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日本の夏は昔と比べてどれくらい暑くなったのか? 【1875年以降の気温をグラフ化してみた】

日本の夏は昔と比べてどれくらい暑くなったのか?

近年温暖化が進んでいると言われています。

それが本当かどうかはともかく、最近の日本の夏は「異常な暑さ」だと体感的には感じます。

ネットやSNS上でも昔はもっと涼しかったとか、1980年代くらいまではエアコンなしでも平気だったとの声をよく聞きます。

そこで今回は、気象庁に過去の平均気温や最高気温など様々なcsvデータがあったので、見やすいように線グラフ化してみました。

出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php)を元に草の実堂作成

1875年以降の7〜9月の平均気温、最高気温(東京)

今回は東京で計測が始まった1875年から2019年までのcsvデータを、線グラフで可視化してみました。

1875年といえば明治8年。歴史的な出来事で言えば、廃藩置県(1871年)や西南戦争(1877)があった頃です。

気温が高い7月〜9月までの3ヶ月間での平均気温や最高気温を年ごとに抽出しました。

青が平均気温赤が最高気温黄色が35℃以上の日数 です。

日本の夏は昔と比べてどれくらい暑くなったのか?

こうして見ると、まず意外なのは平均気温はそれほど大きく上がっていないことです。平均気温なので1〜2℃上がるだけでも体感的には大きいかも知れませんが、思っていたよりは緩やかです。

最高気温に関してもグラフで見ると少しづつ上がっていますが、思っていたよりは緩やかな上昇です。1994年以降に40℃近い数字が出るようになりましたが、1940年代くらいからそれほど大きく上がっていない印象です。

明らかに上昇しているのは、35℃以上の日数です。特に1995年あたりから10日超えが出るようになり、2010年からは頻繁に出るようになっています。

グラフだけだとわかりにくいかもしれないので、csv形式でも載せてみます。(データ量が多いため1980年から)

年月日(7〜9月)東京 平均気温(℃) 最高気温(℃)
日最高気温35℃以上日数(日)
1980/7/1 23.4 33 0
1981/7/1 24.8 34.3 0
1982/7/1 24.2 33 0
1983/7/1 24.8 37.1 2
1984/7/1 26.1 38.1 3
1985/7/1 25.8 35 1
1986/7/1 24.8 34.6 0
1987/7/1 25.9 37.3 3
1988/7/1 24.1 32.9 0
1989/7/1 25.5 33.5 0
1990/7/1 26.4 35.9 2
1991/7/1 25.4 35.6 4
1992/7/1 25.3 35.2 2
1993/7/1 23.4 32.9 0
1994/7/1 27.3 39.1 8
1995/7/1 26.5 36.4 13
1996/7/1 24.9 38.7 2
1997/7/1 25.5 37.7 3
1998/7/1 25.6 36.1 3
1999/7/1 26.9 34.8 0
2000/7/1 27.2 37.8 1
2001/7/1 26 38.1 8
2002/7/1 26.4 35.8 6
2003/7/1 24.3 34.3 0
2004/7/1 26.9 39.5 6
2005/7/1 26.1 35.8 3
2006/7/1 25.5 36.1 3
2007/7/1 26.2 37.5 7
2008/7/1 26.1 35.3 1
2009/7/1 25.3 34.2 0
2010/7/1 27.6 37.2 13
2011/7/1 26.6 36.1 3
2012/7/1 27.2 35.7 6
2013/7/1 27.2 38.3 12
2014/7/1 25.9 36.1 5
2015/7/1 25.2 37.7 11
2016/7/1 25.6 37.7 3
2017/7/1 25.5 37.1 2
2018/7/1 26.4 39 12
2019/7/1 25.9 36.2 12

こうして数字で見ても、平均気温最高気温はあまり変化ありませんが、35℃以上の日数が2010年からぐんと増えてます。

しかし2016年と2017年は、35℃超えはたった2〜3日で昔と同じくらいです。2019と2018があまりに猛暑だったので印象が薄れてますが、2016~2017年は昔の夏とほぼ同程度の暑さだったことがわかります。

ただ、2010年以降は1〜2年おきに35℃超えの日が10日超えする年が増えているので、体感的には間違いなくここ10年の夏は暑くなったと言って良いと思います。

湿度は昔と比べてどうなのか?

暑さに最も関係するのは、気温よりも湿度かも知れません。

例えばハワイでは、日本より気温が高くても湿度が低いのであまり不快さを感じません。日本の夏は高温多湿でとにかく不快ですよね。

1875年以降の湿度もグラフに足してみました。同じく東京のデータです。

意外や意外、湿度は昔の方が平均的に高かったようです。1960年くらいまでは平均湿度は毎年必ず75%を超えていました。以降は下がり気味になり、2000年代はグンと下がっています。

ただ、残念ながら2016年以降は湿度もまたグンと上昇しています。

つまり、平均気温、最高気温、35度超えの日数、湿度、ともにここ数年の夏が酷暑だった。という形になります。

2020年の夏に関しては、7月はずっと涼しかったので平均気温は例年よりは下回ると思われます。35度超えの日数はこの記事を書いている8月16日現在で6日なので、もしかしたら10日を超えないかもしれません。

日照時間や降水量はどうなのか?

日照時間降水量も、同じく1875年以降の東京7~9月のデータをグラフ化してみました。

日本の夏は昔と比べてどれくらい暑くなったのか?

こうして見ると、日照時間降水量自体はここ150年ほどは、ほぼ横ばいなことがわかります。

近年の酷暑との因果関係はあまりなさそうです。

今後の夏はどうなのか?

気象の専門家でないのであくまで一個人の予想ですが、今年が比較的涼しい夏だったことを考えると、近年のグラフの傾向通り、1~2年のスパンごとに猛暑と普通の夏が繰り返されるというループが続くのではないかと思います。

グラフで可視化して意外だったことは、これだけエアコンが普及してアスファルト化した現代社会になっても、イメージしていたほどは平均気温と最高気温は上昇していなかったことです。

しかし35度超えの日数が増えたことから、暑いときはとことん暑い、といった酷暑の極端化が進んでいると言えそうです。

極端化の分だけ平均気温もわずかに上昇しているといった感じでしょうか。

猛暑で有名な群馬の夏もグラフ化してみた

こちらは蛇足ですが、せっかくなので私の地元の群馬県の夏のグラフも可視化してみました。

群馬は館林などが全国最高気温でよくニュースになる猛暑地域です。つい5日前も、館林、伊勢崎、桐生が40.5度で今年の全国最高気温を更新しました。

私は群馬県高崎市在住ですが、昼間は鉄工所で勤務しているのでとにかく暑いです。体感温度は40℃どころではないかもしれません(笑)

以下は群馬県前橋市の1897以降の夏のデータです。

日本の夏は昔と比べてどれくらい暑くなったのか?

群馬県では、1973年から35℃超えの日が異常に増えるようになりました。全国的に猛暑だった2018年は35℃超えの日はなんと30日(笑)

毎日地獄の暑さです。。

なぜ群馬の夏は暑いのか?

群馬は東京に比べれば住宅もアスファルトも全然少ないのに、なぜ猛暑になるのでしょうか?

それはフェーン現象気流が山の斜面にあたったのちに風が山を越え、暖かくて乾いた下降気流となってその付近の気温が上がる現象)が原因のようです。

群馬の南側の都市部は、榛名山、赤城山、妙義山の「上毛三山」に囲まれた形になっています。

つまり上記のイラストのフェーン現象による熱風が3方向から襲ってくる形になります。このせいで群馬の都市部だけではなく、埼玉北部も猛暑になりやすいのです。

熱中症には気をつけよう

今回約150年前からの夏の気温をグラフ化してみましたが、近年35度異常の猛暑日が確実に増えていることがわかりました。

熱中症対策として一番有効なのは、長年外で作業している私の経験則でいうとやはり水と塩です。特にが大事ですね。

水分だけでなく、塩飴なども常に携帯して熱中症にならないように気をつけましょう。

こちらも参考にしてみてください
現場の職人が実際に使ってる オススメ冷感グッズ【熱中症対策】

 

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新井キヒロ

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コメント

  1. アバター
    • 匿名
    • 2020年 8月 17日

    海の近い自然の多い場所(銚子 熱海?)とかの 35℃以上の温度はどうなんでしょうか?

    5
    0
    • アバター

      あとで調べてここに追記してみます☺

      4
      0
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