2023年7月現在、恐ろしいほどの猛暑日が続いていますね。6月から既に暑かったですが7月はさらに暑くなっております。
「昔の夏はこんなに暑くなかった」
「昔は35℃超えただけでもニュースになった」
といった話をちらほら耳にしますし、筆者の記憶でも昔の夏はもっと涼しかったような記憶があります。
そこで弊サイトでは以前(2020年)に気象庁のデータから、今と昔の夏の気温データを抽出して実際に比較してみました。
日本の夏は昔と比べてどれくらい暑くなったのか? 【1875年以降の気温をグラフ化してみた】
https://kusanomido.com/life/nature/45004/
比較してみたところ、平均気温は意外と劇的に上がったというわけではなく、さらに近年でも昔の夏くらい涼しい年もあったことが判明しました(2016.2017)など。
ただ、明らかな違いは「2010年以降から35℃超えの猛暑日が明らかに増えた」という点でした。
そこで今回は、以前のデータ(2019年まで)に2023年7月現在までのデータを追記して、最新の平均気温、最高気温、猛暑日のデータを抽出してみたいと思います。観測地点は東京です。
出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php)を元に作成
1980年から2023年までの7~9月の平均気温、最高気温、猛暑日(東京)
前述したとおり、2010年以前は35℃超えが10日以上あった年は、なんと1995年のみです。
ところが2010年以降は2022年までの12年間でなんと7回。半分以上の年が35℃超えの猛暑日が10日以上となっています。
意外にも朝や夜など全体を通した平均気温は昔とそれほど変化していないのですが、昼間はとことん暑いという猛暑日が確実に増えているようです。
とはいえ毎年猛暑というわけではなく、意外にも2016、2017、2021年の夏に関しては、1980年代頃と同じくらいの涼しさでした。
2023年の夏は過去最高級?
筆者は気象予報士ではありませんし、あくまで個人的な見解ですが、今年、2023年の夏は過去最高の猛暑となりそうです。
上記のデータは7~9月の3ヶ月間のデータなのですが、今年2023年はこの記事を書いている7月29日現在において、既に35℃超えの日が10日となっています。
去年も結構暑かった記憶がありますが、それでも3ヶ月通して35℃超えの日は10日だけでした。今年は7月の時点で既に10日となっていますので、8月に入ったら過去最高の猛暑日数を更新する可能性は大です。
電気代も高騰している現在、色々な意味で厳しい夏となるかもしれません。
相変わらず暑すぎる群馬
最後は蛇足ですが、筆者は群馬在住でして群馬はとても暑いです。
暑さの原因は、榛名山、赤城山、妙義山の「上毛三山」からのフェーン現象(気流が山の斜面にあたったのちに風が山を越え、暖かくて乾いた下降気流となってその付近の気温が上がる現象)とされております。
群馬県高崎市の一週間の気温がこちらです。
2018年の35℃超えの日はなんと30日でした。
物価も上がり、電気やガス代も上がり、猛暑日が増えるというかなり厳しい昨今ですが、なんとか凌いでいきましょう。
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