西洋史

ヨーロッパの残酷な処刑や拷問方法 【ギロチン、ファラリスの雄牛、スカフィズム 他】

歴史には残酷な面が多くある。

世界では信じられないような拷問、処刑方法が存在し、本当に人間がこんなことを考え付くのかと思える方法まで存在している。

今回は主にヨーロッパで行われた、拷問や処刑方法を解説する。

ヨーロッパの拷問や処刑方法

ヨーロッパで最も有名な処刑方法として「ギロチン」「」が有名であるが、他にも多くの処刑方法が存在した。

特に中世の異端審問や魔女狩りといった宗教上の対立による拷問は、非常に残酷なものが多かった。

【ファラリスの雄牛】

ヨーロッパの残酷な処刑や拷問方法

ファラリスのために作った雄牛にいれられるペリロス

ファラリスの雄牛は、古代ギリシアのシチリア島アグリジェントの僭主であったファラリスが、新たな処刑方法をアテナイの真鍮鋳物師であったペリロスに考案させて誕生した処刑方法である。

対象者は真鍮製の牛の中に入れられ、腹側から火で熱せられる。
真鍮は黄金色になるまで熱せられ、中の人間を炙り殺す。

このファラリスの牡牛の口の部分には外につながる管があり、中の人間が熱さで叫び声をあげると「牛が泣いているような音」が響き渡ったという。

皮肉なことに、この拷問器具の最初の犠牲者は考案者のペリロスであり、拷問の実験台にさせられたという。

更にファラリスも、後にこの拷問によって処刑されている。

【磔】

十字架に張り付けられるイエス

(はりつけ)は、罪人などを木の板に括り付けたり、釘で手首に打ち込むなどして固定して吊るす処刑方法である。

受刑者の両腕には自重がかかり肩を脱臼し、その後は胸に自重がかかり横隔膜の活動が妨げられ呼吸困難になり、血中酸素濃度は低下する。

やがて受刑者の全身の筋肉は疲弊して肺は肺水腫を起こし、さらに酸素が欠乏し心筋は疲弊し尽くして機能を停止し、受刑者は絶命に至る。

この過程は相当な苦痛を伴うものである。

最後に死亡確認のために槍で刺す。仮に生きていたとしてもこれが致命傷となり死亡する。

ナザレのイエスはこの処刑法で殺され、キリスト教においては十字架が聖なるシンボルとなったが、本来は処刑道具である。

【スカフィズム】

ヨーロッパの残酷な処刑や拷問方法

スカフィズムは、ペルシャ人が考案した非常に残酷な処刑方法である。

まず処刑される者は、顔と手足の身が出る木の箱の中に閉じ込められる。そしてミルクと蜂蜜を大量に与えて下痢を起こさせる。手足にもミルクと蜂蜜を塗った状態で炎天下に放置する。

木の中に入った者は排せつ物にまみれた状態になった上、手足や顔には甘い香りに誘われた虫たちが集まり、皮膚を傷つけ卵を産み付けていく。

ふ化した幼虫は体内を食い散らかし、犠牲になった者は汚物にまみれ腐乱していく中で苦しみながら死んでいく。

この間もミルクと蜂蜜は与えられ続けるので、脱水症状に陥ったり餓死することはない。

記録によると、ペルシャの兵士ミトリダテスがスカフィズムで処刑され、17日間苦しみながら絶命したという。

【ユダのゆりかご】

ヨーロッパの残酷な処刑や拷問方法

ユダのゆりかごは、犠牲者の両手を縛り付け天井から吊るす拷問&処刑方法である。

犠牲者の下には尖った三角形の杭が置かれており、徐々に降ろされ犠牲者の肛門や局部に突き刺さる様にして放置する。

この刑は何時間、何日にもわたって行われ、犠牲者は傷口からの感染症や痛みで気絶して亡くなることも多かった。

処刑方法としても使われ「魔女の楔」とも呼ばれ、女性に対して使われることが多かったという。

【ネズミ拷問】

ネズミ拷問は主にドイツで行われていた拷問である。

身動きのとれない犠牲者の腹の上に、ネズミを入れた壺をひっくり返した状態で乗せる。
その後、壺を上から火で炙る事で内部が加熱され、ネズミは熱さから逃れようと人間の腹を食い破ってでも逃げようとする。

犠牲者は、何時間にもわたってネズミに腹を食い破られながら苦痛の中で死に至る。

【ヤギ責め】

ヨーロッパの残酷な処刑や拷問方法

18世紀のフランスで行われたこの残酷な拷問は、ヤギに足の裏を舐めさせるという方法だが、それだけ聞くと大したことのない拷問のように聞こえるかもしれない。

しかしこの拷問方法は、犠牲者にとっては苦痛が長時間続く過酷なものであった。

まず犠牲者は両手両足をくくりつけられて自由を奪われる。

その後、足の裏に塩水を塗られる。放たれたヤギは足の裏に塗られた塩水を舐めにいく。

最初はくすぐったいだけだがヤギの舌はザラザラしたヤスリの様な形状をしており、舐められ続けられる事によって犠牲者の足の裏の皮膚は裂け、血液の塩分を求めてヤギはさらに舐め続け、傷は骨までとどく。

最終的には犠牲者は出血多量に陥り、死に至る。

ヤギは慢性的に塩分不足で、塩分を求めていつまでも塩を舐めるのである。

【ギロチン】

ヨーロッパの残酷な処刑や拷問方法

処刑法の代名詞とも言えるギロチンは、元々犠牲者の苦痛を最小限して人道的に処刑する為に開発されたものである。

巨大なギロチンの刃が自重落下することで、正確に罪人の首を切り落とす事が出来た。

ギロチンは他の処刑法に比べると手間も少なく一瞬で死に至らしめる事が出来る装置であり、それまで必要だった多くの死刑執行人や助手の数も大幅に減らすことが可能となり、ヨーロッパで一気に普及した。

あまりに普及してしまった事で、フランス革命時には多くの人が犠牲になった。

フランスでは、1981年まで使用されていた。

最後に

現在の世界では非人道的な拷問処刑は禁止されている。罪人であっても死刑そのものを禁止している国も多い。

しかし、発展途上国の一部や、紛争地域の一部ではまだまだ残酷な処刑や拷問は行われている。

このような行いが必要のない世界が訪れることを願うばかりである。

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