熱中症 とは
熱中症とは、暑熱環境下において身体適応の障害によって起こる状態の総称です。
本質的には、脱水による体温上昇と、体温上昇には伴う臓器血流低下と多臓器不全で、表面的な症状として主なものは、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などがあります。
また、熱中症が原因で死亡する事もあり、発症した場合は程度によらず適切な措置を取る必要があるとされています。また死亡しなかったとしても、特に重症例では脳機能障害や腎臓障害の後遺症を残す場合があります。
熱中症の原因とは
熱中症は、環境による要因と、身体的な要因、行動による要因の3つが重なった場合に起りやすくなります。
《環境による要因》
・気温が高い
・湿度が高い
・強い日差し
・通気が悪い・風が弱い
・厚着をしている
など《身体的な要因》
・体調が悪い
・高齢者や乳幼児
・糖尿病などの特病がある
・病気などで体調が良くない
・肥満
・普段から運動をしてない
など《行動による要因》
・激しい運動
・長時間の炎天下での労働
・水分補給がしにくい状況
また、発生している状況を年齢別に見てみると、15歳から19歳までの10代ではスポーツ、30歳から59歳までは勤務中、65歳以上では日常生活における発生が多くなっています。特別変わったことをした訳ではなくても、注意を怠ると熱中症になってしまう場合があるということです。
さらに0歳児の場合は、車の中に閉じ込められたなど、事故による死亡したケースが、1968年から2012年までの45年間で158件もありました。
車を止めエアコンを切った状態では、外の気温が20℃程度でも車内は50℃にもなります。エアコンをつけていても、直射日光が当たれば温度は上がってしまうのです。後部座席には涼しい風が届かないことを知っておきましょう。
熱中症の予防・対策について
《熱中症予防》
・体調を整える
睡眠不足や風邪ぎみなど、体調の悪いときは暑い日中の外出や運動は控えよう。
・服装に注意
通気性の良い洋服を着て、外出時にはきちんと帽子をかぶろう。
・こまめに水分補給
「喉が渇いた」と感じたときは、すでにかなりの水分不足になっていることが多いもの。定期的に少しずつ水分を補給しよう。特に夏場は汗と一緒に塩分が失われることを考えると、塩飴などを持っておくのオススメだ。
・年齢も考慮に入れて
体内の機能が発育途中の子どもや、体力が哀えはじめた高齢者は熱中症になりやすい。年齢を意識して、予防を心がけることも大切だ。
《熱中症の対策》
熱中症かもしれない、と思ったらまず真っ先にしなければならない基本中の基本を挙げてみたので、いざというときのために、ぜひ、覚えておこう。
・涼しい日陰やクーラの効いた室内などに移動する
・衣類をゆるめて休む
・体を冷やす
氷や冷たい水でぬらしたタオルを手足にあてる。氷や冷たい水がない場合は、タオルやうちわ、衣服などもを使ってあおぎ、風を送って冷やす。
・水分塩分を補給する
このとき、水分だけではなく、汗によって失われた塩分も補給する必要がある。塩飴やスポーツドリンクなどを少しずつ何回にも分けて補給しよう。
最後に
熱中症は年齢関わらず最悪の場合死亡してしまう病気です。
「自分は大丈夫」「すぐ治る」と軽く考えずにきちんと予防をしていきましょう。
通勤中・運動など暑いと思ったらこまめに水分塩分補給しましょう。
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