健康

サウナの気持ちいい入り方とは

サウナはオジサンたちの娯楽というイメージはもう古い!いま、サウナは女性や若者にも注目され、その良さが知られるようになり「サウナブーム」という言葉も飛び交うようになりました。

スーパー銭湯にもサウナがあり、手軽にサウナが利用できます。サウナ施設ではイベントが数多く実施され、サウナをテーマとしたブログも人気を集めています。このサウナブームのきっかけを作ったといわれるのが、マンガ「サ道」。以後、サウナ愛好家は急増し、彼らは「サウナー」と呼ばれるようになりました。そこで今回は、サウナの気持ちいい入り方を多角的に追求してみました!

温熱効果

サウナの気持ちいい入り方

サウナはお風呂と同様に、温熱効果によって身体を温めることが可能です。身体が温まると血管が広がって血液の流れが良くなります。

心臓や肺に支障がある人はお湯に浸かると息苦しくなってできないこともありますが、サウナは負担が少ないのです。この温熱作用が身体に与える影響は、大きく二つあります。

ひとつは、「身体がほぐれること」。関節の周辺にある靭帯はコラーゲンというタンパク質でできていて、温めるとやわらかくなります。関節がこわばっていて、動かすと痛みを感じる人はコラーゲンの柔軟化によって、靭帯が柔らかくなり、痛みが取れるのです。湯治と同じ理由で、サウナにも身体をほぐす効果があります。

もうひとつは「慢性の痛みを軽減すること」です。慢性の痛みがある人は気にすることで痛みに対する神経が過敏になっていますが、身体を温めることで、痛みに対しての神経スイッチが入りにくくなるのです。

温冷交代浴

サウナの入り方として「温冷交代浴」というものがあります。サウナ→冷水浴→外気浴を繰り返すことで、サウナでは血管が広がり、水風呂では血管が収縮することで血流が良くなるといわれています。これは急激な温度変化から身体を守ろうとするために作られるベータエンドルフィンが「気持ちよさ」につながっている可能性が高いとか。この物質は脳内麻薬ともいわれ、ランナーズハイや性行為、おいしいものを食べたときに出るといわれてます。

具体的には、サウナで蒸され、水風呂で急激に冷やすことを何度か繰り返していると爽快感、多幸感など快楽の波がやってくるといいます。水風呂に抵抗がある人は、30℃前後のぬるま湯でもOK。80℃のサウナなら5分を目安に、ぬるま湯のシャワーを浴びて、水分補給をしながら休憩。これを2セット行うことで、爽快感を味わえます。しかし、無理は禁物。ガマンせず、「気持ちいい」を優先して利用しましょう。

ロウリュウ

さて、ここからは色々なサウナの入り方の紹介です。

皆さんは、「ロウリュ」もしくは「ロウリュウ」という入浴法を知っていますか?これはサウナの本場・フィンランドに伝わる伝統的な入浴法で、最近では色々なサウナで取り入れられています。熱したサウナ石に水をかけることで水蒸気を発生させ、スタッフがタオルや団扇などでお客さんを扇ぐというものです。

本来、サウナは高温でも湿度が低いので体感温度は低くなりますが、このロウリュウはまさに熱波!一気に汗が吹き出て体がさらに熱くなります。大量の汗をかくことで新陳代謝が促進され、体内の老廃物を汗と一緒に排出するので、デトックス効果もあります。サウナによっては、サウナ石にかける水にアロマ水を使っているところもあり、アロマ成分によってストレス解消や疲労回復などにも役立ちます。

ちょっと入り方を変えてみよう!

サウナに入ってリラックスすることも重要ですが、入り方を少し変えるだけで、効率よく利用できます。

サウナ室は暑さで考えがまとまりません。その環境を利用して頭の中をクリアにしちゃいましょう。あぐらをかきヘソから下、指2本くらいのところにある丹田(たんでん)で呼吸するイメージです。

呼吸が深くなっていき、精神も整うので考えすぎや睡眠不足の解消に効果があります。また、サウナ室を出る目安は汗の出具合にあります。二の腕を見た時に、吹き出した汗に自分の顔が映るようになったらがポイントです。どのサウナでも時計がありますが、あまり時間に気を取られずに、自分のペースを守って「自分自身の体調に聞く」ことが大切です。

リラックスも大切!

サウナと水風呂に交互に入る温冷交代浴がよいと書きましたが、水風呂に抵抗を感じる人も多いはず。

そこで、「ラマーズ呼吸法」を取り入れてみましょう。ラマーズ呼吸法とは女性のお産をやわらげる「2回吸って1回吐き出す」呼吸法です。水風呂の中で息を止めていると体の表面は敏感になって余計冷たさを感じます。ハーッと息を吐きながら全身の力を抜いて、体をゆるめながら水のなかに入るようにしましょう。息を吐きながら一気に入ると、冷たい水でも克服しやすいと思います。

気持ちいいからといってサウナだけを利用している人もいますが、休憩も大切です。ベンチやチェア、リラクゼーションベッドが置いてあるサウナも多くあります。温冷交代浴は気持ち的にはスッキリしても体への負担はかかっているので、水分補給を兼ねて全身の力を抜きながら休憩するようにして下さい。

まとめ

時間がかかる」イメージがあるからか、スーパー銭湯などにいってもサウナを利用しない人も多いと思います。確かに大浴場や露天風呂で足を伸ばして入浴するだけでも気持ちいい物ですが、サウナはさらに上のスッキリを体験できます。週末にサウナ、いかがですか?

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