保町住みなんでココに書いてある店には大体行ったこと有るけど、結局ココイチに落ち着いてしまったよ
美味い店は飽きも早い