歴史

アメリカの歴史を簡単にまとめてみた

『世界の警察』、『超大国』であるアメリカ合衆国

この異名の通り、現在ではアメリカの動き次第で世界が変わるともいっても過言ではないぐらいの影響力を持っている国だ。

しかし、つい200年前はアメリカは『新世界』と呼ばれている新興国の一つであった。そこで今回はアメリカが『新世界』から『超大国』までのし上がった原因や理由などを歴史を追って紹介してみよう。

アメリカ独立革命

アメリカの歴史を簡単にまとめてみた

コロンブスが1492年にアメリカ大陸を発見して以来、西欧諸国はこのアメリカ大陸にどんどん植民地を形成していった。

そして16世紀ごろに入るといろんな国の各地からこの新天地であるアメリカにどんどん入植し、アメリカでの第二の人生を送り始める人がちらほら出てくる。

東海岸の植民地を獲得したイギリスはこれを『有益なる怠慢』として傍観していた。

しかし、フレンチ・インディアン戦争でイギリスが勝利すると、イギリス本国はアメリカの植民地に対して過酷な重税をかけるようになっていった。

そして1773年にイギリスが茶税をかけ始めるとはついに植民地の人々の怒りは爆発。

ボストン茶会事件を起こし、アメリカ独立戦争へと突入していった。

そして1776年にアメリカは独立宣言を出し、さらにアメリカ独立戦争は司令官ジョージ・ワシントンの活躍の甲斐もあってなんとかイギリスに勝利。アメリカは独立を勝ち取った。

アメリカの領土拡大と南北戦争

アメリカは独立を果たすと、フランスからルイジアナ周辺の地域を買収。さらに米英戦争以降、ヨーロッパの戦いに一切加担しないモンロー主義という方針を取り始めた。

そしてアメリカはフランス革命後のヨーロッパの混乱を見向きもせずに『明白なる天命』としてインディアンが多く住む西海岸へとどんどん領土を拡大していった。

1845年にはテキサス併合。1846年には米墨戦争というメキシコとの戦いに勝利して西海岸を手に入れた。

こうして今のアメリカの大部分の領土を手に入れることになったが、アメリカは一つ大きな問題があった。南北格差である。

当時アメリカ北部は産業革命の煽りを受けて工業が大きく発達していた。一方、南部は農業中心の綿花輸出が大きく発達していた。

二つの大きな産業は後にアメリカを二分してしまい、アメリカ南北戦争が勃発してしまう。結局、工業が盛んで武器弾薬を多く作ることができる北部が勝つのだが、これによってアメリカは大きな傷を負った。

※南北戦争の図

アメリカゴールドラッシュと金ピカ時代

こうして西海岸を手に入れたアメリカ。

しかもこの西海岸にはアメリカの国民はもちろん、ヨーロッパの国にいた人たちもアメリカにやってきてしまうほどのものが発掘された。

それはであり、一攫千金を夢見て金脈を掘り当てようと人々が殺到するゴールドラッシュが始まる。

ゴールドラッシュはこれまでインディアンが住んでいた西海岸の開拓を促進させた。

さらに、アメリカは南北戦争終結後、勝利した北部中心に急速な経済成長を遂げた。

この金ピカ時代とも言われている時代にアメリカの発展の基礎が出来上がり、石油王ジョン・ロックフェラーや鉄鋼王アンドリュー・カーネギーなどの資本家が誕生した。

アメリカと第一次世界大戦

※第一次世界大戦のアメリカのポスター

このポスターは一度は見たことあるのではないか?

アメリカが大国ということを世界に知らしめたのは第一次世界大戦といっても良いだろう。
第一次世界大戦は1914年から1919年までヨーロッパで続いた戦争なのだが、この戦争は第二次世界大戦とは違い、植民地の戦いを除けばヨーロッパでしか戦争は起きていなかった。

つまりアメリカにはなんの被害も及んでいなかったのである。

実はここにアメリカが発展した理由があり、イギリス、フランス、ドイツなどは時々戦争が起こり産業や文化などが破壊されられ国が疲弊することがしばしばあるのだか、アメリカの場合はそんな戦争は今のところ南北戦争しか起こっていないため、戦争の被害を受けることがあまりなかった。さらにアメリカは第一次世界大戦にはヨーロッパの国々に輸出し、莫大な利益を生んだ。

ちなみにこれはヨーロッパから遠い日本も行い、貿易で莫大な利益を生み、日本は大戦景気という好景気に突入していった

アメリカは最初はモンロー主義を唱えて大戦に参加していなかったのだが、アメリカの輸送船がドイツの攻撃にあったため連合国側として参加。アメリカは無事に戦勝国となった。

その、後この頃のアメリカの大統領であったウィルソンは国際連盟を創設したが、アメリカは上院の反対にあい参加することはなかった。

世界恐慌と第二次世界大戦

アメリカは第一次世界大戦の頃に国内総生産がイギリスを追い抜き、世界第一位の国へと上り詰め、世界大戦が終わった1920年代に入ってからはアメリカ国内の大都市化が進み、ニューヨークにあるウォール街は摩天楼という超高層ビルが立ち並ぶメガロポリスと称された。

さらにフォード社のT型フォードなどを中心に自動車産業にも追い風が吹いて、世界大戦頃の好景気が続いていき、株価が急上昇していく。

しかし、そんなアメリカにとんでもない大ピンチが訪れることになる。1929年の世界恐慌だ。

※暗黒の木曜日

1929年10月24日、暗黒の木曜日とも呼ばれているこの日に大規模な株価の大暴落が起こった。

この大暴落によって銀行の取り付け騒ぎが起こり、銀行は倒産。その結果融資をしていた企業やその銀行にお金を預けていた人や、工事で働いていた人も破産となり、この年で一気に失業率は25%を超え、アメリカの経済は崩壊した。

さらにこの流れは世界にも飛び火し、世界的に大不景気に陥った。

この世界恐慌後のアメリカを取り仕切り、アメリカを復活させたのがフランクリン・ルーズベルトニューディール政策である。

ニューディール政策の主な内容は政府による市場の介入、テネシー川流域開発公社(TVA)の創設による雇用の拡大、農業調整法(AAA)のによる生産量の調整などを打ち出した。

この政策は上手くいった部分もあれば、上手くいかなかった部分もあり、賛否が分かれるが、アメリカは第二次世界大戦による莫大な軍事需要により一気に立ち直ることが出来た。
第二次世界大戦のアメリカの立場は皆さんご存知の通り。主な敵は枢軸国と呼ばれた日本とナチス・ドイツとイタリアである。

日本とは太平洋戦争という形の戦争となったが、アメリカは最初の頃は日本に押されつつあったが、ミッドウェー海戦に勝利すると日本を圧倒。最終的にはマンハッタン計画によって開発された大量殺戮兵器である原子爆弾を広島と長崎に投下して8月15日に日本がポツダム宣言を受諾し、9月2日に降伏した。

こうして二度目の大戦もアメリカが戦勝国となった。

冷戦、そして現在

枢軸国を倒し、超大国としての立場を固めたアメリカに待ち受けていたのは社会主義国との対立であった。いわゆる冷戦である。
アメリカはヤルタにおいてイギリス・ソビエト連邦と会談を行ったのだが、これが冷戦の始まりとされている。

冷戦はソビエト連邦とアメリカの対立のことであるが、これは各分野でデッドヒートが繰り広げられた。その中でも特に熾烈だったのが核兵器の生産と宇宙開発と代理戦争であった。

核兵器は1945年7月16日にアメリカが初の核実験を行い、世界唯一の核保有国となったのだが、この4年後にソ連が核実験を成功。さらに原子爆弾以上の破壊性を持つ水素爆弾の開発に成功した。

アメリカは慌てて1952年に水素爆弾を開発。これから先核開発競争が激化していった。

※アメリカのクロスロード作戦 日本の戦艦長門はこれで沈没した

宇宙開発の方は最初の頃は完全にソ連に遅れていた。

初めて人工衛星を飛ばしたのはソ連でありさらに宇宙に行ったガガーリンはソ連の軍人であった。

しかし1960年代からはアメリカも追いつき、月への着陸はアメリカが初めて成し遂げた。

※アポロ11号

代理戦争はアメリカとソ連が直接戦うのではなく、戦争にそれぞれ介入する戦争のことだが、特に有名なのが朝鮮戦争ベトナム戦争である。

朝鮮戦争は北朝鮮と韓国との戦争だが、これはアメリカとソ連(と言いたいところだがこの戦いの主な介入国は中国)との代理戦争である。
この戦争は結局決着がつかず現在まで至る。

ベトナム戦争はソ連支持の共産国北ベトナムとアメリカ支持の南ベトナムとの戦争だが、この戦争は北ベトナムが勝利。アメリカは代理戦争ながらも戦争に敗北してしまった。
しかし、ソ連は軍事予算の増大に耐えきれず財政が破綻。1989年に冷戦が終結し、その3年後にはソ連自身も崩壊した。

アメリカはソ連という敵がいなくなったことによって世界唯一の超大国として君臨することとなった。
その後アメリカは超大国として湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン紛争で戦っていくようになる。

まとめ

アメリカという国は最初は新世界と呼ばれていた。

しかし、1860年代に西海岸を手に入れ、金ピカ時代を起こすとアメリカは一気に経済発展を成し遂げた。そして2度の大戦後、アメリカは超大国として君臨し続けている。

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コメント

  1. アバター
    • 匿名
    • 2019年 8月 21日

    作れることがで

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