「あなたは悪魔を信じますか?」
97年6月、アメリカ「ニューズタイムス」誌が、抜き打ちで752人に電話アンケートを行ったところ、なんと66%の人が「イエス」と、答えた。
こうした数字は、我々日本人の意識に比べて、やはり恐ろしく高いというべきであろう。アメリカには「悪魔の存在を信じる人々」が数多く存在するのである。
唯一「悪魔祓い」を行っているカトリック教会と、悪魔との戦いは今なお続いているのである。
その戦い方法と、エクソシスト達が見た体験談など調べてみた。
エクソシスト達らの悪魔体験談
悪魔はいる!!信じる「サタニスト」とは?
悪魔崇拝者=サタニストと呼ばれる集団が今も実在する。
1972年ローマ「エフレム・デル・ガット」という30人ほどのサタニスト崇拝者代表=セルジョ・ガット氏はいう。
「私の信仰はルシファー 1972年、一度だけ儀式の最中に出現したことがある・・美しい、見事な若者でした」
「我々の生は死後にではなく、この世にあるのだ」
また1987年、イタリアのボローニャで「サタンの子供達」という教団を起し、92年幼児暴行容疑で逮捕されたマルコ・デミトリも黒ミサの最中に「サタンの存在を強く感じた」のだという。
エクソシストが見た悪魔のあかしとは?
悪魔や悪霊が「宿主」の口を借りて、本人も知らない外国語や未知の言語を喋らせる現象。
1613年に「悪魔憑き」になったフランスの修道女が異言を話している。
ローマ在住の「エクソシスト」アモルス神父が行なった悪魔祓いで無学な女性がラテン語・フランス語・ヘブライ語・さらにアラビア語・イタリア語まで話したという。
1550年ブランバンド公園で起きた事件は修道女が猫の様に木に登ったり、目に見えない存在に打たれたり、つねられたり、空中浮遊するなどの異常現象が起きたという。
悪魔憑きの兆候を見分ける方法
エクソシストとしてヴァチカン公認を得て、2016年に91才で亡くなったローマ在住:ガブルエレ・アモルス神父。
悪魔祓いの儀式の途中で、ある尼僧が口から吐き出した物は「無数の釘・チェーン・ヘアピン・鍵」等で数年をかけて嘔吐した物の合計はゆうに2キロを超えていたという。
神父はまた、80年代後半、精神病を併発しているとおぼしき「悪魔憑き」の少女を大学病院の医師のもとへ送った。
この医師から連絡を貰った神父は急いで病院へ行ってみると、突然すさまじい形相になって、白目をギョロとむき、次の瞬間重い机を数センチほど床から浮かした。
他にも、数人のエクソシスト達が同じ様な光景を目撃しているという。
悪魔憑きの兆候とは?
- 顔面の形相がかわり、身体が捻じ曲がる。
- 信じられない異物を吐き出す。
- 女性の声が野太い声に変わる。
- 極端に性格が淫乱に変貌する。
など信じられない様な兆候が見られるのである。
はたから見ると「精神異常者」の様に思われていまうが、カトリック教区では、まず「悪魔憑きである絶対的な証拠」を収集する化学班みたいな分野を受け持つ神父もいて「証拠」をとる。
それをヴァチカンに送り「認定」を受けた者が「悪魔祓い」を受けるのである。
エクソシスト以外に悪魔の実在を信じる人
※20世紀の黒魔術を確立した魔術師(上記写真・アイレスター・クロウリー)
アイレスター・クロウリー、彼は20世紀の黒魔術とサタニズムの基盤を確立した人物である。
1875年、イングランド生まれで幼少の頃からオカルトに興味を持ち、母親から「ビースト(怪物)」と呼ばれる程、邪悪な子供だった。
しかし、頭脳明晰で知識も豊富4歳で「創世記」を読み、学業も優秀な生徒だった。23歳の時、黒魔術の秘密結社「ゴールデン・ドーン」に入団する。
力のあったクロウリーはやがてここの団長「S・L・マクレガー」を組織指導権を巡り戦い、様々な怪奇現象・異常事態が発生し数人の変死者をだす程になった。
1904年、エジプトで彼は「エイワス」という精霊(悪霊か定かではない)に会い、メッセージを受け「法の書」をかけと告げられたという。
それから力をつけた彼は、SM・レイプ・男色など欲望のままに実践し、黒ミサでは、赤ん坊を生贄え・女性の生理の血を使用した料理などを好んで食した。
彼の晩年はヘロイン中毒患者。妻や子供は異常な死をとげたり、精神に異常を期し、愛人は幻覚により廃人同様になった。
彼の「黒魔術」の教えはその後の「サタニスト」に大きな影響を与え、魔術界の巨大な存在となった。
まとめ
「悪魔憑き」の徴候とされた代表例をあげてきたが、決して霊的現象でもなく、心身の病的現象とみなしても間違いではない。しかしその枠に入らない怪現象もあるのである。
日々「エクソシスト」は戦い挑み、悪魔に負け命を落とす事もある。
悪と戦うのは肉体的・精神的にも大変な戦いである。
一日で終わるものではない。憑依した悪魔の強さによっては、何十年とか「祓う」のに時間を費やすものもあるのである。
日々誘惑にさらされている私達は、それに負けない精神力が必要なのかもしれない。
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