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秋華賞(G1)の魅力について詳しく解説【過去の名勝負】

秋華賞(G1)が面白い!

秋華賞 過去10年最後の直線(2008~2017)

競馬で有名なレースといえば、ダービー、菊花賞、天皇賞、有馬記念などが一般には知られています。

そんな中で“秋華賞”???何それって感じですよね。

このレースは3歳牝馬限定の三冠の最終レースとしてそれまでの“エリザベス女王杯”を引き継ぐかたちで、1996年に創設されました。

上記の有名なレースに比べれば、歴史の浅いG1レースなので、認知度が低いのは致し方ないとも言えるかもしれませんね。

3歳の有力牝馬にとって、春の桜花賞東京優駿牝馬(オークス)が最大の目標となります。

ただ、この2レースは、人間でたとえて言えば、幼稚園のお嬢ちゃんたちが、小学校に上がったばっかりの春の運動会でワーワー、キャーキャー言いながら、かけっこしているのと同じなんですね。。

その点、成長が速い女の子が、夏休みを終え、急に大人びてきた後の3冠最後のレースが、その年の小学生女王決定に最もふさわしいともいえるのではないでしょうか。。

秋華」とは、古代中国の伝承によるところが大きく反映している言葉です。「秋」は大きな実りを表し、「華」は名誉・盛り・容姿が美しいという意味がこめられているのです。

3歳牝馬が、京都競馬場の向こう正面の急激な坂を上って下り激しく争うことで、殆どの年が平均~ハイペースになることになり、数々の名勝負を産んできました。

秋華賞(G1)の魅力について詳しく解説【過去の名勝負】

競馬のクラッシックとは

日本の中央競馬の世界では、毎年、春の時期になると「いよいよ、今年のクラシック戦線の幕開けです」などと言われ始めます。

これは、中央競馬では、主に土日に開催される各レースにグレードという、いわば格付けがあり、当日で一番グレードの高いレース(主に最終レースの前に実施されます)が メインレースとして、その日のクライマックスとして、注目度も売り上げも最高となることになります。

そのグレードですがG1からG3まであり、まったくグレードがないレースが大半となります。 そのG1レースですが2019年現在で26レースあります。では、そのG1レースの中で、クラシックとは、何なのでしょう。

辞書でクラシックを調べると、クラシック=「古典」「格式のある」と出ています。

もともとイギリスの競馬界で伝統あるレースの下記の5レースの事を言います。

・2000ギニー(1809年創設。3歳牡馬牝馬限定)
・1000ギニー(1814年創設。3歳牝馬限定)
・オークス(1779年創設。3歳牝馬限定)
・ダービーステークス(1780年創設。3歳牡馬牝馬限定)
・セントレジャーステークス(1776年創設。3歳牡馬牝馬限定)

イギリスにおけるクラシックレースを見てお気づきのように、クラシック競争は『3歳限定戦』というのが基本線ですね。

そうなのです、G1レースの中でも、特に伝統があり、競馬界、ファンでもとくに重要なレースのことなのです

【サクソンウォリアー2冠は!?】2018 第239回 英ダービー(G1)

2018年の英国競馬の第239回!ダービー(約2400メートル芝、G1)はロンドン郊外のエプソム競馬場で行われ、5月の2000ギニーを制しクラシック2冠を狙った同馬は、断然の1番人気に応えられず、紫の帽子のサクソンウォリアーは残念ながら4着に。デビュー5戦目で初黒星。

近代競馬発祥の地、英国のダービーで日本産馬の初優勝は成りませんでした。

クラッシック三冠

日本でも、3歳限定戦のGⅠ競争をクラシック競争と呼ぶようになりました。

中央競馬クラシック三冠とはイギリスのクラシック三冠戦を範として生まれた創設された、3歳牡馬・牝馬のための皐月賞東京優駿(日本ダービー)、菊花賞の3競走なのです。

1964 菊花賞 シンザン

菊花賞。皐月賞、ダービーの二冠を制したシンザンは二番人気でした。

カネケヤキが先頭で4コーナーを回わります。そこへ一番人気のウメノチカラが猛前と襲い掛かります。

場内実況が叫びます「どうしたシンザン!やはり三冠は駄目か!」。

栗田騎手はウメノチカラがカネケヤキを捉えるのを見てからおもむろにシンザンにゴーサインを出します。

すると恐るべき切れ味を発揮(これが、後年有名になる“ナタの切れ味”)したシンザンは、ウメノチカラを並ぶ間もなく交わし、三馬身近い差を付けて栄光のゴールを駆け抜けました。
ついにセントライト以来23年ぶりの三冠馬達成した瞬間でした

現在の京都3000mの菊花賞でも常に言われている格言「3角手前の下りはゆっくりと下った」シンザンが勝利したのがよくわかる映像ですね。

エリザベス女王杯と牝馬三冠

3歳牝馬に関しては、イギリスでは三冠目はないのが注目されますが、日本人にとっては、なんといっても““という数字が大好きなのですね、

三冠王、三本柱、三人娘、三種の神器、三顧の礼 三本の矢とか。

ということで、3歳牡馬にクラッシック3冠があるのなら、牝馬にも三冠を作ろうと、イギリスにはその由来がない、“エリザベス女王杯”を最後の三冠レースとしたのでした

1986 エリザベス女王杯 メジロラモーヌ

1986年、メジロラモーヌが史上初の牝馬三冠(当時は桜花賞・オークス・エリザベス女王杯)制覇を達成しました。

しかし、その後、最後の一戦となった有馬記念は完敗の9着。「牡馬相手じゃ、こんなもんだよ。トウメイやテスコガビーの方が上」などいう声もありました。

今となっては、女傑エアグルーヴを筆頭に、ダービーを制したウオッカ、三冠馬スティルインラブなども登場して、影が薄くなっています。

しかし、当時の三冠をすべて勝ったのも立派ですが、すべてのトレイアルをを含めた6連勝こそ、現在ではありえない不滅の金字塔ではないでしょうか。

今はなき名門“メジロ牧場”、その勝負服の「白、緑一本輪、袖緑縦縞」がいつでも感動を呼び起こしてくれます。

1993  エリザベス女王杯 ホクトベガ

そんなエリザベス女王杯では、もう一頭、忘れられない馬がいました。

ベガはベガでもホクトベガ!!」「東の一等星、勝ったのは北斗のベガです!」という実況は現在でも語り草となっています。

これは今見てもすごいレースでした。ケイウーマン、デンコウセッカ、ユキノビジン(頭も勝負服も真っ白!私の本命でした)スターバレリーナ(一番人気)などの有力馬が先陣を争う前半戦。

そして最後の直線の壮絶なたたき合い、牝馬三冠がかかる武豊の“ベガ”が伸び悩むなか、その後大活躍する“ノースフライト”が抜け出したと思った瞬間、うちから白い帽子の“ホクトベガ”が突き抜けました。

9番人気で目立たなかった“地味な娘”の快挙にスタンドも沸き上がりました。

過去の秋華賞 名勝負

秋華賞(G1)の魅力について詳しく解説【過去の名勝負】

その後1996年の番組改編で、それまで牝馬三冠の最終レースであったエリザベス女王杯が古馬牝馬にも開放された事に伴い、新たに牝馬三冠レースの最終戦として“秋華賞“が創設されました。

「秋華」とは、古代中国の伝承によるところが大きく反映している言葉です。「秋」は大きな実りを表し、「華」は名誉・盛り・容姿が美しいという意味がこめられているのです。

3歳牝馬は夏を超え、秋のG1レース初戦を京都競馬場の内回りコースを激しく争うことで、殆どの年が平均~ハイペースになることになり、数多くの名勝負が生まれたことから、人気を集めました。

そんな“秋華賞”を勝った、名牝、名勝負を調べてみました。

1996年 第1回 秋華賞(GⅠ)【ファビラスラフイン】

デビューは4歳の2月でしたが、2着に7馬身差をつけ勝利。続くさわらび賞では5馬身差の圧勝。初の重賞挑戦となったニュージーランドトロフィー4歳ステークスも勝利し、デビューから破竹の3連勝を飾り一気に話題になりました。

しかし、当時は外国産馬にはクラシックの出走権がなく、第1回NHKマイルカップに出走するも14着と大敗してしまいます。

そして夏の休養後、この年初めて創設された、第1回秋華賞への出走することになります。

当日はその年のオークス優勝馬エアグルーヴが断然の1番人気に支持され、ラフィンは18.8倍と離れた5番人気でした。

レースはハイペースとなりますが、前半を3番手から進み、4コーナーでは2番手に、そのまま一気に抜け出して押し切り勝ちの横綱相撲に周囲も圧倒されました。

これがファビュラスラフィンの真の実力の証明となりました。

1997年 第2回 秋華賞(GⅠ)【メジロドーベル】

1997年のクラシック三冠初戦・桜花賞では、単勝オッズ1.3倍の1番人気に支持されましたが、スローペースを堪えきれず、キョウエイマーチの2着と敗れてしまいます。

しかし二冠目のオークスでは15万人の大観衆の声援に、押し出されるように先頭に立った一番人気のキョウエイマーチに対し、メジロドーベルはじっくりと後方に位置をとります。

最後の直線では馬場の中央から一気に抜け出し、2着ナナヨーウイングに2馬身半差を付け勝利を勝ち取りました。

三冠最後の秋華賞ではキョウエイマーチが2番手を追走、メジロドーベルは中団につけると、最後の直線で先頭に立ったキョウエイマーチを残り100メートルで捉え、同馬に2馬身半差をつけ勝利,牝馬二冠を果たしたのです。

外から黄色い帽子、黄色い帽子」「外からドーベル!ドーベルだ、メジロドーベル差し切ったあ!」の実況どおり、4角手前から豪快に突っ込む“鬼足“に感動が蘇ります。

1998年 第3回 秋華賞(GⅠ)【ファレノプシス】

桜花賞では3番人気でしたが、直線で逃げ粘るロンドンブリッジを交わして、重賞初勝利をクラシックで果たす快挙を演じました。

2400mという距離への不安説があったオークスでは、後方待機策から直線で追い込むも、エリモエクセルとエアデジャヴーを捉えきれず、3着に敗れてしまいます。

秋はトライアルのローズステークスで復帰、一転した先行策が功をそうして勝利を挙げます。

そして秋華賞では、前走の教訓をうけ中団待機から最終コーナーで早めに先頭に並びかけ、直後に立つとそのままゴールまで押し切り優勝。

ついに牝馬二冠を達成しました。

1998年度JRA賞最優秀4歳牝馬、2000年度同最優秀5歳以上牝馬。馬名は、胡蝶蘭の学名であります。

2001年 第6回 秋華賞(GⅠ)【テイエムオーシャン】

2001年、桜花賞トライアルのチューリップ賞を4馬身差で勝利した後、桜花賞では2着のムーンライトタンゴに3馬身差をつけて優勝、祖母、孫での桜花賞制覇という順調なスタートを切りました。

しかし続くオークスではレディパステル、ローズバドに続く3着と敗れてしまいます。

秋になりトライアルを使わず雪辱を期した三冠最終戦の秋華賞では落ち着いて先行策をとります、直線では、スタートで出遅れたローズバドの鬼のような追い込みを封じ込め、桜花賞に続き牝馬二冠馬に輝きました。

おもな勝ち鞍は阪神3歳牝馬ステークスで、2000年JRA賞最優秀3歳牝馬、二冠を達成した2001年はJRA賞最優秀4歳牝馬を獲得しました。

2002年 第7回 秋華賞(GⅠ)【ファインモーション】

アイルランドで生まれ日本で調教されたファインモーションは外国産馬であり、桜花賞・オークスは当時の規定により出走できませんでした。

夏の函館で復帰したファインモーションは条件戦、また札幌で行われた阿寒湖特別において、いずれも牡馬、古馬相手に5馬身差で圧勝。

先行してから突き放す強烈なパフォーマンスで大注目を集めました。

秋初戦のローズステークスでも3馬身差の楽勝で重賞初制覇。

無敗のまま迎えた第7回秋華賞は単勝1.1倍の圧倒的支持を受けました。

レースでは鞍上の武豊騎手のもと、好位から抜け出すと一気に後続を引き離しそのままゴール。
2着に秋華賞最大着差となる3馬身1/2差をつけ、1.58.1のレースレコードタイでGI初制覇をなしとげてしまいました。

動画でもまさに圧勝で本当に強い馬でしたね。

その後、古馬牝馬混合のエリザベス女王杯も無敗のままの勝利を果たし、レース後、あまりの強さに武豊は検量室前で「怪物や」と絶賛しました。

2003年 第8回 秋華賞(GⅠ)【スティルインラブ】

2003年、第63回桜花賞では、自身と同じサンデーサイレンス産駒の超良血馬・アドマイヤグルーヴと人気を二分していました。

しかし 直線豪快に馬群を割って抜け出し、2着に1馬身1/4差をつけての圧勝でした。

続くオークスでも2着に1馬身1/4差をつけ優勝。ついに1993年のベガ以来の牝馬クラッシック二冠を達成します。

秋初戦のトライアルでローズステークスでアドマイヤグルーヴの5着となるものの、本番の秋華賞はアドマイヤグルーヴの猛追を振り切ります。

ついに彼女はなんとあの“メジロラモーヌ“以来の牝馬三冠を達成することになりました。

当然のことながら、同年のJRA賞最優秀3歳牝馬に選出されました。

2006年 第11回 秋華賞(GⅠ)【カワカミプリンセス】

彼女もいろいろの事情が重なりでデビューが遅くなってしまった結果、桜花賞には間に合いませんでした。

しかし目標を切り替え、トライアルのスイートピーステークスに出走すると、直線で鋭く抜け出して勝利。

本番当日は武豊のアドマイヤキッス、桜花賞で優勝したキストゥヘヴンに続く3番人気支持されます。

レースでは先頭から5、6番手を追走し、直線で前を行くアサヒライジングを交わして先頭に立つと、フサイチパンドラの追撃を抑えて1着でゴールイン!

無敗でのオークス制覇は、クリフジ、ミツマサ、ミスオンワードに次ぐ史上49年ぶり4頭目という大偉業をあっさり達成してしまいました。

さらに秋は無敗のまま秋華賞に直行。最後は粘るアサヒライジングを交わして優勝、無敗での秋華賞優勝および牝馬二冠馬は史上初の達成でした。

2007年  第12回 秋華賞(GⅠ)【ダイワスカーレット】

2007年、桜花賞トライアルのチューリップ賞では前年の2歳女王ウオッカと対戦し敗戦します。

戦略を立て直した陣営は、本番の桜花賞では直線で早めに抜け出す積極策でウオッカの追撃を抑えて優勝をはたします。

オークスではウオッカが日本ダービーに出走するため不動の本命になりましたが、感冒により回避することになってしまいます。

秋初戦、ローズステークスを一着で勝利した後、。第12回秋華賞に出走。

64年ぶりの牝馬のダービー馬となったウオッカと春以来の再戦ということで、競馬界の盛り上がりは尋常なものではありませんでした。

レースは道中2番手を追走して、3コーナーで先頭を捕らえると後続の追撃を払い、ウォッカの壮絶な追い込みを振り切り完勝しました。

同年のダービー馬とオークス馬(ローブデコルテ)を破り、中央競馬牝馬2冠の快挙を達成しました。

2009年 第14回 秋華賞(GⅠ)【レッドディザイア】

2009年、トライアル戦を無視しいきなり桜花賞に出走。

しかし、レースでは後方待機から直線抜け出しましたが、あの“ブエナビスタ”に差しきられ1/2馬身差の2着に終わります。

さらにオークスでも後方から追いあげてきたブエナビスタとマッチレースになりましたが、ハナ差の2着に敗れてしまいます。

秋華賞では4コーナーを回って先頭に立ち、外から猛追する宿敵ブエナビスタを、ついにハナ差退けて勝利!。

春の口惜しさを見事に晴らしたのでした。

2010年  第15回 秋華賞(GⅠ)【アパパネ】

2010年はチューリップ賞から始動。、2着に敗れましたが。本番の桜花賞では先行する形でレースを進め、最後の直線でスパートをかけるとゴール前で逃げるオウケンサクラを差して優勝を飾ります。

勝ち時計1分33秒3は桜花賞レコードとなりました。

そして迎えたオークスでは中団で追走、。直線ではサンテミリオンに後方から迫り、そのまま並んでゴール板を駆け抜けました。

約15分間にも及ぶ長い写真判定の末、JRA・GIおよび八大競走では史上初となる1着同着という結果となります。

また関東馬による牝馬クラシック2冠達成は1986年のメジロラモーヌ以来、24年ぶりのことでした。

秋になり、いよいよ三冠をかけた秋華賞、直線で豪快に伸びると追いかけるアニメイトバイオ、アプリコットフィズを抑えて見事に勝ちきりました。

ここに、スティルインラブ以来、7年ぶり史上3頭目の牝馬三冠馬の誕生となりました。

2012年 第17回 秋華賞(GⅠ)【ジェンティルドンナ】

3歳となっての初戦はなんと、牡馬のクラッシック路線の重賞シンザン記念を選択、2着馬に1馬身1/4差をつけ優勝し重賞初制覇を達成。同レースでの牝馬の優勝はフサイチエアデール以来13年ぶりとなりました。

桜花賞でもジョワドヴィーヴルに次ぐ2番人気にこたえます。直線 真ん中から抜け出して1着でゴール、クラシック1冠目を獲得しました。

ただ、オークスでは距離が問題視され、桜花賞馬でありながら3番人気にとどまっていました。

しかし、レースでは前半から速い流れになったこともあり、最終コーナーでは後方から4番手という位置どりながら一気に仕掛け、3F上がり34秒2という鋭い脚で追い込み、レースレコードの2分23秒6のタイムで2冠目を獲得します。

秋初戦となったローズステークスで完勝した後。第17回秋華賞では1.3倍の圧倒的な1番人気に支持されます。

返し馬の途中にスタンドからの歓声に驚いて落馬するアクシデントにもめげず、スタートから中団で折り合い、最後の叩きあいを制して完璧に勝ち切りました。

史上4頭目の牝馬三冠は、父・ディープインパクトも三冠馬であり、日本競馬史上初となる親子三冠を実現したのでした。

2013年 第18回 秋華賞(GⅠ)【メイショウマンボ】

2013年の桜花賞では見せ場もなく10着と惨敗に終わります。

しかしオークスでは、前走の惨敗を受け人気薄になったものの、武豊騎乗のクロフネサプライズの逃げを直線で捉え、2着エバーブロッサムに1と1/4馬身差をつけGI初勝利を飾りました。

秋初戦のトライアル、ローズステークスは一度先頭に立つもデニムアンドルビーの4着に敗れてしまいます。その結果秋華賞では3番人気にとどまりました。

しかしレースでは 道中じっくり末脚をためるように中団に位置し、直線に入ると一気にセキショウを捉え、追い込んできた2着スマートレイアーに1と1/4馬身差をつけ2冠牝馬に輝きます。

この年は次走のエリザベス女王杯も制しGI3勝、JRA賞最優秀3歳牝馬に選出されました。

2015年 第20回 秋華賞(GⅠ)【ミッキークイーン】

3歳年明けのクイーンカップでは最後方から追い込むも、勝馬をとらえきれずクビ差2着。桜花賞では3分の2の抽選を外し除外されてしまいます。

しかしその後、忘れな草賞に優勝して賞金を加算し、オークス出走権を獲得します。

さらに本番のオークスでは、中団から末脚を伸ばし、一番人気のルージュバックを差し切って優勝、GI初優勝となりました。

秋はローズステークス2着から秋華賞へ出走。

レースでは、好スタートから得意の中団につけます、そして最後の直線で馬群を抜け出し、後方から追い込んできたクイーンズリングをクビ差おさえてレースレコードで優勝、二冠を達成しました。

GI2勝が評価され、JRA賞最優秀3歳牝馬を受賞しました。

2018年 第23回 秋華賞(GⅠ)【アーモンドアイ】

牝馬三冠の1戦目、桜花賞、やや出遅れ気味で後方2番手で控える展開も最後の直線で外に出し、ムチを入れることなく先行馬群を一気に差し切りGI初制覇をとげます。

勝ちタイム1分33秒1は2010年の牝馬三冠馬アパパネのレースレコードを0.2秒更新するタイムで衝撃を与えました。

オークスでは。父が短距離馬とされていたロードカナロアであるため距離への不安がささやかれるも1.7倍の圧倒的1番人気に推されます。

レースでは、道中中団に位置どりを確保。最終コーナーで進出を開始し、、早めに動いて先頭馬に並び掛けると一瞬で交わし、抜け出します、そのまま2着に入ったリリーノーブルに2馬身差つけて優勝しました。

史上5頭目の牝馬三冠を懸けてオークスから直行で、秋華賞へ。1.3倍と圧倒的な1番人気に支持されての出走となりました。

レースでは、“いつもどおり(笑)”遅れたスタートから馬群の中団に位置を取ると、最終コーナーでは外から一気に進出を開始しします。
最後の直線では逃げ粘るミッキーチャームを並ぶ間もなく交わし、2着の同馬に1馬身半差つけ“いつもどおり”完勝しました。

ジェンティルドンナ以来6年ぶりとなる史上5頭目の牝馬三冠を達成。またローズステークスを経由しない牝馬三冠は初となる。また、デビューから6戦での三冠達成は、牡牝合わせても最少のキャリアも記録しました。

史上5頭目の牝馬三冠馬であることはもちろん。ジャパンカップの優勝などにより2018年の年度代表馬、2019年のドバイターフなど優勝実績もありました。

馬名の由来は「美人とされる顔の目の形

秋華賞 2019年

第24回秋華賞予想オッズ

 

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