プレミアリーグ第2節・ブライトン戦を振り返る
先週の8月19日(土)、プレミアリーグ第2節が開催されました。
三笘薫が所属するブライトンは、アウェイでウルブスと対戦しています。そして今週26日(土)には第3節が行われ、ホームでウェストハムとの試合があります。
今回の記事では、第2節でのブライトンの試合を振り返り、第3節の展望についても見ていきたいと思います。
三笘の今季初ゴールは後世に語り継がれるレベル
前半15分、ピッチ中央の左サイドでボールを受けると、マークに付いたセメドを抜き去り、一気にトップスピードへ加速。次々と相手ディフェンスを抜き去り、最後ゴールキーパーとの一対一も冷静に決め、衝撃のゴールを奪いました。
フィールド上にスペースがない現代サッカーにおいて、ハーフウェーラインから自分1人だけでボールを運び、ゴールを決めることは本当のトッププレイヤーしかできません。
長年サッカーを見てきましたが、日本人があのようなスーパーゴールを決めた事実を受けて、今までの「時間の重み」と共に、なんともいえない幸福をしばらく感じていました。
勢いに乗ったブライトンは、そのあとも得点を重ねます。
後半開始早々の46分、ソリー・マーチが浮き球のパスを送り、ダニー・ウェルベックが反応。ゴール前に持ち込みシュートを放ちます。1度はゴールキーパーが弾きましたが、こぼれ球に走り込んだのは三笘でした。シュートは狙わずにマイナスへ折り返し、エストゥピニャンが最後押し込みます。このプレーで三笘はアシストも記録しています。
さらに51分、フリオ・エンシソが抜け出し、右足のアウトサイドでクロスボールを送ります。このクロスにマーチが合わせて追加点。続く55分、またしてもエンシソからパスを受けたマーチがゴールネットを揺らし、ブライトンが試合を決めます。
現地の映像では4点目を受けて、スタジアムを後にするウルブスサポーターが映っていました。
このあとウルブスに1点を返されますが、試合はブライトンが4−1で勝利。開幕2連勝を飾っています。
課題(修正点)も多いブライトン
4−1というスコアでしたが、正直なところ、どちらが勝ってもおかしくない試合でした。
ハイライトを見ていただければ分かると思いますが、ブライトンは何度も決定的な場面をウルブスに作られています。
幸運にも点は入りませんでしたが、1点でもゴールが入っていた場合、どちらに勝利が転ぶのか全く分からない試合展開でした。
第1節でもそうでしたが、不用意にボールを失ってしまうと、決定的なカウンターをくらってしまう傾向があります。
ブライトンの戦術は、センターバックのルイス・ダンクから攻撃が組み立てられます。今回のウルブスは、ダンクにボールを持たせないように前線からプレスをかけてきました。ダンクも思ったようにボールが持てないため、ブライトンの攻撃が停滞した時間帯もあり、ウルブスの対策もそれなりに機能していました。
これから各チームが入念にブライトン対策を敷いてくると思います。
そのため、ブライトンも「対策のための“対策”」を準備することが必要です。
今後に向けて少し不安が残りましたが、相手チームが対策を仕掛けてくることは、監督のデゼルビも分かっているはずです。
デゼルビがどのような戦術で、相手チームの対策を潜り抜けるのか、楽しみにしたいと思います。
第3節の対戦相手はウェストハム
今週土曜日(26日)の第3節、ブライトンはウェストハムをホームに迎えます。
ウェストハムは前節、チェルシーに3−1で勝利しています。
勢いに乗る両チームの対戦になるため、スペクタクルな面白い試合が展開されるでしょう。
前回のスターティングメンバーを大きく外してしまい、恥ずかしさを感じている私ですが、第3節も予想してみたいと思います。
GKはスティール
DFは左から、エストゥピニャン、ウェブスター(ファン・ヘッケ)、ダンク、ミルナー
MFはボランチに、ギルモア(ダフード)、グロス
前線は左から、三笘、ウェルベック、マーチ
FWは、ペドロ
上記のように予想します。外れた場合は、申し訳ありません。
エンシソが離脱
悲しいニュースとして、フリオ・エンシソがトレーニング中に大怪我をしてしまいました。左膝の半月板を痛めてしまい、全治4ヶ月となっています。
前節のウルブスでも2アシスト決めて絶好調だったエンシソ。ブライトンからしても大ダメージです。
移籍期間の終了まで1週間程度ですが、もしかすると新たな選手獲得に動くかもしれません。
移籍状況に関しても、引き続き注目する必要があります。
プレミアリーグ第3節・ブライトン対ウェストハムは、8月26日(土)25:30からです。
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