突然ですが、商業高校に通う高校生のみなさん、先生方にこんなこと言われた経験ありませんか?
「この高校では全商検定っていう検定を受けてもらうんだけど、3冠とったら卒業式の時に表彰されるし、就職で有利になりますよ。」
そういわれても「なんだか3冠って難しそうだし大変そう」なんて思っちゃいますよね。
今回は各検定の合格率を参考に、どうしたらできるだけ楽に3冠達成できるかについて解説します。
全商検定の一覧と内容
・珠算・電卓実務検定試験(これは珠算と電卓で別々の扱い/普通計算とビジネス計算2部門合格で1級)
普通計算では、そろばんか電卓を使ってとにかく計算しまくります。
ビジネス計算部門では、算数の文章問題のようなものを解きます。
・簿記実務検定(会計、原価計算の2つ合格で1級)
会計では株式会社での会計処理を中心に出題されます。
原価計算では、製造業で用いられる原価の計算の手続きについて出題されます。
・ビジネス文書実務検定(文書と速度の2部門合格で1級)
文書部門では、渡されたプリントから通信文と呼ばれる、営業用の文書をワードを使って作っていきます。
速度部門ではとにかくタイピングをして問題文を完璧に写していきます。
・英語検定試験
発音のアクセントやリスニング、長文からの読解などを行っていきます。
・情報処理検定試験(ビジネス情報とプログラミングのそれぞれに1級が存在)
ビジネス情報部門では、エクセルを用いた活用能力を問う問題や、データベースソフトウェアの実務的な活用を想定した内容の問題が出題されます。
プログラミング部門では、情報処理やプログラミングに関する用語、流れ図やプログラミング言語による実践的なアルゴリズムを問う問題が出題されます。
・商業経済検定試験(ビジネス基礎、マーケティング、経済活動と法、ビジネス経済A、ビジネス経済Bのうち2つ合格で1級扱い)
ビジネス基礎では、ビジネスが実際にどのように行われているかを学びます。
マーケティングでは、顧客が満足する商品やサービスの提供を行うための企業活動について学びます。
経済活動と法では、経済活動や日常生活で必要とされる基本的な法律について学びます。
ビジネス経済Aでは、ミクロ経済やマクロ経済に関する基本的な知識を身につけ、経済の仕組みや概念について学びます。
ビジネス経済Bでは、産業構造の変化や国際化など、ビジネスに必要な経済に関する知識について学びます。
・会計実務検定試験(財務諸表、財務会計、管理会計から2つ合格で検定合格扱い)
財務諸表では、企業が公表する財務諸表から企業の状況を自分で判断する実践力を身につけます。
財務会会計では、現代の企業会計にとって不可欠な知識の基礎を身につけます。
管理会計では、経営管理に活用できるビジネス・マネジメント能力を身につけます。
各検定の合格率(令和3年度に行われた2回の日程の平均値)
・珠算・電卓実務検定試験 普通計算部門 78.6%
・珠算・電卓実務検定試験 ビジネス計算部門 57.4%
(珠算と電卓2つ合わせての合格率しか統計が出されていないので、別々での算出不可能)・簿記実務検定 会計部門 34.4%
・簿記実務検定 原価部門 52.5%・ビジネス文書実務検定 文書部門 54.5%
・ビジネス文書実務検定 速度部門 43.3%・英語検定試験 8.5%
・情報処理検定試験 ビジネス情報部門 25.5%
・情報処理検定試験 プログラミング部門 37.3%・商業経済検定 ビジネス基礎 80.0%
・商業経済検定 マーケティング 66.6%
・商業経済検定 経済活動と法 57.8%
・商業経済検定 ビジネス経済A 72.1%
・商業経済検定 ビジネス経済B 49.3%・会計実務検定試験 財務諸表 63.2%
・会計実務検定試験 財務会計 47.6%
・会計実務検定試験 管理会計 33.7%
おすすめ検定3つ
上記を踏まえて、おすすめの検定を3つ紹介いたします。
1つ目 珠算・電卓実務検定試験(電卓)
理由は、合格率も高く、電卓なら授業で嫌というほど触れるので自然と技術が身についていることが多いため。
2つ目 ビジネス文書実務検定
理由は、合格率も低くなく、文書はやり方さえ覚えてしまえばできるし、速度も毎日タイピング練習をすれば合格することが多いため。
3つ目 商業経済検定
理由は、合格率も高いし科目の種類が多く、得意不得意を基に自分の好きな科目を勉強して合格することができるため。
以上この3つにさえ合格してしまえば、夢の全商3冠をゲットすることができてしまいます。
良かったら参考にしてみてください。
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